17 《麗☆花萌ゆる皇子たち》

怒涛の17話です。

皇帝って、権力の頂点にある座なのに・・・・・・一番大事なものを、諦めなきゃいけないんですよね。。。







【 皇帝とは、国と皇室の為なら 大切な人でも、切り捨てねばならぬ・・・ そういう座である 】

今は亡き太祖ワン・ゴン陛下が言われた言葉。。。

その言葉を噛みしめ、胸にしまった私は覚悟を決めた。



ジモンさん、ペガ皇子、大将軍のパク・スギョンさん、それに私とソ皇子様は、今、チョムソンデ〈 瞻星台〉に集まっていた。


「私は、皇帝になる」
堂々と宣言するソ皇子様だけど、その胸の内では熱い覚悟が渦巻いているはず。

息を飲むペガ皇子も、すぐに意思を決めたみたい・・・・・きっと私と同じ、ソ皇子様を支えようと決めたのよ。


「私は太祖ワン・ゴン様と共に建国に力を貸した。今まではその義理で忠誠を誓っていた」
大将軍が何を言いたいのかと、ソ皇子様に緊張がはしる。

少ない味方のなか軍を掌握している大将軍は、外せない方よ。 ううん、大将軍がいなければ、成功するとは思えないもの!


「あのヨは、我が娘夫婦を殺そうとした。 いや、ヘス様がいなければ殺されていただろう」
「大将軍様」

「私は恩を忘れません。 ヘス様がソ皇子を皇帝に望むのならば、私は従いましょう・・・ この命に代えましても」
「ありがとうございます、大将軍!」

私はソ皇子様の味方が確かなものになったことで、感激していたの。


「で? そこのヘボ占い師は、どうするのだ?」
「ヘボとは酷いですね〜〜! 私はもちろん!!!」

ジモンさんは? ソ皇子様の味方になってくださるかしら? ドキドキとジモンさんの言葉を待っていた私に、彼はおどけてウィンクしてきたの。

「恵宗陛下( 前皇帝 )が亡くなるまで、短いが善政をされたのも身体が健やかだったためです。 それはひとえにヘス様がお守り下さったため。 私もヘス様に従います!」
「ではソ皇子様のために、お力をお貸し下さいませ」


「なんだ、なんだ、ジモンも大将軍もヘスに従うんだな! ソ兄上これから大変ですぞ、夫婦喧嘩すれば大将軍とジモンがヘスにつきます!」

おどけてペガ様が言い出し、ソ皇子様も「それは大変だ!」と、おどけて返してる。

「軍部も文部もヘスが掌握したな! これでは喧嘩したら俺は成敗されそうだ!」
「しません! っていうか今まで喧嘩したことないじゃないですか!」


「おやおやこれは」
「お熱いことで・・・」

オヤジーズ2人はガハガハ笑ってるけど、失礼しちゃうわ!!!


「水くさいな・・・ 私はとっくにソの味方じゃないか」
「ウク・・・」

遅れて登場したのは第8皇子のウク様!

硬く握手する2人に、私も嬉しいです!


「お前が来てくれて心強い」
「私は何をすればいい?」

「ヨの側で仕えてくれ。 俺は遷都の監督で都を離れる」

そう、新しい陛下は皇宮のある松獄(ソンアク)から都を変えると言い出したの。
その建設のためソ皇子様は、松獄から離れるの。


「分かった、何かあれば報告をしよう。 それに密かに豪族達にも手を回そう」
「無理はするなよ・・・・・・ウク」


「夢の話が、あります」

私がそう言うとジモンさんは真顔になり、ソ皇子とウク様は警戒する顔をして、大将軍はトボけた顔をしていた。



私は夢の話をしたの・・・・・・陛下はウン様やスンドクさんを殺したと信じています。 日々、前皇帝陛下やウン様の声に怯え、寝食を忘れてお経を唱えています。

2年ほどすれば、心臓に支障が出て・・・・・・死んでしまいます。


「では猶予は2年ですな。 その間に準備を進めよう」
「・・・・・・・感謝する」

皆の顔を見て、真摯に感謝を伝えるソ皇子様は、もう一度、皇帝になると誓われたの。。。



それから2年が過ぎた・・・・・・


「はぁ〜〜・・・」
「ヘス様、ため息はソ皇子様に会えないからですか?」

スジンに突っ込まれて苦笑いする私だけど、そりゃそうでしょう! 1年前に報告に来た時に会っただけだもん!

「・・・・・・・早く会いたいなぁ〜〜」
「くすくす、散歩でもされて来たらいかがですか?」

スジンの言葉に気分転換にいつもの、あの池へときた私は、ぼーっと眺めていたの。


あれから2年が経った。。。


松獄を離れて監視の目がないからか、着々と水面下で自分の勢力を広げていくソ皇子様。

ご自分の実家の豪族はもとより、養子先のカン氏、私の実家のヘ氏なども使い、本当に勢力を広げていったの。

その様は見事と言うより他はないと、ウク様も感嘆されるほど。。。


陛下はといえば即位して間もなくから始まったユ皇太后からの【禅位責め 】に、2年以上も耐えていた・・・・・・けど、もうその顔色は酷いもので、いつ倒れてもおかしくないものだった。


ギュッと手を握り、私はいつかくる未来に・・・・・・・怯えていた。



・・・・・・・・ソ皇子様は皇帝になるわ。


だけど、その代償は・・・・・・いつか、払うときがくるの。


・・・・・・・・その時までは、私はお側に居られるけれど・・・・・・こうやって長い間あなたに会えない日が続くと、つい考えてしまうんです。


私は、いつまで・・・・・・あなたの側に、いられるのだろうかって・・・・・・・・私はいつまで・・・・・・・・


「私はいつまで、あなたの側で・・・・・・・・生きていられるんだろう・・・・・・・・」

離れたくない・・・・・・本当は皇帝の座など放って、いつか見せてくれた海の側・・・・・2人で暮らしたい。


・・・・・・・あと数年となった自分の最後に不安を感じていたの。

・・・・・・・残して逝ってしまう あなたに、すまないと思いながら私は、涙を流していた。



1年ぶりで松獄へと帰ってきた俺は、真っ直ぐあの池に向かった。

俺の愛しいヘスは、寂しいとき、あの池で俺を想っているはずだからな・・・・・・・・ほら、やはりいた。


美しいヘスが佇んでいると、池の景色と相まって・・・・・・絵のように思う。

そっと後ろから近づけば、何やら思いつめた顔をしている。


「私はいつまで あなたの側で・・・・・・生きていられるんだろう」


な、なんだと? どういう意味だ・・・・・・お前は、もしや・・・・・・自分の死を、あの夢の力で見たのか?

衝撃を受けている俺の耳に、お前の小さな声が届き、俺の目には、お前の涙が見えた。


「・・・・・・どうか、私が逝ったあと・・・・・あの方が悲しまれませんように・・・・・・どうか、慰めがありますように・・・・・・・」

ポロポロと涙を流しているヘスに・・・・・・・お前という奴は・・・・・・・どうして、自分のことを祈らないのだ?

お前が何か行動するときはいつも俺のためだな・・・・・・夢の力で見た未来を、お前は変えようと必死になった。

自分のためじゃない、俺のために・・・・・・・・・ああ、ああ、ああ・・・・・・・・・


胸を締めつけるこの想いを、俺は・・・・・・・お前に捧げるぞ。

だが、許してくれ・・・・・・皇位を諦める事は、出来ぬ。


最初は兄弟で殺し合う行為を止めるためだった・・・・・・・だが、遷都で城を作っているときに、思ったのだ。

皇帝が変われば、世の中が変わる・・・・・・この世の不条理を正せる立場なのだ、皇帝は。


俺は、皇帝になり この世の不条理を正していきたいのだ。

民のため、国のため、政を正しく行いたい・・・・・・・・本当なら、お前を連れて皇宮にも松獄にも関係のない土地で、のんびりと2人で暮らし・・・・・・お前と、白髪の年寄りになるまで、ずっと添い遂げたいと思うが。



「すまぬ・・・・・・」
俺はヘスを背後から、抱きしめた・・・・・・・お前はこっそりと、涙を拭いたな・・・・・・

「旦那様・・・・・お帰りなさいませ」
「・・・・・・・すまぬ、ヘス」

今まで泣いていたのに、お前は笑顔で俺を迎えるのだ・・・・・・・俺の負担にならぬようにな。

「すまぬ・・・・・お前にばかり、辛い思いをさせてしまうな」
「・・・・・・いいえ、私はあなたと過ごせるのなら、それでいいのです」

「ふっ・・・・・・可愛い奴め」

すまぬ・・・・・・この借りは、皇帝になって返すからな! ヘス! 俺は言葉を飲み込んで、笑顔を見せ・・・・・・お前を、抱きしめ続けた。。。







・・・・・・その時はきた。


中国からの使節団を迎える日をジモンさんは、雷の落ちる日にしたの。 そうしたら使節の方に雷が当たって亡くなってしまった。

その様子を目の前で見た陛下は心臓が耐えられず、倒れたの。

夜に気がついた陛下だけど、すぐに発作を起こされ再び倒れられた・・・・・・・その次の日、ソ皇子が決起したの。


お茶を淹れていると地鳴りのような叫び声が聞こえた。 ・・・・・・ああ、始まったのね。

私は冷静にお茶を淹れ陛下に渡したけど、陛下が叫び声に気づいたみたい・・・・・手にした湯呑みを落としてる。

「何だ? 何が起こった!」
慌てる陛下だけど、扉が勢いよく開いてユ皇太后が血相を変えて入ってきた。

「ソが、反乱を起こした!!! ヨよ、ジョンに禅位しなさい!」

・・・・・・・この方は、息子の心配より皇位の方を心配している。 母の言葉に呆然とした陛下が、自分は皇位を得るための道具なのかと嘆いている。

「自分の虚栄心を満たすだけの存在か? 皇帝では無い息子は、もう用無しか!!!」


でも、この母には通じない・・・・・・・「ジョン皇子に禅位を!」そう叫ぶユ皇太后に、陛下の瞳が絶望へと暗く変わった。


「皇太后を部屋から、出せぇぇ〜〜〜!!!」
「ヨよ? 何をする! 駄目だ、早く禅位を! ヨよ!!!」

兵に部屋から出されたユ皇太后の叫びが、まだ聞こえるわ。

「・・・・・・・ヘス、きっかけはお前だ」
「え?」

「私が兄を殺しても皇帝になろうとしたのは、お前がソの顔の傷を・・・・・消したからだ!!!」

狂気に染まった顔で私を責める陛下だけど、私は顔を真っ直ぐに上げて陛下を見返した。

「自分の悪行を私のせいにしないでくれる? どんな理由があれ、前の陛下を殺したのはアンタよ!」
「なにっ!」

「散々、好き勝手兄弟を殺したくせに、都合が悪くなると全部私が悪いみたいに言わないで! ・・・・・・・自業自得よ!」
「・・・・・・・ふふふ・・・・・はははっ!!!」

狂ったように笑いだした陛下は、やがて何かに取り憑かれたように紙に書き出した。


「次の皇帝は、お前が決めろ・・・・・ヘスよ! ジョンか? ウクか? ペガか? ・・・・・・それとも、ソか?」

ドラマでもそう言ってヒロインに迫ってた陛下だけど、やっぱ鬼気迫ってると迫力だわぁぁ〜〜〜・・・・・

「では、ソ皇子様に禅位して下さい!」
「こやつ、ぬけぬけと選びおって・・・・・・・」

ニヤリと笑いながら陛下は、確かに『王 昭 』(ワン・ソ)と書いたのだった。

・・・・・・どうして素直に私の言葉通りに、ソ皇子様の名を書いたのか謎だったけど・・・・・・きっと、母への複雑な思いがあったんだと思う。


「さあ・・・・・受け取れ! お前の大事なソの・・・・ぐはっ・・・・・名を・・・・書いて・・・・・うぅぅぅぅ・・・・・」
私にくしゃくしゃに握った遺言書を差し出しながら、陛下は亡くなった。



そのあと鎧姿のソ皇子様が入ってきて、私とヨ陛下の様子を見て取った。

素早く陛下の手に握られた紙を引き抜き、読んでいくソ皇子は、驚いていた・・・・・・それはそうだろうな、長年、自分を軽んじ嘲っていた兄が、自分の息子ではなく自分の名を書いたのだから・・・・・・


でもこれで堂々と皇帝と宣言できる。


ジモンさんが兵士と入ってきた部屋に、ユ皇太后も入ってきた。

ソ皇子様は遺言書をジモンに見せ、驚いたジモンさんの様子にユ皇太后が遺言書を奪って読めば・・・・・

「信じられぬ! まさかヨが・・・・・ソに禅位を?」
「だがこれは確かに陛下の筆跡です。 これは禅位です!!!」


私は膝をつき挨拶をしたの、「新皇帝陛下に御挨拶いたします、万歳、万歳、万々歳!」

もうね、早く言ったもん勝ちよ!!! 私の後にはジモンさんや兵士達が、力強い声で、挨拶をする。

「皇帝だと? ソが?」
辺りを見渡しながら信じられないと、ユ皇太后が呟いてた。




そしてソ皇子は、皇帝となった。。。






ソ皇子様は皇帝となられ名を光宗( クァンジョン )と改められた。

立派な即位式でした。 私は第一夫人として式に出席したんだけど、思いは複雑でした。


第一夫人として部屋を用意され移ってきた私は、茶美園からスジンも一緒に連れてきたの。

「ごめんねスジン。 1人だと寂しくて、あなたを私付きの女官にして茶美園から連れてきて・・・」
「私は嬉しいです! ヘス様には恩がありますから、私は何処でもついていきますよ!」

「恩? 思いあたらないけど、私・・・何かしたかしら? 」
「いいんですよ! ただ、これだけは覚えておいて下さい、私はヘス様の側に一生いますし、ヘス様だけに従いますから!」

くすくす、勢いよく言うスジンに、「ありがとう、嬉しいわ」と返事した私。

「さ、早くお部屋を整えましょう!」
スジンの言葉に細々したものを、部屋にしまっていた。



ヘス様は知らないでしょうが、昔、ヘス様に助けられた子供は私の弟なのですよ。

母は一番下の弟を産んだあと体が弱り、寝たきりになってしまった。
医者に見せたくても、貧乏な私達一家にお金はなくて・・・ ろくな治療もできずにいたから私は皇宮の女官になったんです。

一度入れば死ぬまで出られない皇宮だけど、毎月きちんと給金があたるし、支度金も出るから有り難かったの。

入ってすぐ父が足を怪我し動けなくなったと、茶美園に出入りしてる野菜売りから聞いた私は、心配で倒れそうだった。

でも、その後・・・出入りの野菜売りから「あんたの一家を救った人がいなさる!」と聞いたの。


それが、ヘス様だった。

ヘス様は父の怪我を治してくれ、母の病まで薬を下さり健康にしてくださった。

しかもヘス様の御屋敷の下男に父と元気になった母を雇ってくださり、立派な御屋敷に住まわせてもらっていると聞いたの。

まだヘス様に会う前から、私はこの方の為に生きると誓ってた。

オ尚宮の看病のため茶美園に泊まり込むヘス様。

オ尚宮の薬茶やお世話には心配りのできる方だけど、自分の寝食には無頓着なヘス様をオ尚宮が心配してたとき、私は自分からヘス様付きの女官にして下さいとお願いしたんですよ!

オ尚宮には全てお話した私は、めでたくヘス様付きの女官になったんです!


ヘス様、たとえ世間があなたの敵になったとしても、私は味方です。

私のちっぽけな人生ですが、全てヘス様に捧げます!

もし必要ならば、この命もヘス様に捧げます!


ですからヘス様、幸せにお過ごし下さい・・・・・・どうか、どうか、幸せに。。。




皇帝となった旦那様は、毎日が多忙を極めたの。


まず皇宮に陳情書が山ほど送られたのだけど、その中身は遺言書を偽物とすり替え、皇位を奪ったと責めるものだった。

それだけでも頭を抱えるのに、あろう事か母のユ皇太后が実家を動かし、旦那様を・・・ううん、光宗陛下を不服として逆らった。

豪族の中でも一番力のある豪族が逆らったから、事は他の豪族にも飛び火して・・・・・このままでは、旦那様は廃位されるまで追い込まれたの。

養子先のカン氏までが、直接陛下に釘を刺しにもきたから、本当に陛下は追い込まれた。



・・・・・・皇帝になってほんのしばらくは、旦那様も幸せだったと思う。

いつもみたいにペガ様や私と囲む夕食は、和やかだったから。

まあ、ペガ様は旦那様のこと「陛下」と呼び、態度も臣下として、かしこまっていたけど。

夜は私を抱きしめ、膝枕でお休みになられた。


・・・・・・でも、私には実家の力が無い。 実家のヘ氏の勢力はそれほどでも無いから、あてにはできない。


私は、陛下を慰めるしかできず、豪族を抑える力がない・・・・・・・皇帝陛下の皇后とは、実家の名と力で他の豪族を抑え込み、皇帝の力になれる者が・・・・・・相応しい。


つまり、私は・・・・私は・・・・・皇后には、なれない。。。




「スよ、一度御典医に診てもらおう!」
「え?」

「子をもうけるためには、体を整えなければならぬ! 一度、御典医に診てもらえ、な!」
「・・・・・・子を?」

「そうだ、私の子は、お前に産んでほしいのだ」
陛下の一言で、私は御典医に診てもらったの・・・・・・・・だけど。。。


「うぅぅ〜〜ん・・・」
「正直にお話し下さい。 自分の体です、分かってますから・・・」

「・・・・・・・心の臓の気が滞っております。 このままでは天寿を全うできません」
「あと何年、私は生きられますか?」

「・・・・・・・無理をせず、鬱憤などためず、心を健やかに保ってお過ごし下さるなら・・・・・・10年ほどは」
「・・・・・・・10年ですか」

私はまだ二十代なんだけどな・・・・・・

「・・・・・・陛下には私から話します」


私は東池(トンジ)の横に通っている道の途中に、石塔を積んだ。

小さいけど、形の良い石塔がいくつか出来上がった。


「ヘス様、この石塔は誰の分ですか?」
「これが陛下のでしょ! こっちはミョン姉様、それでこっちがスジンのよ!」

「え? 私の分も作ったんですか?」
「ええ、大事な方の分を作ったのよ! スジンも私の大事な人よ!」
「ヘス様・・・・・・・ぐすっ」

石塔の前で、私は祈るの・・・・・・私の大事な方達が、健やかで、穏やかに日々を過ごせるように。


・・・・・・・私が、いなくなった後も。。。







「陛下・・・ 申し訳ございません。 私の力では母を、ヨナを、一族を・・・ 止められませんでした!」
「ウク・・・・・何があった?」


「我がファンボ一族は皇帝を諦め、皇后を望むのだと・・・・・」
「・・・・・・・皇后? 私には第一夫人がいる!」

「ヘスには力がありません・・・ 皇后としての力が」
苦しそうなウクの言葉に、お前が力を尽くしたと分かった。


「私は一族から切り捨てられました。 母も一族も、ヨナを陛下の皇后とする事に、執念を燃やしています」
「・・・・・・だが、私にはヘスがいる!」


「諦めてもらいます」
突然だった、突然ウクやヨナの母であるファンボ皇后が、部屋へと入ってきた。

その顔は険しく、側に控えるウクを牽制している。

「我がファンボ一族が陛下につけば、今の大半の問題は片付くでしょう」
「だが私には・・・ 第一夫人が、いる」

「離縁して、いただきます」
「母上! それではヘスが、あまりにも・・・」

「黙りなさい! 私は息子を諦め、娘を差し出すのです。 陛下も、その座を守るため・・・諦めて下さい」
「・・・嫌だ、私が皇帝になれたのもヘスが尽くしてくれたからだ!」

「では陛下は、神聖皇帝( 太祖ワン・ゴン)が沢山のものを諦めて作り上げた皇室を、高麗を、潰すおつもりか!!!」
「くっ!」

ギリギリとファンボ皇后を睨みつける光宗皇帝だが、言い返せなかった。。。






さて、ここからヒロインちゃんが受難です。

次回、書いてる私が泣いちゃうかも!?なお話になります。。。


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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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