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⑦《麗☆花萌ゆる皇子たち》

ドラマの中の言葉。
重陽節(旧暦の9月9日)・・・ドラマではお祝いの宴が催されます。

ドラマの方も半分を超えた話数に突入です。

ソ皇子様を幸せにしたいお話です。よろしくお願いいたします。





第3皇子が都から出立してから、日がたった、ある日。
私はミョン姉様を訪ねて、第8皇子の屋敷に遊びにきていたの。

「ヘスや、婚姻おめでとう」
「ありがとうございます、ミョン姉様」

「第4皇子様は、優しくして下さるか? まぁ、お前と好きおうているのだから、心配はないと思うが」
「うふふ♡ はい、ご心配いりません!」

「そうか、ならば良かった。 ヘスや、私はもう大丈夫だ」
「お体の調子の事ですか?」

私が聞けば頷く姉様。 医者も驚く回復ぶりだそうで、姉様は自分は大丈夫だからもう気にかけなくて良いと仰るけど。

「皇宮でのお前の活躍、聞いておる。陛下の施術師となったヘスの、手を煩わせては申し訳ないからな」
「そんな・・・・・」

「お前も夫を持つ身、私のことはよいから、第4皇子様のお世話をするのだ」
笑ってそういう姉様に、分かりましたと返事はしたけれど、少しでも体調が悪いときは、すぐに連絡するよう言ったの。


チェリョンや周りの侍女達も、元気になられたって言ってるし、心配ないかな?
念の為、侍女や下男にしんどそうだったら、すぐに連絡してって言ったの。



「オ尚宮〜〜! どうして姉様は、私に心配させてくれないのかなぁ〜〜」
「お前の活躍を嬉しく思い、自分にかかわる時間を他に向けて欲しいのだろう」

「そう・・・ですか。何か、寂しいです」
「ほほほ、では寂しくないよう・・・こき使ってやろう!」

え? 重陽節の日、陛下や正胤のお茶の用意をしてくれって?

でも私、茶美園の厨房が苦手なんですよ。 たくさんの人がバタバタ入ってきて、私が何か煎じてると興味津々で覗いてくるし、私に反感持ってる人は、邪魔しに来るし。。。

「ほほほ、では別に場所を用意しておこう。 お前に頼むのには、訳があるのだ。引き受けてほしい」
「オ尚宮にそこまで言われたら、断れません!」

じゃ、重陽節には朝から茶美園に来ますね!・・・・・・ん? 重陽節・・・重陽節・・・ドラマで何か重要な事があったはず!

あああ!!! ものすっごい事件があったし、ソ皇子様が大変な事になるんだった!



ドラマではね、風見鶏のように、自分の徳になる者に媚びへつらう第9皇子のウォンが、ユ皇后(ソ皇子の母)の企み通りに動いて始まったの。

正胤の暗殺を断られたユ皇后と第3皇子は、計画を練った。

正胤の盾となっているソ皇子を、邪魔に思い、正胤を裏切ったように見せ側から放す策を、練ったのだ。


税の二重取りという正胤の外戚(嫁の実家)のミスを作り、それを臣下に大事に騒ぎ立てさせ、皇帝の耳にいれる。

その件をウォンはソ皇子に伝える。 ソ皇子は誰にも知られないよう自分で調査に行くつもりだったのに、間髪入れずにウォンが臣下たちに知らせた。

窮地に陥った正胤の耳に、ウォンはソ皇子が裏切り、公にしたと囁く・・・結果、裏切られたと誤解した正胤と皇帝は、重陽節がすぎれば信州(シンジュ)に戻れと命じるの。

そしてユ皇后は、重陽節で正胤を毒で暗殺しようとする。
それもソ皇子に罪を着せるつもりなはず。

・・・・・確かユ皇后は、ソ皇子を正胤にしたいがためと偽の血判状を用意していたはず。
ソ皇子に問い詰められても、平然と「お前を皇帝にするためにやった。そう証言しよう」とか言ったはず!

そして重陽節で陛下や皇子たちが勢揃いするなか、正胤に毒を盛ると宣言してたっけ。
しかも、ソ皇子が母を告発すると言っても、「ソ皇子のためにした」と証言するって言ってるから、告発もできない。。。


思い出そう・・・ドラマ通りなら、私が防げるはず!!!

まだ時間はある! 良い策を練らなきゃ・・・誰も、死なせたくない。。。


「オ尚宮、私に力を貸して下さいますか?」
「・・・何やら事が起こるのだな? 分かった、話してみよ」

私はオ尚宮に、協力してもらう事にしたの。






皇宮を取り囲む門に作られた回廊は高く、遠くまでを見渡せる。 そこに今、俺は陛下と正胤、ジモンと来ていた。
他の人に聞かれないような内々の話だ。

今、正胤は外戚のことで臣下達から責められている。 あろうことか、俺を次の正胤に!などと言っているが、その事で陛下はきっと俺を・・・・・・

「・・・そろそろ信州(シンジュ)に戻る頃だろう」やはり、俺をシンジュに戻そうとするのか。

「私は無実なのに、それでもシンジュに行かなくてはいけないのですか? 無念です!!」
正胤も無表情に俺を見る。 正胤にも疑われているのか!?

このままではシンジュに戻る事になる。
・・・ヘスは、付いてきてくれるか? いや、嫌でも連れて行く。

「ヘスは茶美園で引き受けよう。施術師として、いや、薬師として儂や正胤の世話をしてもらう」
「ヘスは私の病を治してくれる唯一人の施術師だ。シンジュには連れて行かせない」

「・・・・・都から去れと、言われました。 またシンジュで人質になれと! その私から、妻まで奪うのですか?」

やっと、やっと皇宮に居ることができたのに、また人質か・・・・・それもヘスが、妻が一緒なら耐えられる。
なのに、俺からヘスまで奪うのか!


・・・・・・これが、母の企みか? 俺を皇宮から遠く離れた信州に追いやり、俺の愛しいヘスまで取り上げる。

俺は頭に血が上ったまま母のユ皇后の部屋に向かった。


そこでユ皇后の目的を、知った。 正胤の暗殺・・・これが本当の狙いだった。

「そなたを皇帝にするためじゃ。母が協力してやろう」
裏があるに決まっている。 俺を正胤暗殺の黒幕にし、第3皇子のヨに俺を討たせ、逆賊ソを成敗した第3皇子として、ヨを正胤にするためだ。

俺は、罠にはめられた、捨て駒だ。。。


「重陽節で正胤の茶碗に毒を仕込む。 正胤と茶を運んできた女官が死ぬだけだ」
「・・・絶対に止めてみせる」

俺はユ皇后の部屋を出て屋敷に戻った。

真っ直ぐにヘスが居る部屋に向かえば、「お帰りなさいませ」と笑顔のヘスが居た。

俺は、ヘスを抱きしめた。。。


「重陽節がすぎれば、俺はシンジュに戻る事になった」
「・・・一緒に行って、いいですか? ・・・あなたと離れたくない」

「ヘス!!!」
お前は、俺の側に居たいと、言ってくれるのか? 嬉しさに、ぎゅうぎゅうとヘスを抱きしめた。

だが、お前を連れてはいけない・・・ このままでは、お前と離れてしまう!


「旦那様、私に全てを話して下さいませんか? 二人で考えましょう?」
「・・・分かった、全て話そう」


ソ皇子から話された事は、やっぱりドラマ通りだった。

そこで私は、ある計画を話したんだけど・・・・・・鋭い皇子には、分かってしまったみたい。

「ヘス、お前はまるで未来が見えるようだな」
「・・・今はまだ話せません。ですがこの件が解決したら、お話しします」

「・・・分かった、今は正胤の暗殺を、阻止してやろう!」
「はい」


そして迎えた重陽節。
眺めのよい回廊に、卓や椅子、屏風や敷物などで華やかな【 場 】を設けた。

準備に皇宮中の召使いがてんやわんやよ!
もちろん茶美園も、女官達が借り出され、宴に出す品や、お酒などの準備でバタバタだった。


「ヘス様は何処にいらっしゃるの?」
皆、忙しく働いている中、1人の女官がヘスを探していた。

その女官こそ、正胤の茶に毒を仕込むはずの女官だ。 どうしてヘスを探しているかというと。

ヘスに毒入りの茶を運ばせ、罪を着せるためだった。
自分はヘスに茶を運ばせたあと、毒を入れた容器をヘスの化粧部屋に隠し、茶美園から消えるつもりなのだ。

たんまり貰った金を持って。。。

だがその肝心のヘスが、朝から姿を見せない・・・・・・焦る女官は足早に、あちこち探したのだった。


「まず1つめ。 私は別の場所で陛下と正胤のお茶の用意をします」
回廊の下、目立たない場所にテントを張らせたヘスは、そこでお茶の用意をしていた。

「そして2つめ。オ尚宮は正胤がお茶を飲みたいと言ったら、いつも通り茶美園に命じて下さい。そのあと私には合図を送って下さい」

酒を飲む気がしない正胤に、陛下から茶の用意を言われたオ尚宮は、届けるよう女官を走らせた。
・・・その後、屏風の背後に回ったオ尚宮は、真下のテントに合図の石を投げた。


私は回廊に上がる階段で、待ち構えてたの。 毒入りの茶が届くのを。

あらら、毒を入れた女官が自分で持ってきたわ。私を見つけホッとした顔してる。

「ヘス様、コレを持って行ってくれませんか」
「いいわよ」

私はニッコリと笑って茶と菓子ののった盆を受け取り、横に置いた。

「ヘス様? ・・・ぐぅ」

メリケンサックを付けた私の拳が、女官の腹に一発きれいに決まった。
私はテントの中に手足を縛り、猿ぐつわをした女官を寝かせて、自分が入れた茶と湯呑みを持ち、階段を上がった。

これで毒の心配は終わった。

お茶を持ってきた私を見て、ヨナ皇女がニヤリ、と笑っていた。

女官を使い毒を入れさせたのは、ユ皇后だけどね・・・その罪を被せるために、私に運ばせようとしたのは、ヨナ皇女なの。

ソ皇子の第1夫人になった私が、心底邪魔なんだろうね。


・・・・・だからって、思う通りになんかなってやんないんだから!!!


ソ皇子に計画が上手くいったと、アイコンタクトしました!


「陛下、正胤にお話がございます」
ソ皇子が立ち上がって言い出せば、正胤が「申してみよ」と受けた。

「こたびは正胤を煩わせたので、今日は酒を三杯いただき友愛を誓いとうございます」
「いいだろう、しかし此処には茶しかないが」

「今日みたいな日は、茶を飲んでも酔えそうです」

そしてソ皇子が正胤のお茶を持った・・・ヨナ皇女の顔色が変わった。
やっぱり、ヨナ皇女は知ってたんだ。

「一杯目は、兄上の御健康を祈ります」
グッと飲み干したソ皇子様に、私は続けてお茶を注いだ。

「二杯目は、高麗のために戦っている兄上の、御武運を・・・御武運を祈ります」
またもグッと飲み干したソ皇子様に、三杯目を渡した。

「三杯目は、兄上と私の仲を裂こうとする者がいようと、この友愛は変わらぬ事を祈ります」
静かに飲み干したソ皇子様の様子に、どこも変わったところはないか、必死で見ているの。


お茶を作っている時、目を離さずに作ったわ。 誰にも気がつかれない場所で、作ったわ。
・・・・・あなたに、毒なんか飲ませたくないから。

でも、不安になる。 もしも私の計画がユ皇后にバレてたら? もし、このお茶に毒が仕込まれていたら?

私という余計な人物が、この世界に居ることで、私の知っているドラマと話が違ってきていたら?

不安で不安でたまらないけど、心に決めた事がある・・・・・・もしも、あなたが死ぬ事になったら、私も生きてはいないから。。。


でも、こっそり解毒剤も作っておいたのは、秘密です。。。


「ソの真心には、まことに感激した!陛下、今の言葉をお聞きでしょう、この様な弟を手放す事は出来ません!どうか、ソの信州行きを、御取り下げ下さい」
正胤の声に陛下は黙っているけど、私は新しいお茶をとりに、その場を下がったの。



「ヘス!」
すぐにソ皇子様が追いかけてきてくれた、そうする様にお願いしていたから。

「ソ皇子様、どこも変わらないですか? 平気ですか?」
「ああ、お前が気を配って作った茶だ。毒など入ってはいないぞ」

「良かった・・・もし、あなたに万一があればどうしようかと、生きた心地がしませんでした」
「ヘス・・・」

見つめ合う私達・・・・・ドラマ通り、イ・ジュンギさんなソ皇子様は、こんなときフェロモンダダ漏れで、切れ長の瞳で優しく見つめられたら、私、溶けちゃうから〜〜〜・・・

ハッ! そんな場合じゃなかった! 皇子様、こちらへ。


私はテントに皇子を連れて戻り、女官を見せた。

失神から目覚めた女官は、手足の紐を解こうとジタバタしてる。 おまけに猿ぐつわしてるから「うーー」とか「むーー」とかしか言えないんだけどね。

私を見て大人しくなったけど、背後から現れたソ皇子を見てギョッとしてる。

失礼ね! 人の旦那様見てギョッとしないでよ!!!


「ヘス、この女官が毒を?」
「はい、毒入りのお茶は、そちらに」

「ならば、お前に聞こう。誰に、何を頼まれた? 嘘や偽りを言えば・・・・・狼犬が、お前の一族全てを、斬る! 分かったな!」
「猿ぐつわを外します」

女官の猿ぐつわを外せば、自分はお茶に毒を入れる事と、私に運ばせること、残った毒を私の化粧部屋に隠して罪を被せることを、白状した。

それに、ユ皇后の右腕の尚宮から頼まれたことも、白状したの。

「ただ、ユ皇后はヘス様に罪を被せることは、知らないようです。その尚宮は別の人から頼まれたと言ってました」

「・・・・・・何故、ヘスを陥れる」
突然、ソ皇子様が女官の胸倉を掴んで聞いてるけど、その様子が恐ろしかった。

「何故だ! 犯人とされれば、酷い拷問のあと処刑される! ヘスを、ヘスを、そんな目にあわせたいと計ったのは、誰だ!!!」
「ひぃ〜〜〜・・・・・知りません! 本当です!本当に私は知らないんです」

私は女官を絞め殺しかねない皇子を止め、これからどうしたいかと聞いたの。

「ユ皇后は、暗殺を計ったことが知れても、皇子のためだと開き直るでしょう」
そう、暗殺が成功しても失敗しても、ユ皇后にしてみれば邪魔なソ皇子を排除できる。

だから出来るのは、女官を逃すこと、だった。
残りの毒は私が受け取り、女官を放った。

「・・・・・もし、俺が毒で倒れたら、お前はなんとする?」
悪戯顔で聞いてくる困った人に、私は隅に置いてある容器を指差した。

「あれは解毒剤です。 直ぐに飲ませて助けます」
「助からなかったら? お前は未亡人になるな〜〜」

んもう!絶対、分かってて聞いてるでしょ? 人が悪いんだから〜〜〜!!!

「未亡人になんてなりませんよ! もし、あなたが死ぬ事になったら、私も生きてはいないから・・・・・」
「ヘス・・・・・」

ギュッと抱きしめあって、この件を乗り越えたと、2人で安堵していたの。。。



・・・・・・そのとき上の宴の場で、ちょっとした騒ぎが起こってた。






ヨナ皇女と、ユ皇后は、ソ皇子が毒を飲んだと信じている。

ヨナ皇女は、私に毒茶を運ばせて、犯人にしたかった・・・ けど、正胤は毒を飲まず、飲んだ(と思っている)ソ皇子は私を庇って姿を消した。

このままでは毒の件が、なかった事になってしまうと考えたんだろうね。

失敗した正胤は仕方ないけど、私を犯人にする事は諦めなかった。

そして自分が疑われないため、陛下にお願いがあると言い出し、お茶を飲むフリをして倒れた。

杯のお茶は長い袖に見えないよう垂らして、騙したの。
すごい演技力だね〜〜。


そして皆が驚き、先に同じ茶を飲んだソ皇子を探しに来る。

ドラマだと毒茶を飲んで血を吐いた皇子が見つかるけど、皇子様、テントから出なきゃ・・・ずっと私を抱きしめてて、動かないんだけど。

「ソ皇子様?」


お前の言葉は、俺の胸を、心をあたためる。。。
俺が死んだらなどと、悪い冗談を言ってしまったが、お前は真摯に俺を見つめて・・・・・俺のあとを追うと言った。

そんなことを言われて、俺が正気でいられるか?

狂おしく燃える俺の心のまま、ヘスを抱きしめ続けた。

「皇子さまっ・・・ん・・・」
「ヘス・・・ヘス・・・」

「いけません!」
「むがっ!」
また俺の口を手で押さえる・・・・・仕方ない、ここから出るか。


「ソ! ソはどこだ! 探せ!」
正胤の声が廊下に響く中、大勢が来る気配がした。

皆、俺が毒で倒れていると探している。
そんな中、ヘスを連れて現れた俺に、皆が驚いた。

「ソ? 無事なのか?」
「どうされましたか」

「どう・・・とは、こちらが聞きたいぞ」呆気にとられた正胤が、首をひねった。


宴の席に戻った俺に陛下が驚いていたが、母のユ皇后はさすがだな、一瞬、目を見開いたが平然と微笑んでいる。

「ジモン、茶を調べてみろ」
ジモンに残った茶を飲ませれば、「美味しいお茶ですな」と言った。

「しかしヨナが、同じ茶を飲んで倒れたのだぞ!」
「もしや立ち眩みなのでは? 若い女性に多いのですが、美貌を保つため少食を続けると、血が薄くなるのです」

ヘスがもっともらしく言うと、陛下も信じたようだ。

「そうか、ではユ皇后の早とちりなのだな」
「何ですと!」

毒だ、毒だと騒いだ母に、陛下が嫌味を言っていた。 ふふっ、悔しそうに睨んでくるが、この場では何も言えまい。


「そう言えば我が娘ヨナも、年頃の娘らしく少食でした。これからは注意させます。ヘスや、何か良い食べ物があれば、教えておくれ」

ヨナ皇女とウク皇子の母、ファンボ皇后がまとめてくれ、この場は収まった。



・・・・・だが、宴が終わったあと俺とヘスは、陛下に呼び出された。

「何があった? 答えよ」
「・・・・・何者かに正胤が狙われている。私とヘスは、その情報を掴んだのです」

「私と正胤を仲違いさせ、宴の席にて正胤に毒を盛る」
「それをお前達が、防いだのだな」

「毒茶を調べたところ、毒味をすりぬけるキノコの毒でした」

「・・・陛下、やはりお願いいたします。ソを信州には行かせないで下さい」
正胤が陛下に頼んでくれる。

「ヘスや、ソを信州にやれば、そなたは茶美園に残るか?」
「いいえ、私はソ皇子様の妻です。夫が行く所についていきます」

「ほぉ〜〜、もしそれが、あの世でもか?」
「もちろんです! ・・・(親子で同じ質問してくるわ)」

「では仕方ないな。 ソの信州行きは、取り止める」
陛下の声が、部屋の中に響いた。






「ヘスめ〜〜・・・」
酒を煽りながら、ユ皇后は憎々しげに呟いた。 あまりな迫力にそばにいた女官達が、怯えた。

『早とちりとは、皇后も年だの』陛下の言葉が、頭の中を駆け回り、怒りに油を注ぐ。

「忌々しい〜〜〜」イライラと酒を浴びるほど飲んだユ皇后は、二日酔で翌日は頭痛に悩まされた。



ヨナ皇女は倒れたふりをしたものの、母から茶に毒などなかったと聞き、歯軋りして悔しがっていた。

何ともないと、起き上がろうとしたヨナだが、目の前に食事を並べられキョトンと母を見た。

「ヘスに聞いて、血に良いものを作らせた。さ、食べるのだ」
「・・・・・コレは何ですか?」

箸で摘んだ初めて見る物に、鳥肌が立つ。

「それは鳥の肝臓じゃ! 特に血に良いからと、ヘスが作ってくれたのじゃ、感謝して食べなさい」
「か、肝臓? 嫌です! こんな不味そうな物、食べたくありません!」

「母も食べたが、美味かったぞ? さ、食べなさい」
「嫌です! ヘスが作った物など食べたくありません!」

「ヨナ! お前を心配してくれたヘスに、申し訳ないと思わぬのか? 母は間違っていたかも知れぬ」
「何がですか」

「お前の教育をだ! これを全て食べなければ、部屋から出さぬ! よいな!」
「母上!」

そして母の怒りに驚いたヨナが、渋々食べはじめたのだった。。。





ここまでで11話になります! ドラマとは決定的に違ってきましたが、ドラマはドラマで、ハラハラして泣いて、良いですよ!

では、またね♡

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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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