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⑥《麗☆花萌ゆる皇子たち》

ドラマとは別物のラブラブ路線にするつもりな、すーさんです。

今回は2人が婚姻します。 婚姻したあとのソ皇子のデレデレが書きたくて(笑)

ドラマの中で出てくる言葉。
浦(ポ)・・・税穀を保管する水路交通の要地。





雨乞いの儀式で降り出した雨は、夜になっても止まず、皆喜びに満ちた夜になった。


目覚めたヘスと、陛下に初めて父上と呼んだ事を話せば、自分の事のように喜んでくれる。

そんなヘスを抱きしめて、俺は、父上の期待に添えるよう頑張ると言ったんだ。



明けた翌日、皇子達を集めた離れに俺も居た。

茶美園の女官達が茶の用意をするなか、陛下が表れた。 ん? 背後にいるのはヘスか?

「雨を降らせたソに、褒美をとらそう。 雨祝いにソと、ヘスとの婚姻を行う」
「ありがたき幸せです!」

「ヘス、幸せにな」
「陛下、ありがとうございます」

にこやかにヘスを見る皇帝に、皇子達が驚き、ざわめく。
まるで、娘のように可愛がる様子を、目のあたりにしたのだ。

俺も最初の頃は驚いたが、今では慣れた。
実はオ尚宮と陛下は昔、恋仲だった・・・ 実家に力が無いため、オ尚宮は妃にはなれず、女官として陛下を支える事を選んだ。

そんな2人にある日、子供が授かった・・・・・だがオ尚宮は、流産した。女の子だったそうだ。

オ尚宮から、亡くなった娘のようにヘスが可愛いと告白されたとき、今までの陛下とオ尚宮との謎が分かった。
そして、オ尚宮の気持ちに陛下まで感化されたのか、ヘスを父親のように気遣うのだ。

茶美園で生活するようになったヘスは、オ尚宮から陛下への茶の淹れ方を習い、毎日陛下に持っていった。

ヘスは陛下の身体の事を考え、茶に工夫をこらしているそうだ。 ヘスの誠実さが、陛下の心を掴んだのだ。


【 がたんっっ!!! 】
突然、立ち上がったウク。 椅子を倒した音に皆が、ウクを見た。

「・・・畏れながら陛下、ヘスはいま茶美園で療養中と聞きましたが、婚姻の儀式は身体にさわるのでは?」
「分かっておる。 ヘスに無理をさせた理由に、儂の施術もあるだろう。回復してからにしよう」

ウク・・・お前、やはりか? やはりヘスの事を! そしてあの日、オ尚宮がウクの屋敷にヘスを帰らせたくなかったのは、お前が、原因なのだな!!!

「陛下、療養中と聞きミョンが心配しています。 どうか屋敷にヘスを、帰らせて下さい」
「おお、ウクの妻のミョンか。 ヘスにとっては、従姉妹だったな」

しまった! このままではヘスをウクの屋敷に帰らせてしまう! ウクの狙いも、そこだろう。

「陛下、ヘスは茶美園の湯にて療養させた方が良いと御典医が」
「そうか・・・ならばソよ、夫になるそなたが一緒に行ってやれ」

「分かりました」
「・・・・・」

何か言いたそうなウクだが、これ以上言えば陛下に自分の気持ちを吐露すると同じだ。 何も言わず椅子に座ったウク。

だが俺は確信した。 陛下とヘスが退席し皇子たちが帰るなか、俺は1人で歩くウクを捕まえた。

「どういうつもりだ!」
「・・・どういう、つもりとは?」

「我等の婚姻を先延ばしにしようとしたな?」
「・・・そうだ、と言ったら?」

静かに答えるウクは、いつも穏やかで人当たりの良いウクとは、まるで違ってみえる。
その目に光はなく、無表情だが、何かを頑なに思いつめている様子だ。

・・・・・・こんなウクは、初めてだ。


「私の方が、先だった」
「なに?」

「私の方が先だったのだ! ヘスの優しさも、無邪気さも・・・・・皇子ではなく1人の私として見てくれる・・・何の気負いもなく息ができると、気がついたのは私が先だ!」
「・・・どう、した?」

先程の無表情はどこかに、激情のまま訴えるウクは、そんな激しいものがあったのかと、驚いた。


「・・・愛したのは、私が、先だったのだ」
「つまり、後から来た俺にヘスを盗られたと?」

「私ほどヘスを愛する者は、いない」
「・・・聞き捨てならないな。ヘスを愛するならば、俺以上の者などいやしない」

「なんだと!」
「なんだ!」

「お止め下さい!」

互いに胸倉を掴んだ俺たちだが、其処にヘスが現れた。 心配したペガが、呼びにいったのだろう。


「・・・ウク様も、ソ皇子様も、お止め下さい」
「ヘス! ヘスや・・・婚姻など止めなさい。ミョンが待っている、屋敷に帰ろう」

「・・・ウク様、記憶が無くなってからウク様には、大変お世話になりました。 優しく穏やかなウク様に、心細かった私は兄のように感じていました」
「・・・兄、のよう?」

「はい」
そのヘスの言葉にウクは、また静かになった。 そして暗い目をしてヘスを、見つめる。

「ミョン姉様と、いつまでもお幸せに」
「・・・・・・」

「私は、愛するソ皇子様と、幸せになります」
「・・・それが、お前の答えなのだな」

コクン、と頷くヘスの側によった俺は、ウクを見つめた。

「安心しろ、ヘスは俺が幸せにする」
「・・・泣かせるな」

そう言ったウクは、一度ぎゅっと目を閉じ、開けたときにはいつものウクに戻っていた。

「ミョンが寂しがっていた。明るい時に遊びに来てやってくれないか」
「俺が連れていく」

ペガとウクが帰ったあと、ヘスはポツポツと話し出した。


「死にかけて、記憶を無くし、見知らぬ人の中にたった1人で放り出されたように感じた私を、ウク様は穏やかに見守っていてくれました。その方を私は、傷つけてしまいました」
「ヘス?」

「・・・感じていたのです、ウク様の視線に・・・私を求める視線に・・・でも」
「もしやウクを? ウクが好きだったのか?」

俺を好きだと言ったのは、ミョンがいるウクを諦めるためか? 姉と慕うミョンを、悲しませないため?

「違います。 気持ちに応えられないから、申し訳なくなって。でも、私はもうソ皇子様の事を・・・」
「俺を、好きだったのか?」

「・・・一目惚れって、信じますか? 助けられた、あのときに、私はもう貴方に」
「ヘス!」

俺は愛しくてたまらないヘスを、固く抱きしめた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ヘス、入るぞ」
「あ、待って下さい!」

「待たない」
んもぉ〜〜、強引なんだから! でもね、待たないと言いながら、扉を開けずに外で待ってるのがソ皇子様なのよね。

婚礼の衣装を身につけ、髪も結った姿を姿見に写し、支度をしてくれたオ尚宮を見た。

「大丈夫、美しい花嫁よ」
「じゃ、中に入ってもらって下さい」

侍女が開いた扉から、勢いよく入ってきたソ皇子様。
私を見たとたん、なんだか固まってる?

あ、皇子様も婚礼の衣装だ、カッコいいなぁ〜〜♡

「あらあら、花婿が花嫁の美しさに戸惑ってらっしゃるわ」
くすくす笑うオ尚宮が、侍女と供に部屋を出ていってくれつ、私達はやっと2人になれた。


「あの・・・どうですか」
「あ? ああ・・・う、う、美しい、ぞ」

「くすくす。 なら良かった」
「・・・お前は、俺の人だ。決して離しはしない。俺の許しなく離れることも、死ぬことも許さぬ」

頷く私を愛しそうに見つめてくれる皇子に、胸がキュンってなる。


そして婚姻の儀式を済ませた私達は、皇宮から自分達の屋敷に着いた。



えっと、これから床入りなんだよね? あ、ドキドキする。

「ヘス・・・」
「ソ皇子様・・・」

優しく抱きしめられた私は、そのままゆっくりと皇子の腕の中・・・・・蝋燭が消されて・・・・・私達は、結ばれたの。。。



朝方、ふと目が覚めたけど、皇子の優しい瞳に安心してまた寝てしまったの。

「まだ寝てろ」
「でも朝の支度を」

慌てて起き上がろうとした私を抱きしめた皇子が、そのまま二度寝しようとしてるけど、皇宮に行かなくていいの?

「俺たちはしばらく皇宮も、茶美園にも来なくていいんだ。だから・・・・・ヘス」
「ソ皇子様、でも・・・・んんっ!」

朝日が昇ってきて、薄暗かった部屋が徐々に明るくなるなか、私を抱く皇子の顔が見えて恥ずかしくなっちゃう。

「どうした?」
「部屋が明るくなってきて、恥ずかしくなっちゃいました」

「ふふ・・・俺は楽しくなってきた」
「え?」

「お前がどんな顔してるのか、見えるからな・・・」
「そんな・・・・あ!」

真っ赤になるヘスが可愛いらしくて、俺はもっと、もっとと求めてしまう。

恥じらいながらも、俺に感じる様が嬉しくて、ヘスのあたたかな身体を俺で貫いた。
なるべく優しくと、初夜の時も思っていたが、恋しくて愛しくて、ただもう夢中で求めてしまう。


寝ていたか・・・ 再び目覚めたのは朝には丁度良い時間だった。 が、隣にヘスが、いない。

俺は起き出してヘスを探せば、身仕度を整えたヘスが水を入れた桶を持ってくるところだった。

「起きられたのですね」
「お前は何処に行っていた?」

「朝ごはんの支度に台所へ」
桶の湯で顔を洗い、ヘスが差し出す手ぬぐいで顔を拭いた。 ヘスの手で髪を丁寧に櫛でといてもらい、結ってもらった俺は、2人で朝食を食べる。

甲斐甲斐しく俺の世話をするヘスに、自然と顔がゆるむ。

朝食を済ませた俺たちは、2人で屋敷の中を散策し時を過ごした。 2、3日その様に過ごした俺たちは、皇宮に挨拶に来た。






挨拶を済ませた俺たちだが、陛下に残るよう言われた俺と、茶美園に行くヘスに別れた。

しばらくすると第3皇子のヨが現れ、陛下の命が下された。

第3皇子のヨは、高麗の各地の浦(ポ)を見回る任に、俺はヨが担っていた軍需品の管理を任されたが、この任命にヨが不満なのは分かった。



「ただの食事に緊張し過ぎだぞ」

俺は母のユ皇后と、兄のヨ、弟のジョンといま卓を囲んでいる。 何の気の迷いか、それとも企みか・・・・あれほど俺を嫌っている母が、にこやかに前に座っている。

な、な、慣れない。。。 やはりヘスも連れてくれば良かったか・・・

「仮面を取って正解であるな。陛下の覚えもめでたく、嬉しいぞ」
「妻を娶り、ソは変わりましたな」

「おお、ヘスと言ったな? 今度は嫁も連れてきなさい。ゆっくり話もしたい」

・・・・・これは現(うつつ)か? それとも、夢か? 俺を見れば眉間に皺を寄せ、嫌悪の眼差しでしか見なかった母が・・・・・・笑っている。

陛下に認められたことで、母は・・・・・母の気持ちも、変わってくれたか?


「幼いころ、肉が好きだったな」
そう言いながら母が、肉を置いてくれた。

「ごふっ・・・ぐふっ・・・」
飯を口に入れていた俺は、初めての母の優しさに・・・むせた。

人は、するはずのない人が、思いがけない事をすると、むせるのだな。

こんな事が、本当におきるのか? 母が幼いころの俺を覚えていた。 あたたかく迎えてくれた。


・・・・・・頭のどこかで、コレは嘘だと感じていた。 ヘスのあたたかな心では感じぬ、違和感が、引っかかっているから。

だが、万に一つ、いや、億に一つでもいい・・・・・・もしかしたら、俺を息子として、慈しんでくれるのかも・・・・・そんな想いが、あった。



「ヨの役目を引き継ぐそうだな」
「私はここを離れる。正胤に習うがいい・・・ そうすると、正胤と会う機会が増え、二人きりになるだろう」

何が言いたい? ふっ、やはりな。

「正胤を、殺せ。 できるであろう? 前にも私のために殺したではないか・・・」 茶を飲みながら、平然と言う母。



ふっ・・・・・ふふふ・・・・・ やはりな、そういうことか。。。

俺に正胤を殺させ、ヨを正胤にする。 そのとき俺は、正胤を殺した逆賊として始末されるのだろう。
ヨの手で、俺を、始末させる。


「信州(シンジュ)での食事より、息が詰まった。あとはご家族でどうぞ。二度と俺を呼ばないで下さい」

俺は、部屋を後にした。



・・・・・・ふふふ、愚かな。 俺は愚か者だ・・・・・何を、期待したのだ。




今夜は、だ、だ、だ、旦那様、遅いなぁ〜・・・・・・きゃっ♡ 旦那様だって! まだ慣れない呼び方だけど、私は幸せをかみしめてたの。

屋敷で書物を読みながらも、ソ皇子を待ってると門が開く音と、馬の鳴き声が聞こえた。
帰ってきた! そわそわと待ってたら。。。


【 バンッ! 】

「ひゃっ!!」あんまり勢いよく扉を開けるから、ビックリしちゃった・・・・・あれ? 何かあったのかな?

「ヘスっ!」
座っていた私を見たソ皇子が、飛びかかるみたいに、私を抱きしめた。。。


「ヘス・・・ ヘス・・・ 」
何かあったのね。 あなたが幼い子供みたいに抱きついてくるのは、きっと母のユ皇后にショックを受けたときだもの。

「・・・・・私はここにいます。あなたの側に、ずっといます」
「ヘス・・・・・・ヘス」

私はゆっくりと、あなたの背中をさすり、抱きしめてるの。

「疲れたんだ・・・ヘス」

このまま、私であなたの事を癒せるのなら、このままでいましょ?



あたたかなヘスを抱きしめていれば、俺の中に空いた穴が、埋まるんだ。

幼い頃から空いていた穴は、母に冷たくされる度、血を吹き出している。だがそれも、ヘスと出会ってから、ヘスのあたたかな心に触れるたび、小さくなっていく。

今だとて、開いた穴が小さくなっていく。 ヘスの手で背中を撫でられ、ヘスの声が側にいると言うたびに、血が止まり、穴が塞がれていく。


「ここには怖いものなんか、何にもありませんよ・・・・・旦那様」

だんな、さま・・・初めてヘスから言われた呼び方に、俺は顔を上げてヘスを見た。

見れば照れてるのか、耳まで真っ赤になったヘスが、いた。


ああ、ああ、ヘスよ。 こんな夜に、お前が居てくれて、良かった・・・・・

「ヘス、もう一度」
「・・・旦那様」

「もう一度だ」
「旦那様・・・・・」


「ヘス」
俺はヘスを抱きしめ、床に入った。。。



「やはり、あいつは抱き込めないな。上手く使えればと、思ったのだが」
こちらの意のままには、ならないか・・・ふん! 酒を飲み母を見れば、何事か企んでいる顔をしている。

「ソを動かすには、あの娘を使えば良い。 妻にするほど気に入っているのだからな」
「母上! ヘス姉上には手を出さないで下さい!」

末っ子のジョンが、顔色を変えて母に抗議しているが、お前までヘスに取り込まれているのか?

「ヘス姉上は私の腕が斬られそうになった時、我が身をかえりみず助けて下さいました! もしヘス姉上がケガでもされたら、私は母上とヨ兄上を許せません!」
「ジョン! 待ちなさい、ジョン!」

部屋を出ていくジョンが、母の呼び声に応えないとは・・・・・母はいささか驚いているようだな。

「オ尚宮といい、ヘスといい、茶美園に関わる女は邪魔ばかりする! ええい、忌々しい! いつか茶美園に火をつけて全て燃やしてやろうほどに!」

末っ子のジョンを溺愛しているのは、母だけだ。 私はアレが怒ろうが、どうでもいい。

ふむ、ヘスか・・・・・ あの小娘を私に取り込めれば、ソは思うがまま。 面白い、実に、面白い。。。



私は茶美園に赴き、ヘスの施術部屋へと向かった。

女官でもないくせに、この様に部屋まで与えられるとは・・・・・陛下までタラし込んだか。

側にいた女官に人払いさせた私は、部屋に入った。



「?」カタンって音がしたから振り返れば、第3皇子がいた。

ドラマでは正胤の地位に執着し、狙い続けた人。 実際に見ても、いけ好かないったらありゃしない!!

「何か御用でしょうか?」
「弟の妻と話しがしたくてな」

勝手に椅子に座っちゃうし、追い出せないし、帰ってくんないかなぁ〜〜!

「お前は何が、欲しい?」
「は?」

「私の言う事を聞いてくれれば、望みのものをやろう・・・宝玉か? 金か? はたまた珍しい飾り物か?」
「・・・・・私に、何をさせたいのですか?」

「なに、簡単な事だ。 ソを我が意のままに操れるよう、力を貸せばよい」
「嫌です」

「そんな事を言っても良いのか? お前とソがどうなっても?」
「・・・あなたに、何が、できますか?」

なんだと、この小娘が!!

「実際、うちの旦那様に剣で挑もうとも、返り討ちにされるのが関の山ですよ」
「ふん! ならばお前を狙えばよい」

私はヘスの腕をとり、隣りの部屋に入った。 寝台の上に放り投げ、覆い被されば女の力で抵抗などできようはずがない。

ふん、女など抱いてしまえば、幾らでも言うことをきかせられる。
嫌がったとしても、ソに言うと脅せば、同じことだ。

「皇子のくせに、レイプして言うこときかせようだなんて、ゲスの極みだね」
「れい・・・ぷ?」

私に分からない言葉を言って強がっていればいい、ふん、狼犬の雌を味わってやろう。


「させるか、ボケ!」
私はナックル・・・メリケンサックともいう武器を指にはめ、覆い被さる皇子の胸を思いきり押してのけぞらせた。

女の抵抗を甘く見てる第3皇子は、面白そうな顔して自分から状態を起こした。

待ってたのよね〜〜、この瞬間を! 私の右手が、皇子のこめかみにヒット! キレイに横に飛んでった。。。


素早く寝台から降りた私は、いきなり殴られて(しかも武器で)朦朧としながら立ち上がった第3皇子に、蹴りを入れた。

床に倒れた皇子を跨いで、胸倉を掴んだ私。


「力づくで女に言う事きかそうだなんて、ゲスの極みなんだよ! いい? 今後、死ぬまで私や旦那様に手を出したら、明日の朝日は拝めないようにするから! たとえ私が死んでも、お前は祟殺してやる!」

「た、助けて・・・」
必死に頷く私を放したヘスだが、逃げようとしたとき、私の胸にヘスの足が乗った。

「いい? 私の大事な旦那様に、手を出したら、こんなもんじゃ、済まさないからね〜〜!」

ギリギリと踏みつけられる胸の痛みと、ニタリと笑うヘスの迫力に、私は負けた。



第3皇子を何とか追い出した私は、ヘナヘナとその場に崩れた。

も、もう、ね、気力よ! 気力だけよ! やっぱり男の力は強くて、少しでも油断したり、気持ちで負けたら、今ごろは・・・・・・

こ、怖かったぁ〜〜・・・・・



「ヘス姉上?」
私はヨ兄上がヘス姉上に何かするだろうかと心配で、茶美園に見にきたんだ。

だが部屋の中は誰もいなくて、帰ろうとしたら隣から物音がした。
慌てて中を覗けば、ヘス姉上にのしかかってるヨ兄上が!!!

助けようと扉を開けたとき、ヨ兄上が吹っ飛んだのだ!! 訳がわからない私は、こめかみを押さえて立ち上がろうとするヨ兄上と、紅い指当て?をつけたヘス姉上を見た。

そして、ヘス姉上の蹴りがキレイに決まって、ヨ兄上は床に倒れた。 その倒れたヨ兄上の胸に脚をかけた姉上が、まるで私の母のような迫力で迫るのを、見ていた


ヨ兄上が去った後、声をかけようとしたら、ヘス姉上が床にへたり込んでしまった。

「怖かった〜〜・・・」
自分の身体を抱きしめたヘス姉上をよく見れば、カタカタと震えているではないか!

いくら気丈夫に振舞っていても、姉上も か弱き女人なのだと、私はそのとき実感したのだ。

私を賊から守ってくれたときも、ヨ兄上に襲われた今も、気丈に振舞っていたが女人は女人。


どうして私はそんな事を忘れていたのだろう?
いつも明るく元気に、優しさにあふれたヘス姉上だから、姉上だから・・・・・女と見ていなかったんだ。


このとき私は、初めて一人の女性としてヘス姉上を見たのだった。

呆けている場合ではない! 私はヘス姉上の側に行こうとしたが、後ろから黒い物が矢のように抜いていった。


「ヘス、どうしたのだ」
「あ・・・ソ皇子様」

「立てないのか? ・・・震えている、何があった!」
「ソ・・・皇子さま・・・」

ん? ヘスを抱き上げれば俺にしがみついてくる。 カタカタと震えるヘスを、そのまま部屋の椅子に座らせた。

ヘスの前に跪いた俺は、冷たい手を握り、ヘスを落ち着かせようとしていた。

「何があった? 言えるか?」
ヘスは言う事を躊躇っているようだ。 なお聞こうと口を開きかけたとき、ジョンが現れた。


「ヘス姉上は、ヨ兄上に襲われそうになり、怖かったのです」
・・・・・・何だと?

「ヘス姉上は自分で撃退されました。しかし、ヨ兄上が去ったあと・・・このように」
「ヨに襲われた? つまり先日の食事の時の話を、諦めてはいなかったのだな! だからヘスを使い俺を意のままにしようと!!!」

ギリギリと奥歯が鳴る。
我が妻を、くだらぬ野望のために、辱しめようとした。

目の前が、赤に染まる。。。

ヨの血で、罪を贖わせよう・・・・・・俺が立ち上がれば、気づいたヘスが腕に縋ってきた。

「ソ皇子様・・・いけません、私は無事でした。 釘も刺しておきました。あなたが行ってはなりません」
「だが! こんなに震えているではないか! お前を怯えさせたのだ、その罪を贖わせる!」

こればかりは、例え愛しい我が妻でも、俺の怒りを止めさせはせぬ!!!



ああ、ソ皇子様が暴走しちゃう! どうしよう、止めなきゃ! 本当に兄を殺しかねない!

いつまで震えてるのよ、私!! 止めなきゃ、ソ皇子様を止めなきゃ!

横に立ってるジョン皇子を見たけど、慌てて頭と手を横に振ってるし!

『無理無理無理! 私にソ兄上は止められん!』
『もう〜〜!役立たずっ!』

二人で目で会話したけど、ダメだ! もう! こうなりゃヤケよ!!!


「ソ皇子様・・・ 旦那様・・・」
私は立ってる皇子の腕を掴んで、できるだけ心細い声を出したの。 震えも止まらないし、そのままで。

怒りに我を忘れそうなソ皇子様も、私の様子に焦って、また跪いてくれたの。
椅子に座ってる私と、皇子の顔の高さが一緒になった。

ガバッ!と首に両腕で抱きついた私に、よろける事なく受け止めた皇子って、さすがだと思う。

「ど、ど、どうしたヘス? ん?」
「側に居てください。 離れないで下さい、お願いします!」

「へ、へ、ヘス!?」
「お願い・・・ 1人に・・・ しないで?」


俺を止める為とはいえ、ヘスから甘えてくるなど初めてだ。
俺は腕に力を込め、ヘスの華奢な身体を抱きしめた。

仕方がない、お前に免じて今日は、見逃してやろう。 だが、二度はない!

「屋敷に帰ろう、ヘス」
「はい」

ヘスを立たせ、支えながら歩く俺は、見逃すのは今回限りだと、決めた。

次は、無い。 たとえ兄弟だとも、次は・・・・・覚悟しておけ、ヨよ。






今回のお話では9話のエピソードを使いました!

いかがでしたでしょうか? ソ皇子はデレてました?

もっとデレデレさせたいのですが、私には限界でした。

もっと甘〜い話が書けれるよう、文才が欲しい今日この頃。。。

ドラマでは婚姻しない2人ですが、うちのお話では早々にしちゃいました(笑)


そして次回10話は、ドラマと私の妄想話では決定的に違ってきます。

最後まで読んでいただいて、幸いです。

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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