エピローグ:X'mas企画【現代に続く新羅…パーティー編】

エピローグです……
謎の人物とヘタレなポジョンと……どちらが好みですか(笑)
※※※※※

「はぁ……あっああっ!!……」
女の喘ぎ声で情事が終わり、余韻も無しにベットの中から一人の青年が抜け出てきた……

ホテルの窓から外を眺めれば白々と朝日が昇ってくる

「ふっ……」
ホテルのバーで引っかけた女を抱いて……元の生活に戻る俺

脱ぎ捨てた服を着ていると女が驚いていた。
「ねぇ、何処いくの……すっごく良かったわ。もう一度ベットに行きましょうよ」
擦り寄る女が煩い……

財布から十万出して手に握らせた
「お前は……まぁまぁだったよ」
そのまま部屋を出た。

最上階のスィートに入ると秘書の一人に女の始末を頼んだ。

「蓮様……」
「先にシャワーだ」
「畏まりました」
シャワーを浴びて顔に貼り付けて変装していた物を洗い流す

俺は何時間か前まで【木田 宗司】と呼ばれていた

もちろん【木田 宗司】など架空の人物だ。

木田の親子には催眠術と薬で本物の親子や兄弟に思わせていた。

最初に新羅家の姫を狙ってる木田に近付いたのは俺の親父だった

長年……先祖から競争しあい憎みあった新羅家を潰したい一念からか、俺の親父は隙を見ては攻撃しようとしている

だが、スンマンという男が警護についてからというもの蟻一匹も潜れなくなったし、潜めていた此方の手の者も炙り出されてしまった

親父はスンマンを嫌がり木田を使って今回の事を考えていた。

あれは四日前か……フランスの会社の俺の部屋で秘書兼爺の真田から報告を受けた。

「スンマンは女だと?」
「はい、蓮様……しかも普段は研究所にいます」
「何だと……それじゃこの頃の新羅家の開発された物は」
「この方が関わっています」
「ふぅー……ん」
手元の写真はタキシード姿と眼鏡に白衣姿……それにセクシーなドレス姿のスンマンがあった

「親父はこいつを殺す気か?」
「はい、蓮様」
「……勿体ない」
「は?」
「ジェットを用意しろ日本に飛ぶ」
「はい、蓮様」

飛行機の中で親父の計画を調べて……俺の計画をのっけたのが4日前。

シャワーを終えバスローブを羽織りデカイ鏡を見た。

「スンマンか……まだキスも慣れてなかったな……」
無理矢理した口付けを思い出して……舌嘗めずりした。

「待ってろ……今度はもっとイイコト教えてやるから」

変装を解いた俺は……世界的会社の御曹司【一条 蓮】に戻った。

……ふふっ、無理矢理した口付けで躯が熱くなって女が欲しくなった……

躯の下の女が………これがスンマンならと思うだけでイケた ……ふふっ、これからが楽しみだ

「手に入れる……お前を」

※※※

「スンマン様……」
「ポジョン」
スィートにいたスンマンは一人ワインを飲んでいた

「姉上様達と行かれないのですか?」
「ちょっと……な」

……【木田 宗司】そんな男が存在しないと……パソコンで調べた私はワインを飲んでいた。

新羅家のデータベースから木田の戸籍を調べたのだから間違いはない

「これで終わらないな……」
「え?」
「ポジョン……【木田 宗司】なんて居ないんだ」
「ではあの男は?」
「あの男の顔には特殊な薬品を使って変装していたふしがある……私も使うから分かった」

「何者でしょうか?」
「…………」
答えないスンマン様は、ワインを一口飲み……ふと唇を白く細長い指先で触られた

もうタキシード姿のスンマン様は物思いに耽られて……眉をしかめて鋭い光を目に宿している。

「また……現れるだろうな【木田 宗司】は……」

私は思い切って話し出した……恋人にはなれないと……

「申し訳ございません。私には貴女の恋人などと身分不相応なことはできません」

ふっ……と吐息を吐いて微笑んだスンマン様がゆるく頭を横に振った。

「仕方ない……こんな私など敬遠したいだろう」
貴女のそんな寂しそうな微笑みに、私は……胸が痛い……

「今宵は迷惑をかけた、申し訳ない……」
すらりと立ち上がり優雅に礼をして下さるスンマン様に私も頭を下げて部屋を出て行った。

これでいい……
、天と地ほどに違う世界の方だ……

気まぐれに私を構い、気まぐれに捨てられるのはかなわない……

私は兄のピダムを迎えに新羅家の別館に向かうため家の車をホテルに呼び、ロビーで待っていた。

※※※

「フラれたか…ふふ…」

……仕方ないさ私には男を惹き付ける魅力など皆無だからな

携帯を取り出しトンマン姉上にかけた。

『スンマン、まだ来ないのか?』
「申し訳ございません姉上、急な野暮用で今宵はこのまま此処に泊まります」
『そうか?なら気をつけるのだぞ』
「はい、分かりました……おやすみなさい」

『……スンマン様』
急にピダムが電話を替わった
『ポジョンと替わって頂けますか?』

「……すまないが私はフラれてな、彼が何処にいるかは分からない」
『えっ……そうですか』
「ああ……それでは姉上をよろしく」

通話を切ると溜め息がでて……そんな自分が可笑しかった。

数時間だけの恋人か……もう少し続けたかったな……

「さて腹ごしらえするか……」

その時……アルチョンからの電話で【木田 宗司】が警察に連行途中に消えたと報告を受けた。

木田親子の身柄に気をつけろと言って電話を切る。

タイを外し胸元をゆるめ息をつく……バーにでも行くか……外に飲みに行くか……

……フラれるって意外に凹むことを初めて知った

※※※

「え?スンマンがフラれた?」
ピダムの言葉にトンマンが驚いている

「今からポジョンに電話するから……」
「繋がったら替わってくれ」
「ああ……ポジョンか?迎えに来るのか……分かった」
トンマンが電話を取り上げ自分がでた

「トンマンだ、スンマンをふったのか?」
『……私では釣り合いがとれません』
「ならば言い方を変えよう……スンマンを好きか?」
『………好きです』
「ならば何故?」
『あの方の気まぐれで構われ、気まぐれで捨てられるのはかなわないのです』

「ふん!!意気地がないのだな」
『…………』

「気紛れでもいい……スンマンをこの腕に抱けるならと話す男など、掃いて捨てるほどいるがな」
『…………』
「まぁ、自分が選んだことだ」

トンマンはそのまま通話を切った。

「トンマン……」
「お前の弟は腑抜けか!!」
「俺もそう思うが、あいつは身分にコンプレックスを持ってるからな……」
「ふん!!」

ピダムがぷりぷりと怒るトンマンの頬にキスした。

「なっ!」
「トンマンは妹思いなんだね」
真っ赤なトンマンにピダムが微笑むと……俯きながら呟いた。

「あの娘は私達の為に自分の時間など持たずに尽くしてくれている……そのスンマンが初めて自分からポジョンを求めた……応援してやりたいのだ」
「なら、泊まりがけで今度スキーに行かないか?」
「スキーに?」
「ああ……警備をするためにスンマンも一緒ってことでさ。……俺はポジョンを引き摺ってくるから」
「それはいいな!!」
「じゃ手配しとくね」
「……スキー上手くないんだ」
「教えてあげるよ」
「本当か?なら頼む!」
「頼まれました」
くすくすと笑うピダムが愛しそうにトンマンを眺めた。

「トンマンは何処行きたい?」
「う~~ん……」

二人の会話が楽しそうに弾むのをチョンミョンとチュンチュも微笑んで見ていた。

※※※

「遅いな……」
なかなか到着しない車を待ちながらポジョンは少し苛ついていた。

『気紛れでもいい……スンマンをこの腕に抱けるならと言う男など、掃いて捨てるほどいるがな……』
トンマンの言葉が胸に棘となり潜んだ。

チクチクと痛む胸に自業自得だと笑うポジョン……

それでも自分はあの方の隣には立てない……

自嘲の笑みを浮かべたポジョンが《チン!》と鳴ったエレベーターをふと見やると……長身のタキシード姿のスンマンが降りてきた

ワインで酔ったのか少し桜色した頬と目のふちがゾクリ……とするほど色っぽい。

タイを外し胸のボタンを何個か外して着崩したタキシードが色気を含み……男とも女とも見える不思議な色香を纏っている。

その証拠にロビーに降り立つスンマンに男達の視線が集中している

気だるげに髪をかきあげたスンマンがクロークから毛皮のコートを受け取り外に出るため歩き出した。

目が離せない……

切れ長の大きな瞳にスッと通った鼻梁、薄いがぷっくりとした柔らかそうな赤い唇……どれもが完璧で月の化身を想わせるその美貌が眩しい

「ポジョン…どうした…」
目の前に立ったスンマンが自分の名を呼ぶだけでポジョンの体が熱くなる……

「家の車を待っているところです」
「そうか……私は外に飲みに行こうとして……」
「私に構わずに行ってください」
冷たい抑揚のない声で答えるポジョンに頷いたスンマンがまた歩き出した。

独特の流れるような綺麗な歩き方を見送って……胸の痛みに顔をしかめるポジョン……

ちょうど入口の回転ドアから入ってきた男性がスンマンに気がつき話しかけた。

「スンマン!」
「ん?……ああ、久しぶりだなアル」

金髪に青い瞳の長身の若者は親しげに握手し、抱きしめた。

「熱烈な挨拶だな……先週会ったばかりだろ?」
「お前に毎日逢いたくて仕方ないのに……5日も逢えなかったんだ」

「今日はどうして?」
「パーティーに顔を出せって言われて……お前が来てたなら早く来ればよかった」
綺麗な英語で話す二人は周りからの注目を集めていた

「スンマン何処か行くのか?俺も行く」
「ふふ……パーティーに行けよ」
「はん!パーティーなんかどうでもいいさ……お前を離したくない」
スンマンの手を取り、甲に口付けたアル=アルバートはチラリと二人を食い入るように見つめるポジョンを見た。

「ここのバーで飲もう」
スンマンのコートを脱がせ腕にかけたアルが肩を抱いてエレベーターに向かう。

「よかった……今夜は一人でいたくなかったから……」
スンマンの呟きがポジョンにも聞こえた

ハッと瞠目しスンマンを見つめながら立ち上がったポジョンの前でアルが立ち止まる

「こいつ知ってるの?」

アルの問いかけにポジョンを見たスンマンが寂しそうに笑って言葉を綴った。
「さっきまで恋人だった。私はフラれた……」

アルは驚愕し、次いで薔薇のように華やかに微笑んだ
「君には感謝するよ」
スンマンの肩を抱きながらポジョンに話しかけるアルの真意が解らず……そのまま立っていた

「愚かにも素晴らしい宝を手放した君に感謝する……そしてこんなに弱ったスンマンを僕が手にできる幸運に感謝する」

言うだけ言ってアルは優しくスンマンを抱きよせ歩き出した。

目が離せないまま、見続けていたポジョンに薄ら笑いを浮かべたアルがエレベーター前の壁にスンマンを押し付け…………口付けた。

「…アル…やっ……んんっ……」
「ダメだよ、僕に弱った所を見せた君が悪い……本気なんだスンマン……」

《チン!》
エレベーターが開きスンマンを抱きしめたアルが乗り込んで…………ポジョンは思わず駆け出し扉の前まで来ていた

閉まり始めた扉の中で綺麗な笑顔のアルが再びスンマンに口付けた

「んんっ……やっ……」
「僕のものになって……スンマン」
角度を変え深くなる口付けを交わす二人を閉じ込めて扉は閉まり動いたエレベーター……

その前で拳を握りしめたポジョンは、壁に打ち付けた。

血の滲む拳を下げて……やっと来た車に乗り込んでピダムを迎えに行った。

………息ができない程の胸の痛みを抱えて………

※※※

「もういいだろう?アル……これ以上やるなら……」
「どうするスンマン?」

壁に押しつけられたスンマンの瞳が哀しげに揺れる

「……アルを嫌いになる」

その言葉に即座に両手を挙げて降参したアルに、小さく吹き出したスンマン
「飲みたい……付き合ってくれるか?」
「僕の女神の仰るままに……」

二人はゆっくりとエレベーターを降りていった

※※※

続く?
エピローグを続けるのはどうかと思うので、次回の【スキー編】でアルと蓮を出そうかな・・・

実は、トンマンとピダムとスンマンとポジョンを同時期に恋人にすると・・・絶対スン&ポの方がベットイン早いだろうから(笑)こういう事にしました。

古代と違ってポジョンの《身分へのコンプレックス》が強いので、ヘタレになってます・・・
まあ、少しづつ近づいていくのも切なくていいかなと・・・(管理人って鬼でしょうか?)

頑張れポジョン!!!  手を離した代償は大きいぞ!
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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