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《おらの嫁になれ!》by 木場朝市

久しぶりに『花子とアン』を見て、妄想が湧いちゃいました(笑)






「坊ちゃん、木場のところにえらい別嬪さんが遊びに来ておるって、聞きましたか?」
「えらい別嬪さんが朝市なんぞのところにかぁーー?」

最初は首を捻っていた地主の息子の武は、ハッと気がついた。

「分かったぞ! 月姫子さんじゃ! きっとそうじゃ!」

「 ・・・・・こうしちゃおられんね! いてっ!!! 」
「どこさ行く! 仕事しよし!」
店の手伝いをしていた前掛けを外して、外に行こうとした武の襟首を父親が掴んだのだった。

「大変なんだって、お父様! 東京で世話になった月姫子さんが朝市の家に来てるだよ!」
「東京で、世話になった・・・・・ああ! あのワインの仕入先を紹介してくれた娘さんか!」

「天女みたいに綺麗なのに、田舎モンのオラの為にワインを出す店を周ってくれただ!」
「ほうか、それなら儂も挨拶に行かんとな!」

「え? お父様ぁぁ〜〜・・・・・・オラ1人で行きたかっただ・・・・・・」

それからこの辺りで1番の大地主の徳丸と、息子の武は手土産を使用人に持たせて、朝市の家へと向かったのでした。




「ああ・・・・・気持ちの良い風ですね」

おらは遊びに来てくれた月姫子さんに、この辺りを案内してるじゃ。

吹いてくる風が月姫子さんの髪を靡かせ、笑顔の月姫子さんが おらを振りかえって微笑んでくれるのは、本の世界の中の綺麗な、綺麗なお伽話に出てくるお姫様みてぇーだ。


「朝市さん? どうかされましたか?」
「・・・・・あ、いや、べ、べ、別になんでもないだ」

ぼうーっと見惚れていたおらは焦ってしまうだけんど、月姫子さんは「くすくす」と楽しそうに笑うてくれるんじゃ。

月姫子さんのそないな笑顔は、おらの大好きな顔で・・・・・・・いつでも見たいと思うじゃ。


「朝市さん・・・・・」
また見惚れてしもうたおらに、そっと寄り添う月姫子さん。

「月姫子さん、本当におらでいいんか?」
「また、何度も確かめなくとも私の想いは、変わりませんわよ?」

「だどもおらなんぞの嫁になったら、苦労かけるちゃ・・・・・」
「・・・・・・・朝市さんと一緒の苦労なら、私は苦労とは思いません」

「それとも、もしや朝市さんは・・・・・・・私ではお嫌なのですか? 何度も何度も確かめられるのは、私をお嫁さんにするの後悔されてるんですか?」

薄っすらと膜をはりはじめた瞳に見つめられていると、みるみる涙が盛り上がってくるのにおら、頭の中真っ白になるくれぇー焦ってまうだ。

「ちっ、ちっ、違います!!! ほんなこと 絶対思ってません! おらは月姫子さんがお嫁さんになってくれるの、すんごい嬉しいです」

「・・・・・・・ぐすっ」

泣いてる・・・・・おらに後ろ向いて、泣いてるじゃーー

どどどどどどど・・・・・・どうすればいいじゃ!

「・・・・・・・ほんとうに、そう思ってらっしゃいます?」
「お、お、思っとる! おらは本当に月姫子さんがお嫁さんになってくれるの、うっうっ、嬉しいって思っとります!!!」

必死にそう言えば月姫子さんが、おらにぶつかってきた。。。


「・・・・・・・抱きしめて下さいませんか? 私の不安を溶かすみたいに」
「だ・・・抱きしめる・・・・・・」

涙目でおらの腕の中に飛び込んでくる月姫子さんが、愛しいだ。。。


おらはその想いのまま月姫子さんを、ぎゅっと抱きしめただ。



・・・・・・・初めて、女の人を抱きしめたおらは、華奢な月姫子さんの肩や、いい匂いのすることに、おらは胸がドキドキしてるじゃ。

そっと、おらの背中に回された月姫子さんの腕が、おらと同じように抱きしめてくるのが、嬉しいだ。


しばらくそのまま抱きしめあった おら達は、静かに離れたんだども・・・・・・なんだろう、おら・・・・・離したくなかっただ。






「あら、何事でしょうか?」
「なんじゃろうな・・・・・」

2人でおらの家に戻ったら戸口に誰かおるんじゃ。

「あれは、武じゃ! なんか用でもあるんかの?」
「武さんですか、久しぶりですわね」

おらは首を捻りながら家さ戻ったんだども、地主の徳丸さんまで居るじゃ!


「そちらが武が東京で世話になった娘さんか・・・・・・・ほぉ〜〜噂どおり天女みたいに綺麗な娘さんじゃの」
「でしょ、お父様! こげな綺麗な人、見たことないでしょう!」

徳丸さん達にジロジロ見られた月姫子さんが、おらの背後に隠れてしもうたのも無理はないじゃ!

「儂は武の父親で、地主の徳丸じゃ! なあ月姫子さん、あんた・・・・・武の嫁にならんか? あんたの美しさも家柄も徳丸に相応しい!」

「はあ? た、武の嫁に!? 」
なんでじゃ、なんでそがいな話になっとるんじゃ!!!


「朝市んトコみたいな貧乏な小作人より、うちみたいな大地主の嫁になった方が幸せズラ! 今すぐ嫁になれ!」

なんで武が偉そうに言うんじゃ!

「朝市もこげな綺麗な人に無駄な苦労させたくないじゃろ? おらの嫁になれば綺麗なまんまおられるんじゃ! 譲れ! おらに月姫子さん譲れし!」

なっ! なんでそげな・・・・・・武、自分が何言うとるか分かっとるんか!?


「朝市さん・・・・・」
おらの袂を持って不安そうな顔してる月姫子さんを見て、おらは、おらはっ!!!


「ほら、来いって! あんたはおらの嫁になるじゃ!」
「離せっ!!!」

手を伸ばしてくる武を振りはらい、おらは背中に月姫子さんを隠すじゃ!


「徳丸さん、月姫子さんはおらのお嫁さんになってくれる大事な、大事な人じゃ。 誰にもやらんし、渡さんじゃ!!! こげな貧乏な家、いっぱい苦労もかける・・・・・・けど、月姫子さんはそれでもいいって言ってくれる。それでも、おらのお嫁さんになりたいって言ってくれるんじゃ!!!」
「朝市さんっ!」

背中に抱きついてきた月姫子さんの存在に、おらは背後に手をまわして月姫子さんを抱きしめたんじゃ。


「離さねぇーー・・・・おらのお嫁さんは月姫子さんじゃ! 誰にも渡さねぇ〜〜」
「嬉しいです、朝市さん・・・・・・」


固く抱きしめあう2人を見て、徳丸と朝市の母親のりんが、ニンマリと笑った。


「・・・・・・・これで安心じゃな、りんさん」
「ああ、朝市は奥手じゃから月姫子さんが不安に思うとるのワシも分かったからな〜〜」

「ま、祝言するときは世話しちゃるわ・・・・・じゃな」
「ありがとな、徳丸さん」



つまり、朝市の焦れったい態度に業を煮やした母親のりんが、徳丸に一芝居うってくれと頼んだのだった。

徳丸がさっさと引き上げると、使用人達がガックリと凹んでいる武を引きずるように連れ帰ったのだった。



「まったく、誰に似たんだか奥手すぎる息子を持ってワシも苦労するズラ! ふんとに、父親じゃったら今頃もう月姫子さんの腹ん中には赤子がいるくらいじゃったのに」

ま、あげな綺麗な嫁が来れば、ワシも鼻が高いわ!

これで心配ないじゃろ・・・・・・・


りんはニンマリと笑いながら家の中へと入っていったのだった。



「あんな堂々と言って下さって、私・・・・・すごく嬉しいです」
「あ・・・・・あん時はもう無我夢中だっただ。 でも・・・・・・」


「でも、おらの気持ちは言ったとおりじゃ」
「・・・・・・・嬉しい」

そうして想いが結ばれた朝市と月姫子は、夕日の茜色を仲良く見つめているのだった。。。





あはは、短時間で書いちゃったものなので精度は低いですが、勢いはあります。

楽しんで下さったら幸いです。。。

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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