《横どりモンスター 》by 黒崎勇治

短編でヒロインはデキる女の金堂 椿ちゃんです。。。

ネタは『スカッとジャパン』からです。




今日は椿とデパートに来た俺は、車で駐車場に来たんだ。

「あそこ空いてるね!」
「コクン」

混んでいる駐車場の中で、椿が指差した場所に車を停めようと進めると、急に横から車が突っ込んできて俺は急ブレーキを踏んだんだ。

「危ない・・・・・」
何なんだろうと突っ込んできた車を見れば、妙齢の女性2人が乗っていた。

「どいて、どいて! この場所は私達が見つけたの!!!」
「あんた達はあっちに行きなさい!!!」

自分の母親といってもいい年の女性が声を荒げて叫ぶ様子に俺は、横の椿を見つめた。

「向こうに行きましょ? ここはあのご婦人達に譲って・・・・・」
にっこり微笑む椿に頷いて、車を進めその場所を離れれば、後ろからあの2人の女性達の高笑いが聞こえてきた。


「勝ったわ! 私達の勝利よ!」
「行っちゃえ、行っちゃえ! 向こうに行っちゃえ!!!」


正直、ああいうテンションが高くて乱暴な人は苦手だ。

情けない男で、すまない 椿。。。


「ううん、いいの! 端っこでいいじゃない? 私この頃ラボにこもってるからいい運動になるわ・・・・・それに」
「???」

「勇治さんと一緒なら、歩くのも楽しいし♡」
そう頬を染める君が可愛くて、でも運転中だと何もできないっ!!!

俺は急いで車を空いた所に停め、周りに誰もいない事を確かめ・・・・・・椿の後頭部に手を回して引き寄せ、キスをした。

「・・・・・・・・勇治さん」
「可愛い、椿・・・・・・」

こんな風に君に触れられるのも、駐車場の端に停めたからだな・・・・・・それなら、あのご婦人方に感謝したいくらいだ。

そうして俺たちは腕を組んでデパートへと向かったんだ。



俺の服を見繕ってくれた椿に、今度は彼女の好きなブランドの服を見にいった。

真っ白なニットを見ている椿が買うか迷っているとき、大きな声で店に入ってきたのは・・・・・・あの2人のご婦人だった。


「これ! これの9号が欲しいのよ!」
「申し訳ございません、そのサイズはもう売り切れてしまいまして・・・・・」

「じゃあ、代わりに探しなさいよ! ああん、もうトロくさいわね! 私が探すわ!」
「私も探してあげる!」

そうして店中を物色しだしたご婦人は、まるで獲物を探す肉食獣のようだ。

バタバタと店中を見て回る2人が椿の近くに来たと思えば、椿が体にあてていたニットを見て、目を輝かせたんだ。

「あったぁーー! これよ、これ!」
「あら、いいじゃないのぉぉ〜〜〜」

あろう事かそのご婦人方は、椿の手からニットを奪い自分の体にあてはじめたんだ。

「あんた、着てみなさいよ!」
「そうね、着てみるわ!」

あっという間に試着室へと消えたご婦人に、俺も椿もポカンと見ているだけで・・・・・・・・

「お客様、申し訳ございません。 あのニットはお客様が見てらしたのに・・・・・本当に申し訳ありません」
店員さんが平謝りだけど、椿は・・・・・

「いいえ、いいんですよ? 私は迷ってましたから・・・・・もっと薄い感じのが欲しいなって思ってたんです」
「それなら、お薦めがあります! 少々お待ちいただけますか?」

そういった店員さんが裏へ消えていったんだけど、戻ったときには薄手の淡いグレーのニットを持っていたんだ。

広げれば肩口から二の腕がレースになってて、すごく上品で可愛らしい服だった。
椿があてると裾が広がるのも似合ってて、さっきのニットより格段に椿に似合ってた。

一目で気に入った椿が喜んで購入したとき、試着室からご婦人が意気揚々と連れの方に見せていた。

俺がチョイチョイっと椿を呼ぶと、首をかしげた椿の耳に・・・・・・

「椿の、勝ちだ」
「・・・・・・うふふ、私もコレに着替えようかな?」

「それがいい・・・・」
「少し待ってて?」

俺が待っていると、さっきのご婦人が前を通ったんだが・・・・・・・もの凄い顔で睨んで通り過ぎていった。

白いニットを意気揚々と着ているけど、なんだか・・・・・・・パンパンで暑苦しい。


「お待たせ♡」
振り向いて見た椿は、履いていたジーンズとも似合って上品で可愛らしく変身していた。

「グッ!」
俺は親指を立てて、似合ってると返事したんだ。

「うふっ! なんだか得した気分♡」
「・・・・・・・俺も」

「え? 勇治さんも?」
「・・・・・・・椿の素敵な笑顔が、見れた」

そういえばハニかんで俺を見る椿に、俺も笑顔になる。


椿の腰を抱いて歩き出した俺たちは、カフェへと入ったんだ。







「席あったね!」
「コクン」

カフェの2階に、ちょうど2人掛けのテーブルを見つけ、席に俺の上着をかければ反対側の椅子には、椿の服の入った大きな紙バックを置いたんだ。

「のど渇いちゃったね」
「コクン」

そうして席を確保した俺たちは、2人で1階で飲み物を買い 席に戻ったんだが・・・・・・・・これは一体、どういう事だろうか。


俺たちが確保した椅子にさっきのご婦人が座っているんだ。

ご婦人が座ってる椅子には、俺の上着がかけてあったんだが・・・・・・・椿が落ちている俺の上着を拾って埃を払ってくれた。

ん? ・・・・・ 椿の紙バックは???

見れば椅子の上に置いてあった紙バックが、床に転がり中にある服が少し床に出ていたんだ。

幾らなんでもこの仕打ちはあんまりだろう!!!

俺が憤ったまま1歩踏み出せば、椿がそっと俺の腕に触れたんだ。


紙バックを拾った椿は、穏やかにご婦人に話しかけた。

「この席、私達が荷物を置いてあったはずなんですが?」
「知らないわよ! 落ちてたでしょ? あなた、拾ったんでしょ? 落ちてたならこの席は空いてたのよ!」

「そもそも2人いるんなら、どっちか残ってればよかったのよ! 私みたいに! それを2人でイチャイチャ行くからでしょ!!!」

その言葉を聞いた椿が、ニヤリと笑った。

「そうですよね、私が悪いのよ・・・・・少しでも離れたくないからって、ついて行っちゃった私が悪のよ」
「ぶんぶん(首を横に振る)」

椿が俺に体を摺り寄せるように側に寄ってきて、腕を組んでくる。

「ごめんなさいね、勇治さん。 私が勇治さんを好きすぎたから、いけないんだわ。 せっかくの休日だからって一瞬でも離れたくなくて・・・・・ごめんね、勇治さん」
「俺も、同じ・・・・・・離れたくない」

うふ・・・なんて微笑んだ椿が、ご婦人の耳に何事かを囁いた。

「なにっ! なんなのよっ! きぃーーー!!!」

俺は飲み物を持って下に降りいていくんだが、ちょうど1階に着いたとき席が空いたから座ったんだ。

「座れてよかったね♡」
「さっき・・・・・なんて?」

さっきあのご婦人に何を言ったのか知りたくて、椿に聞いたときだった・・・・・・ 2階から叫び声が聞こえたんだ。

バタバタと駆け下りてきたのは、あの白いニットを着たご婦人で・・・・・・その白いニットいっぱいに、ピンクな物がベッチョリとかかっていた。

「私のニットがぁぁ〜〜〜・・・・・いちごシェイクがぁぁ〜〜〜・・・・・・」
泣き叫ぶご婦人の大声は、カフェの中を蹂躙して・・・・・・・耳が痛い。


これで事情が分かった・・・・・きっといちごシェイクをこぼしたんだろう。

「うふ・・・・・」
そう微笑む椿は、店員になんとかしろと騒ぐご婦人と、横でオロオロしているもう1人とをキラキラした目で見つめていた。

すっと俺の横に座りなおした椿が、肩に頭を預けてくる。

コーヒーを飲んでいる俺の袖を捲り始めた椿が、嬉しそうに・・・・・見せつけるように俺に触れてくる。

「なによ、なによ、なによぉぉ〜〜〜」

きいぃーーーーっと動物のように叫ぶご婦人が、こっちを見た。

すると椿が、うふふ・・・と艶っぽく微笑んで俺に甘えてくるんだ。

「さっきね、あの方に・・・・・・・『ステキな彼氏とラブラブで、ごめんなさいね』なんて言っちゃったの♡」
「・・・・・・・椿、でかした」

俺たちを見たご婦人が、余計「きいいいいいい〜〜〜」って叫ぶのを笑って見てたんだ。



そうして買い物をすませた俺たちがデパートを出るとき、少し離れた車まで2人で手を繋いで歩いていくのも、楽しい。

「今日は色々あったね♡」
「コクン」

「昼からは勇治さんのお家でのんびりしたいなぁ〜〜」
なんて甘えてくる椿が、可愛い。。。

「のんびり、しよう」
「うん!」

あの横取りの好きなご婦人方に出会って、ちょっとイヤな思いもしたけど、その後、良い事があるから、楽しかった。



家のソファーでくつろいでる俺は、DVDに見入る椿を抱きよせ俺の足の間に座らせ、背後からその髪に鼻をくっつけてるんだ。

・・・・・・・いい匂い。


椿の匂いを嗅いで落ちつく俺だけど、すぐに悪戯をしはじめた。

だってずっとDVDに見入ってる椿が、かまってくれない・・・・・・・寂しい。

グレーのニットの裾から手を忍ばせて、腰からそろそろ上へと這わせていくんだ。

「・・・・・・んっ」
ピクン!と反応する椿に気を良くして進めていく俺の手は、胸の膨らみを包んで肩口に顔を埋めた。

「勇治さん・・・・・映画、見れない・・・・・・あ・・・・」
首すじを丹念に舌で愛撫すれば、可愛く喘ぎはじめた椿。

「椿・・・・・ゆっくり、しよう」
「ゆっくり・・・・・映画・・・・・・あん・・・・やぁ・・・・つままないで 」

ブラジャーのホックを外し緩ませた隙間に手を入れて、ツンとした先端を指の腹で捏ねたり、キュッとつまんだりして悪戯する俺。

たっぷりと手の中にある柔らかな胸を楽しみ、椿の邪魔をしていると彼女の香りが急に、変わる。

「感じてる? 椿・・・・・」
「あ・・・・勇治さん・・・・・いじわる・・・・・」

背後の俺に振り向いた椿の顔・・・・・・それは俺を一気に昂らせるのに十分だった。

潤んだ瞳、赤く染まった頬、喘ぎ声のもれる薄く開いた唇、そして快楽に酔いはじめた表情・・・・・・もう、我慢できない! そう思った俺にかの女は。。。


「キスして? 勇治さんとキスしたい・・・・・・」
「椿、可愛い・・・・・」

俺は喜んで彼女の願いを叶えたんだ。

貪るように激しく、深く舌を絡ませるキスをして俺たちは、そのままソファーで・・・・・・・・



情熱的な時間を過ごした俺と椿。

スヤスヤと寝ている椿の頬に触れながら、その体に残る赤い跡・・・・・彼女は俺のものだという所有印を見て満足する俺。


椿が目覚めたら、一緒にスーパーに行って夕食を作ろう。

今日は色々あったけど、うん、いい休日だ。

俺は満たされた幸せな気持ちのまま、彼女を抱きしめもう少し寝る事にした。


ああ・・・・・・いい休日だ。。。





スカッとジャパンは、刺激されますね〜〜

黒崎さんと椿さんの、ちょっとツイテない日でも2人でいれば関係ないさっ!なお話でした(笑)

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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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