《綺麗なお姉さんは、好き? 》by 網島ケイタ

ケータイ捜査官7、好きです♡

窪田くん演じる網島ケイタが可愛くて仕方ありません(笑)

ネタばれありなので、嫌な方はスルーをお願いします。(今回は後半、12話『地球最後の日』です)

大丈夫な方だけ、読んで下さい♡

そして・・・・・ 綺麗な、お姉さんは好きですか?





「好きです!」
《急にどうしたバディ?》

「いや・・・なんか急に聞かれた気がして・・・・・・なんでもない」
《・・・幻聴という事か? もしそうなら医務室で検査を受けた方がいいのではないか? 》

「大丈夫だって! さ、アンカーに行こうぜ!」
《バディ、このごろ君はアンカー本部に行くのが楽しそうだな。 前は余りそういう風ではなかったと記憶しているが・・・》

「なんでもいいじゃん! さ、行くぞっ!」


俺はこのごろ、仕事に行くのが楽しいんだ。

それは・・・・・・熱海で知り合ったお姉さんがいるから。。。

美作部長の妹だというお姉さんは、あんまり部長には似てないんだけど、切れ者なのは似てるんだ。

サイバーエージェントだというお姉さんは、アンダーアンカーのコンピューターを自在に操りハッカー対策にも凄いらしいんだ。


それに僕のバディのセブンは、人工知能AI搭載の携帯型のコンピューターなんだけどさ、その開発にも関わってるって聞いたんだ。

「お姉さんって、凄いですね!」
「うふふ、少年よ・・・そのキラキラした目で見られると、お姉さん嬉しいわ!」

スラリとしたお姉さんは、聖さん(せい)って言うんだ。

大きな瞳がクリンクリンしてて、ツヤツヤな長い髪が緩くカールしててさ、すっごく綺麗な人なんだ。


綺麗で、優しくて・・・・・僕は、お姉さんに会えるから今まで以上に早く来てるんだ。

《ケイタ、君は聖を恋愛対象として見ているのか? 》
「ちっ、ちっ、違うよっ! 何を言ってるんだよセブンは!」

バカなこと言うなよ! お姉さんに失礼だろ? 僕みたいな子供に思われたって・・・・・・

《そうなのか? 人間の恋愛はよくは分からないが、聖はまだ20才だ。 ケイタ、君との差はたった4才だが・・・》
「え? そうなの? 20才?」

あんな大人っぽいのに???
スタイルのいいお姉さんは、いつも短パンやミニスカートなんだけど、スラリとした長い足や細い腰とかなんか、セクシーっていうのかな? いつもドキドキしっ放しなんだ。


《そうだ、聖は20才だ。 彼女は10才でアメリカの大学に入り12才で大学院に進み、博士号を取得している。そしてその能力を会長に見出され、アンダーアンカー設立にその力を役立てたとデータにある 》

「・・・・・・天才なんだね」
《我々コンピューターの処理能力に追いつくほどの能力の持ち主だ。 ある意味、人間離れしているといえよう 》

俺とセブンがこっそり話していると、桐原さんが別の部屋から出てきて・・・・・・お姉さんに話しかけてる。



「よお、聖・・・・・そういえば飯食ったのか? よ・・よ、よかったらその・・・・俺と食いに行かないか?」
「桐原さんは部長から調査を頼まれてるでしょ? ご飯食べに行く暇ないはずよ?」

「いや、飯食うくらいの時間は・・・・・」
「あ、そうだケイタ君っ! 私ね行きたいカフェがあるの? 今時間ある?」

パタパタと俺のそばに来た聖さんに、僕はウンウンって大きく頷くんだ!
後ろで桐原さんが睨んでるけど、こっ、こっ、怖くないもんねっ!!!

「さ、行こっ!」
スッとさり気なく俺の腕に聖さんの腕が・・・・・・・・うっ、うっ、腕組んでるよ? いいのかな?


アンダーアンカー本部の近くにあるカフェに案内された俺は、そこで聖さんオススメのパスタや、聖さんが好きだっていうキッシュ?とか注文してるんだ。

届いたキッシュ?を俺にも分けてくれて、美味しそうに食べてる聖さん。

こういうときはさ、可愛いんだよな〜〜・・・・・


ニッコニコな顔で「美味しいね〜」って言ってる所は、俺と同じ年みたいに見えるんだ。

「んふふ〜・・・・パスタも美味しい♡ ね、ケイタ君のも美味しそうだね」
「俺のはナポリタンです。 パクパク・・・・・ん! 美味いっす」

「私のはクリームパスタなんだ! ね、分けっこしない?」
「あ、どうぞ・・・」

「じゃ、遠慮なくぅ〜〜」
小皿に取り分けた聖さんのクリームパスタが俺の前にきて、聖さんは俺のナポリタンを小皿に取り分け食べてるんだけどさ。

「聖さんて、美味しいもの食べてるとき、可愛いっすね!」
「ありがと♡ じゃ、いつもは?」

キラキラした目で俺を見てる聖さんにドキドキしながら、俺は正直に話した。

「いっ・・・・いつもは、すごく綺麗です・・・・・とくに本部で仕事してる聖さんて、近寄りがたいオーラ出てるとき真剣ですごく綺麗で、側に寄れないです」
「え〜〜・・・私 怖い? やだ、気をつけなきゃ!」

「あっ、でもっ! 俺は分かってますから・・・・・・・お姉さんが優しいのは・・・・・・・」
俺がそう言うと聖さんがニッコリ笑ってくれてさ、俺、嬉しくなって目の前のパスタを食べたんだ。



カフェからの帰り道、聖さんは俺の高校生活を聞いてきたんだ。

「私さ、ずっと周りが大人ばっかりの環境だったの。 大学院でも研究施設でも、アンカーでもね! だから、普通の高校生活ってずっと憧れてたの♡」

でも・・・・・・俺の高校生活って、周りからは『空気くん』って呼ばれてるくらいだし・・・・・・・

「空気くん!? えっ? どうして? ケイタ君こんなに素敵なのに・ ・・・」
「・・・・・素敵だなんて言ってくれるの、聖さんだけですよ! 俺なんて・・・・」

「ストップ!」
「え?」

俺の顔の前に手の平を出した聖さんにビックリして、俺は立ち止まったんだけどさ、聖さん腰に両手を当てて俺の前に仁王立ちするんだ。

「また言ってる! 俺なんてって言わないで? あのとき言ったでしょ? ケイタ君は素敵だよって! 素直で優しくて、勇気もある! ・・・・・・・自信を持ってもいいんだよ?」

「・・・・・優しいのは、お姉さんです。俺のことそうやって認めてくれて・・・・・」

あのときも、そうだ。。。
あの熱海の夜・・・・・・・・・滝本さんを俺のせいで死なせてしまったのを、聖さんは優しく泣かせてくれた。

思いっきり聖さんの膝で、子供みたいに泣けたからかな・・・・・・今ままで以上に頑張ろうって思えるんだ。

「さ、戻ろうか?」
「はいっ!」

アンカー本部に戻ってきた俺たちに、事件が起こった警報が出迎えてくれた。

「セキュリティ会社にハッキングが認められました!」
部長に報告される声に、俺と聖さんが顔を見合わせて・・・・・・笑いあった。

「聖、あなたはセキュリティ会社のコンピューターのバックアップをお願い。 網島君はセブンと出動よ!」
「OK! 任せなさぁ〜い!」
「行ってきます!」

聖さんは自分の席につき、パキパキと指を鳴らして・・・・・・・キーボードを見ずに始めたんだ。

「セブン、行こう!」
《了解だ、バディ! 》

俺たちは本部を飛び出し、現場へと向かった。






「網島〜〜! 掃除当番でしょ! どこ行くのよ!」
「え? そうだっけ?」

御堂優璃・・・・・・同じクラスのお節介なヤツが、俺に言ってくるけど、俺、早くアンカーに行きたいんだよな。


でも掃除当番かぁ〜〜〜・・・・・・できればパスしたいなぁ〜〜〜・・・・・・・


そろーーり、そろり・・・・・・・御堂が他のヤツと話してる間にそこから離れようとした俺だけど、急に首の後ろを引っ張られて行けなくなったんだ。

「放せよっ!」
「あらら、サボりはダメよ、ケイタ君♡」

はっ??? え??? この声って・・・・・・・まさか、聖さん???

後ろを振り返れば、うちの制服を着た聖さんがメガネなんかかけて立っていた。

「似合う? ケイタ君♡」
「はい、すっごく可愛いです!!! ・・・・・・・って、えええええ〜〜〜!!!!!」




「ど、ど、ど、どうしたんですか! そんな格好して!」
「ああ・・・少しだけ、普通の高校生活を送らせてくれるって! で、どこの高校がいいかって話になって・・・・・・どうせならケイタ君と一緒の高校がいいから、来ちゃったの!」

「来ちゃったって・・・・・・・聖さん」

グレーのブレザーに、緑のチェックのスカート、髪は2つに分けてオサゲにしてる聖さんは、精いっぱい地味にしてるつもりなんだろうけどさ・・・・・・

「ん? なあに?」
「・・・・・・・」

赤紫の縁のメガネはクリンとした聖さんの瞳や綺麗な顔に似合ってて、知的で素敵だし、オサゲな髪だって “ ゆるふわ ” に結ってあるから今ドキだし。

ブレザーの中のセーターの袖がさ、ブレザーの袖口から出てて・・・・萌え袖で、クラスの女子より可愛いし、どこか色っぽいし。

なんていうか、俺、ドキドキが止まらないっす!!!

「留学生なの、私。 ケイタ君、よろしくね♡」
「はいっ!!!」

そうして翌日から聖さんは、俺と同じ高校に通って、放課後アンカーに来るようになったんだけど・・・・・



「おい、網島っ! ここは部外者立ち入り禁止だぞっ! 女なんか連れ込むんじゃない!」
2人でアンカー本部の廊下を歩いてると、後ろから桐原さんに怒鳴られたんだ。

くるっと振り向けば、いつもクールな桐原さんの顔がみるみる崩れていっちゃって・・・・・・気の毒なくらい口をポカンと開けて聖さんをガン見してるんだ。

「・・・・・・・・・聖?」
「そうだよん! 似合う? コスプレみたいかな?」

「な、な、な、なんでそんな格好・・・・・・」
指をさして驚いている桐原さんに、聖さんたら俺と腕を組んでくるんだ。

「うふふーーん! JKになってみたかったのぉ〜〜」
ルルルン☆なんて鼻歌を歌いながらグイグイ引っ張られて、本部に入ったんだけど・・・・・桐原さんは気の毒な顔のまま、そこでしばらく固まってたみたいなんだよな〜〜・・・・・・


それから美作部長(聖さんのお姉さんなんだけどね)や瞳子さん、ご隠居まで出てきて撮影会よろしく写メるし。

俺も写メったんだけどね!

あとから、やっと来た桐原さんに写メを転送するよう脅されたのは、皆には秘密なんだ。




高校でも俺と同じクラス(つまり高1のクラス)に編入した聖さんだけど、彼女はさ、ほら、天才だから・・・・・

先生の教える数学や科学なんかは、最新の情報を知ってる聖さんからしたら “ 古い ” んだけど、それを言っちゃうとほら、角がたつだろ?

悪目立ちするのは避けたい、けど違う数式が身体をむず痒くするんだって!

数学の授業中、隣の席の聖さんが細かく震えて悶えててさ、驚いたんだよね〜〜

「うぅ・・・・はぁ・・・・あっ・・・・・」
「せ、せ、聖さん? どっ、どっ、どうしたの?」

いきなり隣の席で悶えはじめた聖さん・・・・・頬染めて机に突っ伏して顔だけ俺を見上げてるんだけど、その潤んでる目にドキッとして俺・・・・どもっちゃうよ!

「身体が痒いの・・・・・」
「あの、あのさ、ノートに書き出したら? そうしたら少しはマシじゃない・・・・・・かな?」

コクコク頷いた涙目の聖さんが、可愛いやら色っぽいやらクラクラしてる俺を置いといて、聖さんはノートにものすごい勢いで書き始めたんだ。

「おい留学生、最初の授業から内職とはいい度胸だな・・・・・なんだ、これ?」
無心にガリガリ書いてる聖さんに、先生が気付いて叱ろうとしてノートを覗き込んだんだ、そうしたら・・・・・・・

「・・・・・・・・・・」
ポカーーンってなった先生が、大人しく教壇に戻って授業を再開したんだけど、ものすごく凹んでた。


「聖さん、何を書いてたんですか?」
「ああ・・・この高校からロケットを打ち上げるとして必要な計算式を書いてたの」

「・・・・・・・・・はっ!?」
ダメだ、俺の理解を超えてる・・・・・・・数式で真っ黒になったノートを見てたら、頭がクラクラしてきたよ。

「ふぅ〜〜スッキリした♡」

・・・・・・・・聖さんの頭の中って、どうなってんだろ?

不思議だけど聖さんが何をしてても、先生達は何も言わないんだ・・・・・・聖さんの内職ノートを覗き込んだら。。。

俺も横から見たんだけど・・・・・・・ダメ! 俺の頭じゃ理解不能!

訳のわかんない数式がズラズラ並んでて、ずーっと続いていくんだ。

そうかと思えばずーっと何かを英語?かなんかで書いてるし・・・・

「それ、何書いてるんですか?」
「ん? これ? 英語で『私の高校生活』ってレポート書いてるの」

英語で・・・・・レポート・・・・・・書けるんだ・・・・・・・


真剣に書いてる途中で先生が問題を解けって聖さんを指してもさ、ちゃんと答えられるんだから凄いよなぁ〜〜・・・・


「なあなあ、空気くん! 留学生と知り合いなのか? 妙に懐かれてんじゃん!」
「でもさ、空気くんと地味子ちゃんなら、お似合いかっ!!!」

ガハガハ笑うクラスの男共を、キョトンと見てる聖さん。

「んっと、ケイタ君・・・・・・私達、からかわれてるの?」
「聖さん、こっち!」

俺は聖さんを連れて屋上で昼を食べようと、彼女の手を掴んでクラスを出たんだ。


「ケイタ君はパンなの?」
「聖さんは、オニギリなんだ」

「うん! 私ね、コレだけは作れるんだ! 1つ食べる?」
「くれるんですか?」

「いらない?」
「いっ、いいえ、聖さんのオニギリ欲しいです!」

そうして渡されたオニギリに、俺はかぶりついたんだけどっ! !

「うまい・・・・・」
「美味しいでしょ?」

塩加減とか、中のシャケとか、マシうまいんですけど!!!

「ケイタ君のがシャケで、これが昆布、これがエビフライ、これがツナマヨ〜〜」
「ゴクッ・・・・・」

なんか具材聞いて喉がなる俺を、聖さんが笑って見ててくれて。。。

「取り替えっこしようか! 私ね、パンが食べたくなったの・・・・・変えてくれる?」
「いいんですか?」

「いいの! 男の子にパンは物足りないでしょ? 遠慮しないで?」
「じゃ・・・・・・うん、美味いです!」

そうやって2人で屋上で食べる昼の時間は、俺の楽しみになったんだ。






ある日、高校から2人でアンダーアンカー本部に来た俺たち・・・・・・俺と聖さんは、いつもと違う本部の様子に、顔を見合わせた。


「誰もいない???」
「・・・・・・・おかしな雰囲気ね」


『月面基地の方はどうだ?』
『真由子さんが月面基地に行ってます!』
『連絡取れるか?』

なになに? 月面基地!? 月面って、あの月面のこと???

いつもは開発部の人達がいる部屋で、水戸の御隠居の声がするけど・・・・・・言ってる意味が分からないよ!

「聖さん、ど、ど、どうしたんですかね?」
「・・・・・・・いつもとは違う雰囲気ね」

2人で顔を見合わせていると後ろから瞳子さんが来たんだけど・・・・・・瞳子さんっっ!!!

「瞳子さん・・・・・・どうしたんですか???」

派手なオレンジ色の服に、シルバーのロングのカツラをつけた瞳子さんに分厚いファイルを渡されたんだ。

「これ、重要な機密だから扱いは慎重にね!」
ファイルを渡された俺は、隣の聖さんを見たんだけど・・・・・彼女は何かを考えてるみたいだった。

「・・・・・・・聖さん、なんなんですか? これって冗談ですか???」
「・・・・・・・セブン、ヤツらが来たのね?」
聖さんは俺のバディ携帯のセブンに話しかけたんだ。

「聖、君の予想通りのことが起こってしまったようだ」

水戸の御隠居が部屋から出てきてさ、僕らを見て

「宇宙戦争が始まったんだ!」なんて言うんだけど・・・・・・・マジッ!!!


「マジもマジの大マジよ! そもそもアンカーは地球を襲う宇宙人に対抗するために造られたんだ。それが奴等、急に襲ってきやがって・・・・・」

え? え? え? ほんとに本当なのっっ!!??


「網島君、君にはUFOに攻撃をしてもらいます。 桐原さんはグッピーに乗り込んで出撃してください」

ぐ、ぐ、グッピー??? グッピーってUFOを直接攻撃する戦闘機のことなのか・・・・・・え? 俺が攻撃???


えええええ〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?


俺はセブンと瞳子さんと一緒にモニターの前に座り、UFOに照準を合わせてボタンを押してミサイルを撃つって・・・・・・これって、まんまゲームじゃないですかっっ!?!?


「やり方はゲームのようでも、これは実戦です。失敗は許されません」
「でも・・・・・」

「失敗は許されません!」
美作部長に厳しく言われて、俺はこれが本当のことなんだって分かったんだ。

桐原さんがグッピーで迎撃にでた戦闘機のエンジン音を聞きながら、俺は・・・・・・・

「早く席につきなさい!!!」
部長の声に震え上がりながら席に着けば、瞳子さんもセブンも、モニターの前に座ってレバーを握ったんだ。


「ケイタ君、落ち着いて・・・・・そばにいるからね」
聖さんの声と、肩に置かれた手の感触に少し落ち着きながら、俺は必死でUFOを狙ってミサイルを飛ばすんだ!



「ああっ!」
打ち損じたUFOが桐原さんのグッピーに迫っていく・・・・・逃げて、桐原さんっ!!!

「逃げてぇ〜〜〜桐原さん!」
俺の叫びも虚しく・・・・・・・桐原さんのグッピーは・・・・・・UFOに撃たれて・・・・・・

「ああ・・・・・俺のせいだ・・・・・・俺のせいで桐原さんが・・・・・・死んじゃった・・・・・・」
桐原さんが・・・・・・桐原さんが・・・・・・涙で前が見えないよ・・・・・・

「ケイタ君・・・・・悲しいのは分かるけど、ヤツらを撃ち落とすのが先よ! 私も頑張るから」
気絶した瞳子さんの代わりに席に座った聖さんを、俺は涙や汗まみれの顔で見たんだ。

「・・・・・・桐原さんも、それを願ってると思うの・・・・・一緒にヤツらを殲滅しましょう」
そう言って俺の頭を優しく撫でてくれた聖さんに、俺は涙を腕で拭って頷いたんだ!

そうだよ、今はヤツらをヤッつける方が先だっっ!!!


それからは俺はもう必死でヤツらを撃って、撃って、撃ちまくったんだ・・・・・・・けど、後から後からウジャウジャ湧いて出てくるUFOは、きりがないって思うほどいるんだ。

そのうちビー!ビー!って警戒音が鳴りっぱなしで、俺、焦ってばかりで・・・・・・

「UFOが此処、アンカー本部の近くに着陸しました!」
「続々とUFOが降りてきます!」
「奴等、ここに向かってきています!」

続々と報告が来て、部長が皆に銃を取らせたんだ。

「ここは我々で死守します! 網島君はヤツらを攻撃してください」

あっという間に俺と聖さんだけになった本部で、俺たちは必死にUFOを攻撃したんだ。

セブンはさっき負荷がかかりすぎてショートしちゃったし、もう俺と聖さんでコイツらを食い止めるしかないんだよぉぉ!!!


【 ガタンッ!!! 】


「え?」
「なに?」

バッと背後を見た俺と聖さんの目に、磨りガラスの壁の向こうで・・・・・・どうみても人じゃない物が動いてるんだ。

「ケイタ君、私が行くわ。 後のこと、お願いね・・・・」
「そんなっ! 聖さんはここにいて下さい! おっ、俺が、行きます!」

立ち上がった俺にニッコリ笑った聖さん・・・・・・眼鏡を取り、髪を解いた聖さんは、綺麗に微笑んで・・・・・チュッ☆と俺のホッペに・・・・・・・


「ケイタ君は、地球を守って! ・・・・・私はケイタ君を守るから」
「聖さん・・・・・絶対、絶対、帰ってきて下さい! 絶対ですよ! 死んだら許さないですよ!」

「うん、分かった!」

清々しい笑顔で銃を取り、聖さんは行ってしまった。。。



俺はそれから必死でヤツらを撃って、撃って、撃ちまくったんだ!

1番大きいUFOをぶっ潰して、モニターには complete の文字が出たんだけど、聖さんが・・・・・・戻って来ないんだ。


「聖さん・・・・聖さん・・・・・!」
俺はそばにあった銃を手に取って、聖さんを助けようと本部を飛び出たんだ。


何か動いてる気配に、ビビっちゃう俺だけど・・・・・

「聖さんを助けるんだ・・・・・・聖さんを、助けるんだ!」

呪文のように繰り返す俺は、銃を握って外へ出るドアを・・・・・・・開けたんだ!!!


外に出た俺は銃を撃ち・・・・・・・・・銃の先からピュ〜〜っと水が出て、地面の色を変えるだけ・・・・・・・え? 水鉄砲なの、コレ???

そして目の前に広がる光景に、俺は・・・・・・・・













は? え? はあ??? なになになに???

ドアを開けた俺の目に飛び込んだのは、白いテーブルと、いっぱいに盛られたお菓子の数々と、日よけのパラソルで・・・・・・楽しそうに椅子に座ってお菓子をつまんだり、紅茶を飲んで皆でお茶会してる光景だった。


「どうだったい、非常事態シュミレーション・地球最後の日は?」
水戸の御隠居??? どうしてそんなのんびりと、話してるの???

「地球・・・・・最後の・・・・・日? ・・・・・・・え?」
目の中に入ってくる光景も、御隠居の声も、理解できない俺は、アワアワと呟くだけで・・・・・・


「御隠居が作った訓練プログラムよ!」
・・・・・・・くんれん・・・・・ぷろぐらむ???

え? ダメだ・・・・・・ 頭の中がボー〜ッとしてて、なにを言われてるのか、分かんないよ・・・・・・



はっ!? そうだ、聖さんっ!!!

「聖さんは? 聖さんはどこ?」
キョロキョロ見渡すけど、聖さんがいないんだ!

俺はパニックになり焦りながら聖さんを探すんだけど、ああ! どこにもいないっっ!!!

「いない・・・・せいさん・・・・・いないよ・・・・・・・・」



「聖はいるわよ? 君と同様、何も知らせてなかったんだけど・・・・・・すぐにバレちゃったみたいね」
美作部長が紅茶を飲みながら言ってるけど・・・・・・すぐに、バレたの???

「聖のことだ、月面との交信速度の違いや色々細かい所ですぐに見破ったんだろうな! そこの網島と違ってな・・・」
いちいち皮肉を入れるのは桐原さんの、悪い癖ですよ!!!

「なに自慢顔なの、桐原さん? 自分のときは オシッコちびってたくせに!」
「・・・・・・・・」

あ、桐原さん黙っちゃった!

「聖のすごい所はな、見抜いてからちゃーんとノッてくれるって所だよな!」
「いつの間にかコチラ側になってるんですから・・・・・あの子らしいですが」

御隠居と部長が笑いながらそう言ってるけど、え?え?え? 聖さんは、無事ってことだよな???



「ケイタ君♡」
え? 背後から聖さんの声が聞こえて・・・・・・・ニッコリ微笑んだ聖さんを見て、俺・・・俺・・・・急に頭んなか真っ白になったんだ。



「きゃーーケイタ君!?」
「網島君!!」
「網島っ!」
「バディ!?」


ヘナヘナと崩れていったケイタ君が、地面に倒れちゃったの。

私は慌ててケイタ君の頭を膝に乗せて、ハンカチで流れる汗を拭いていったの。


「んもう〜〜、お姉ちゃん達、やり過ぎ! っていうか、ノリ過ぎ!!!」
「誰かタンカを!」

そのままタンカで運ばれるケイタ君について、私も医務室に来たんだ。


「・・・・・・んっ・・・・・」
「目が覚めた?」


あれ? 俺・・・・・・・どうしたんだっけ?

ぽっかりと目が覚めた俺が最初に見たのは、聖さんの笑顔・・・・・・・・あっ、聖さん!!!

「聖さん、無事だったんですね!」
ガバッと飛び起きた俺は聖さんの肩を掴んで、彼女の無事を確かめたんだ。

「君って子は・・・・・・自分より私を先に気にして・・・・・・・」
「・・・・・・・ああ、無事でよかった・・・・・・」

ホッとした俺はベットにヘナヘナと座ったんだ。


「大丈夫? なんともない?」
「あ、俺は大丈夫です・・・・」

「お腹空いた?」
聖さんのその言葉に、急に腹が『ぐぅぅ〜〜〜』って鳴って・・・・・・恥ずかしいなっっ!!!



「くすっ・・・・じゃ、私が着替えたら食べに行こうか? なんでも奢っちゃうよ!」
「いいんですか?」

「うん! 任務を投げ出さず、最後まで頑張ったケイタ君へのご褒美だよ♡」

少し待ってて・・・・・そう言って医務室から出ていこうとした聖さんに、俺は・・・・・・


「あのっ! そのままで行きませんか?」
「このまま?」

「俺っ! 美味しいバーガー屋、知ってるんです! そこに行きませんか?」
「バーガー屋さん? わぁ、行きたい!」

無邪気に喜んでくれる聖さんと、バーガー屋に行って一緒にバーガーを食べたんだ。



そうしたら聖さん、スペシャル・パフェをじぃーーっと見てるんだ。

「・・・・・・あれ、食べたい?」
「うん! ・・・・・・でも1人じゃ食べきれないし・・・・・・」

「俺と2人で食べようよ! そしたら食べきれるでしょ?」
「いいの?」

「実は俺、甘い物好きで・・・・・・前から食べてみたかったんだ」
「じゃ、食べよう!」


あれ? 俺・・・聖さんが制服だと、タメ口になってる。

「あ、すみません! 聖さんにタメ口なんて・・・・・」
「いいよ! 私ね、ケイタ君ならタメ口の方が嬉しいよ!」

それからバカでかいパフェを2人で食べてたんだけど・・・・・・



「あれ? 空気くんじゃね? 」
「横にいるのは地味子かぁぁ???」

バーガー屋にクラスでも俺をからかう奴らが現れてさ、勝手にテーブルの向かいに座ったんだ。

「空気くんと地味子は、カップルだったんだぁ〜〜」
「地味〜〜にこんなバーガー屋でデートですかぁ???」


ゲラゲラと笑うソイツら。。。


俺はパフェを食べながら、ずっと下を向いてる聖さんを横目で見たんだ。

きっと嫌な思いをしてるよな・・・・・・俺なんかが聖さんのそばに居るから、からかわれるんだ・・・・・・俺が離れた方がいいんじゃないかな・・・・・

そう考えて席を立とうとした俺の、腕を聖さんがグッと掴んだんだ。



「網島くんは “ 空気くん ” じゃないわ、優しくて素敵な人よ? 人を揶揄い、嘲笑う君達の方が・・・・・・くだらないわね・・・」
「なっ・・・なんだと!」

怒ったソイツらが立ち上がって、聖さんの腕を掴んできたのに俺は、振り払って聖さんを庇った。

聖さんが俺の後ろで髪をほどいて立ち上がったんだ・・・・・・・そしてメガネを取った。



クリクリとした大きな瞳に、スッと通った鼻すじ、プルンとした唇はドキッとするほど素敵で・・・・・・初めて聖さんの素顔を見た奴らは、ガチガチに固まって・・・・・・・

「物事を表面的にしか見ない君達、私ね・・・・・・ケイタ君とデート中なの♡ ・・・・・邪魔しないでくれるかな!!!」
「「はいっっ!!」」

聖さんの剣幕にのまれたのか、奴らが慌てて帰ってったんだ。


「さ、食べよう♡」
「・・・・・・うん」


なんか、胸の中が甘酸っぱくなりながら、俺たちはパフェを食べた。

ほとんど俺が食べたんだけどね、聖さんも満足そうで良かった!


そして次の日、学校でいつもの様に聖さんといる俺に、昨日の奴らがからかわなくなったんだ。





ケイタ君、好きです♡

今、私は10巻の途中まで見ているのですが・・・・・・自分へのお年玉として最終巻まで注文しちゃいました!!!

もうしばらくすると、Blu-rayでコンプリートできます!

・・・・・・長かった、本当に長かった・・・・・・しかもお金もかかるし。。。

これで、息子の学校が始まれば好きに見られます!!!

頑張って仕事して、今度は貯金しなきゃ!!!

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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