《青春の思い出》by 網島ケイタ

このお話は《ケータイ捜査官7》からの、圏外の女からです。

ただドラマとは別物のお話です!

そして、高校生役の窪田くんが、可愛い! けどちゃんと筋肉もあるのね♡なんて確認できるお話です。





「ん〜〜〜・・・・・気持ちイイ!!!」

私はオープンカーでドライブを楽しんでます。

久しぶりの日本だもん、すぐに仕事〜〜〜っていうのも味気ないじゃない?
だ・か・ら! 熱海に行って、温泉入るんだぁ〜〜〜!!!

ガソリンスタンドに寄って給油&休憩してる私は、店舗の中で自販機の水を飲んでるの。

何気なく外を見てると、高校生くらいの少年が原付きバイクで入ってきたところだった。


彼も給油しながら休憩、店舗に入って ごくごくペットボトルの水を飲んでる・・・・・・もしかしてバイクで走り通しだったのかな?

クスクス・・・・・けっこう可愛い顔してるじゃん! 将来が楽しみかも♡


あれ? 少年の携帯が鳴ってんだけど、手に取って誰からか確認したまま・・・・・・出ないんだ。


ふぅぅ〜〜ん、もしかして・・・・・・家出少年か!?

その時、店舗の入り口に旅行カバンを下げた徒歩の女が、ジッと彼を見つめているのを私は見逃さなかった。

年の頃は30代後半、したたかそうな女だ。


なぁーんか、嫌な目つきの女だな。

女は少年を見つめて、彼が電話に出ない事に意味深な笑みを浮かべてる。

私はサングラスをかけて別方向に顔を向けてるから、まさか見られてるなんて思っちゃいないだろう・・・・・


あーあ、少年よ・・・・・・ガソリン代をカードで払ってるところ、女がバッチリ見てるじゃん!

その女の目が、少年をターゲットにしたと物語っていた。。。


さてさて、気ままな1人旅を満喫しようと思ってたけど、そうもいかなくなったかもね〜〜・・・・・・・


女が歩きだしてガソリンスタンドから出ていってすぐ、少年もバイクで走っていった。

私も車で走り出したんだけど、途中で少年のバイク発見!!

女も同じルートを歩いていたから、きっとこのバイクに気がつくはず。


私は少し離れた所に車を止め、少年のバイクの側で海を見ていたの。

あはは・・・・・・少年は、呑気に波止場でお昼寝中だ・・・・・・



・・・・・・・来た。

女がゆっくりと歩いてきて、少年のバイクを見つけニヤリと笑った。

私は携帯のカメラで撮影しながら様子を見てたんだけど・・・・・・・はあああ???


その女、口から角砂糖だしてバイクのガソリンタンクの中に落としやがった!

こんな事したら焼きついて動かなくなるじゃん!


そのまま何食わぬ顔して少年にちょっかいかけ始めた。

おーおー・・・少年が女を振り払おうとしたのに、大袈裟に倒れこんだ女は、心配した少年の首に両腕を回して迫ってる。

少年が女から離れてバイクに戻るのを見ながら、私は女の後ろから近づいたんだ。


少年から携帯をすりとった女が、勝手に電話をかけているが・・・・・すでにここまでで器物損壊や、窃盗に当たる。

「お宅に高校生の息子さん、います〜?」
『・・・・・』

何かを確認した女が嬉しそうに笑っているが、少年の携帯を海に落とした。

「おっと!!!」

すんでの所で携帯を受け止めた私に、ギョッとした女が逃げ出そうとしたのを、腕をつかんで捕まえた。

「離しなさいよ!」
「ついて来い」

私は女を連れて少年のバイクが置いてある場所へと向かった。

案の定、少年はバイクが動かず焦っているが、おまけにJAFに連絡しようにも携帯が無いことに気がつき、身体のあちこちのポケットを一生懸命探ってる。

「探し物は、これ?」
「あー! 俺の携帯!」

「この女が君からスって、海に落とそうとしてたのよ」
「なによ! 証拠があるの?」

ギャイギャイ騒ぎ始めた女が煩くいけど、逃げられないよう手首を掴んでいた。



さっき撮影した、女がガソリンタンクの中に角砂糖を落とした所を見せたんだけど、少年・・・・・・驚いて目を剥いてるわ。

「どうする? この女、警察に突き出そうか?」
「え?」

キョトンとする少年だけど、あのね、よくお聞き!


「君さ、さっきのガソリンスタンドで支払いカードだったでしょう? この女、それを見てたんだよ! きっとバイクを動けなくして君に付きまとい、食事代とか出させようとしたんじゃない?」
「え? うそ・・・」

「手慣れてるから、常習犯だろうね・・・・・・ ここまでで器物損壊、窃盗、警察に突き出すには十分よ!」
「はあ・・・・・」

「証拠もあるし・・・・・君はどうしたいの?」
「俺ですか? 俺は・・・・・・・」






「本当にいいの?」
「ええ・・・修理代くれたし。 俺はそれでいいです」

少年は、女から修理代を受け取るだけで、いいって言ったの。

女はそそくさと元来た道を戻って行ったけど、本当にいいんだね!


「はい! あのっ、助けてくれて、ありがとうございます! 」

深々とお辞儀するなんて、礼儀正しい子なんだね。

それから少年=ケイタ君は、通りがかったJAFの人にバイクを見てもらうため、運んでもらうことになった。

私は・・・・・・・・・うん、旅は道連れ世は情け! 私も付き合うか!


ケイタ君を助手席に乗っけて、JAFの人の後をついて走ればそこは熱海・・・・・・


「明日の昼まで預からせてよ!」
「はあ・・・・・アンカーから貰った報酬貯めて、やっと買ったのに・・・・・・」

明日の昼までここにいる事に、決定!か・・・・・凹んでるケイタ君の背中を叩いて、私はお昼食べに行こうと誘ったの。


「お蕎麦でも食べようか!」
「はあ・・・」

それから2人で蕎麦屋に行って、色々と話をしたんだ。


ケイタ君は別に家出じゃなくてさ、たまにフラッと遠くに行きたくなる事があるんだって。

特に亡くなった先輩を思い出すと、行きたくなるんだって。。。


「よし! じゃあさ、私に付き合ってよ」
「え? お姉さんに付き合うって?」

「私ね、久しぶりの日本だから温泉や日本食に飢えてんの! 今夜は熱海に泊まろうと思ってんだけど、一緒に泊まろうよ!」
「えええ???」

「どうせ明日の昼までバイク動かないんでしょ? だったらさ、楽しもうよ!!!」
「・・・・・・・そうですね」


ふふふ・・・・・・さすが若いだけあって切り替えが早いわ!

私達は風情ある旅館に泊まって、温泉も、食事も、卓球も、楽しんだのよ




「お・・・お姉さん、強い・・・・・・」
「クスクス・・・・・・これっくらいで、だらしないぞ少年!!!」

卓球場の床に、へばりついてバテてるケイタ君は、汗だらけ・・・・・浴衣なんて、はだけまくってて前全開だし!

ふぅ〜〜ん・・・・・若いのにお腹割れてんだ、筋肉のついた、でもムキムキじゃないケイタ君の姿は、すごく魅力的に・・・・・・いや、まて自分!

相手は高校生だから・・・・・そんな色っぽい事は、考えない、考えない!


「ね、お風呂いこっか! 汗流そう! ・・・・・よいしょっと!」

ヘロヘロな彼の腕を肩にまわして支えるんだけど、あれ? どうしたのかな?

ババッと離れてシャキシャキ歩きだしちゃった。


あ・・・・・・・そっか!

卓球で動いてたから浴衣の胸の所が少し、乱れてたわ。

ケイタ君に、谷間・・・ 見えちゃったかな?

ふふふ・・・・・頬が赤くなってる〜〜〜 可愛いなぁ〜〜〜・・・・・・


新しい浴衣をもらってケイタ君に渡して、お風呂場に向かう。

「さっと汗を流す程度だからさ、一緒に部屋に戻ろ? 出たらここで待ってて♡」
「はい! 」

クスクス・・・・・ビシッと背筋伸ばして返事した彼が可愛くて、目の前に立って頬を指先で「つぅ〜〜・・・」っとなぞった。

「ちゃーんと、待っててね」
「はい!」



「えっと、待ってればいいんだよな・・・・・」
俺はお姉さんを待ってようと、ベンチに座ったんだ。

はぁ〜〜・・・・・・なんか今日は、いろいろあったなぁ〜〜・・・・・・

最近、どっか遠出したくて仕方なかった俺は、朝早くに起きて買ったばかりの中古の原チャリで出かけたんだ。
目的なんかない、ただ・・・・・・「今」から遠くに離れたかっただけ。

家出じゃないよ?
本当にただ、「今」っていう諸々から遠くに行きたかっただけなんだ。

その途中でお姉さんに出会った。

動かなくなった原チャリは、訳わかんない人が原因みたいで・・・・・・その人を捕まえてくれたのが、お姉さんだった。

通りがかったJAFの人に原チャリを預けた俺は、そのままJAFの車に乗り込もうとしたんだ。
けど、お姉さんが乗っけてくれるって、真っ赤なオープンカーに乗せてくれた。

それから原チャリの修理が明日の昼までかかるって聞いた俺は、どうしようって途方にくれたんだ。

ここから電車で家に帰ってまた来るか。
それともどこか安いホテルに泊まるか。

・・・・・・・もしくは野宿してみるか。

そんなこと考えてた俺に、お姉さんは「私に付き合ってよ!」って温泉宿に連れてきてくれた。

支払いとか頭に浮かんでさ、持ち金も大して無い俺が宿代なんて払える訳もなくてアタフタしてたらさ。

「1人だとつまんなく思ってたの! 私の相手してくれるなら、宿代も全部もったげるよ! じゃ、それでいいよね!」
って言ってくれて、神様みたいに思えたんだ。


・・・・・・・よく見たらお姉さんって、スッゴイ美人だしスタイルだっていいし・・・・・・・

一緒に卓球場行くのに宿の中を歩いてたら、なんか見られてる気がしてさ、周りを見てみたんだ。
そうしたら他に来てる男がこっちをガン見してるんだ。

お姉さんを見てるんだ!って分かったから、俺・・・・・ボディーガードしようって思うんだ。


さっきだって、お風呂の中でさ、見知らぬ男が俺に話しかけてきたんだぜ?

「よお少年! お前、あの美人と来てんのか?」
「はあ・・・・・」

「お前と一緒にいた彼女、えらいベッピンさんやな! しかも胸も大きくて、腰は細いし・・・・・・たまらん身体しとったの〜〜」
お姉さんのこと、イヤらしくそう言われて俺は、ムッとしたんだ。

「あなたには関係ないでしょ? 放っておいて下さい」
「いやいやいや、少年に頼みがあるんや」

「・・・・・・頼み?」何だろう???

「実わな、儂・・・・・一目惚れしたんや! 何とかあの姉ちゃんと話ができるように、取り持って欲しいんや!」
「イヤですよ! なんであなたとお姉さんを僕が取り持たないといけないんですか? お断りです!」

「金なら出す! あんたは部屋番号教えてくれたらいいんや! な? 悪くない話やろ?」
「どこが!!! お姉さんに指一本でも触れたら、僕が許しません!」

なおも何か言おうとするから、俺は浸かってた露天風呂を出たんだ。


「ったく、冗談じゃない! お姉さんをあんな危ない男に渡せるかよ!!!」
「どうしたの? 大きな声だして・・・・・」

「お姉さん!!!」
思い出して大きな声を出した僕に、キョトンとしてるお姉さん。。。

「さ、お部屋に帰ろう?」
「はい!」

2人で並んで部屋に帰ったんだけど・・・・・・・ん? 何?

部屋に入る前、何かをチラッと見たような気がしたけど・・・・・・気のせい、かな?



部屋に入ってドキッ!!! 布団がっ!!! お姉さんと俺の布団がっ!!!

「並んで敷いてあるね・・・・・・」
「・・・・・・・ゴクッ」

はっ!!! 俺は何を考えてるんだ!!!
お姉さんの親切で、こんな立派な所に泊まらせてもらってるのに、や、や、やましい事は考えちゃいけないんだからっ!!!


「ふぁ〜〜・・・疲れた。 私、寝るね〜〜 さ、ケイタ君も寝よう!」
さっさと布団に入ったお姉さんが、隣を叩いて俺を呼んでる。

・・・・・・・布団に入ってすぐにスヤスヤとお姉さんの寝息が聞こえてくるんだけど、俺は・・・・・俺は・・・・・・隣からイイ匂いがしてくるし、くぅーくぅー可愛らしい息も聞こえるし、それに。。。

少し口を開けたお姉さんの寝顔が、幼く見えて・・・・・・すっごく、可愛いんだ。


・・・・・・・気になって、眠れないよう〜〜〜!!!


くすん、もやもやしてて眠れない俺は、お姉さんを見ないよう反対に向いて、目をつぶった。





【 ガタンッ!!! ガタガタッ・・・・・・・・ 】

少しうとうとしてた俺の耳に、物音が聞こえてさ・・・・・なんだろうって、思ってたんだ。

そうしたら、風呂場で会ったあの男が俺たちの部屋に入って来たんだ!!!

「へへっ・・・・・よう寝とる・・・・・」
薄目で様子を見てると、男がお姉さんの枕元にしゃがんで、顔を覗き込んでるんだ。

それから、そぉ〜〜っと布団を捲っていって・・・・・・ど、ど、ど、どうしよう!!!

まさか俺が横にいるのに、これ以上の事はしないよな? な? な???


「見れば見るほど、イイ女やなぁ〜〜・・・・・」
男は布団を全部捲くって、お姉さんの浴衣の裾に手を伸ばした・・・・・・・・だ、だ、ダメっ! ダメだって!!!


「お姉さんに触るな〜〜!!!」
「寝とれや、ワレ!」

【 ぐほぉぉ〜〜〜 】
腹に男の拳が入って、俺は布団に転がったんだ。

「お前はそのまま転がっとれ! このままここで、女はワシがいただいちゃるわ」
「だ・・・・だめだ・・・・だめだ・・・・・」

息がっ・・・・・息がっ! 殴られたショックで息が吸えないけど、お姉さんに手を伸ばす男を放ってなんておけないっ!!!

俺は必死に男に飛びかかったんだ。

「邪魔すんじゃない!」
「ダメ! お姉さんは、俺が守るんだ!」

男の背中に飛びついた俺は、首に腕を回して締めつけてるんだけど・・・・・・・なんで、効かないんだよ〜〜

「あのね? あなたはタイプじゃないから、お引き取り下さい?」
「お姉さんっ!!!」

男が立ち上がったとき、お姉さんが目の前に立って・・・・・・・【 ぼごっ!!! 】

「ぐへぇーー・・・・・」

男はお姉さんに1発喰らって伸びちゃったんだ。

お姉さん、フロントに電話して男を警察に引き渡すように言ったんだ。
それにホテルの人が気を利かせてくれて、部屋も変えてくれたんだ。


さっきは純和風って部屋だったけど、今度の部屋は洋風で・・・・・ベランダがあって、窓を開けると良い風が吹き込んできた。


俺はそのベランダに立つと、後ろからお姉さんがそっと抱きしめてくれた。

「ありがとう、ケイタ君・・・・・・守ってくれて」
「ううん、俺なんて敵わなかった・・・・・」

「一生懸命守ってくれたよ? 殴られても向かっていったじゃない・・・・・・すごく嬉しかった」
「・・・・・・・俺さ、ある人に命がけで助けてもらったんだ。 だから今度は、俺が・・・・・助ける番だって・・・・・・思って・・・・・・・」

滝本さんのこと、思い出して・・・・・・俺さ、情けないけど泣けてきたんだ。。。




男から守ってくれたのは、ケイタ君。
殴られて布団に吹っ飛んでも、すぐに向かっていった彼の姿を見て、胸が熱くなったの。

変えてもらった部屋のベランダに立つ彼は、眉をしかめて辛そうで・・・・・・思わず後ろから抱きしめてた。

そっか、蕎麦屋で言ってた先輩って、君を助けて・・・・・・亡くなったんだね。

「俺なんか助けたばっかりに、滝本さん死んじゃって・・・・・恋人だっていたのに・・・・・俺なんかのために」
ぐすぐすと泣いてるケイタ君・・・・・・・たぶん君は、ずっと自分を責めてたんだね。

恋人を失った人にも、申し訳なかったんだね。


・・・・・・・・優しいね、君は。。。


私は腕に力を込めて彼を、ギュッと抱きしめた。。。


「俺なんかなんて、言わないで? ケイタ君は、優しくて一生懸命な、いい子だよ? きっと、助けてくれた人はね、君を助けたこと後悔なんてしてないよ?」
「・・・・・・・でも・・・・・」

「・・・・・・おいで? ここは寒いから・・・・・・」
私はケイタ君の手を握って、部屋の中に入った。

黙って私を見つめる彼を、私は部屋の真ん中で・・・・・・正面から抱きしめた。

「お姉さん・・・・・・」
「・・・・・・泣いていいよ? 思いっきり、泣いていいよ?」

私の言葉で泣き出したケイタ君を、その場に座って抱きしめたの。

夜風が少し寒いからと、大きなショールでケイタ君を包んで・・・・・・私は彼が泣ききるまで、ずっと抱きしめてたの・・・・・・・


「うぁ・・・・ああ・・・・・・おねえ・・・・さ・・・ん・・・・・・」
「ケイタ君はね、その人に助けてもらった命を、一生懸命生きていけばいいんだよ? 大丈夫・・・・・ケイタ君・・・・・大丈夫だよ・・・・・」

「わぁあああー〜〜〜・・・・・・」

私の膝に顔を埋めて泣いているケイタ君の頭を撫でてた。

そっと、そっと・・・・・・頭を撫ぜ、肩や背中を撫ぜ、一人じゃないよと触れていたの。

やがて、私の膝を抱えるように寝てしまったケイタ君。

抱き起こしてベットに運んで、涙に濡れた頬を、そっと拭った。。。






次の日、俺が目を覚ますと・・・・・・・お姉さんがいなかった。

「お姉さん? お姉さんっ!!! 嘘だろ? いない・・・・・お姉さんっ!!!」

俺、俺、お姉さんの名前も知らないのに!!!

このまま会えなくなるの?
このまま・・・・・・二度と、会えなくなるなんて嫌だっ!!!

俺は服に着替えて探しに行こうと思ったんだ。


目の端に紙が見えて、慌ててそれを手に取った。



《 ケイタ君へ 君が目を覚まさないうちに帰ることにしました。》
「ねぇ、なんで? こんなの・・・・・ヤダよ〜」

《 ごめんね、別れとか苦手でさ・・・・・ケイタ君とは特に顔を見て「サヨナラ」なんて、できそうになかったの 》
「俺だって・・・・・お姉さんと別れたくないよ〜〜」

《 ケイタ君も東京に帰るんでしょ? 私も東京に帰るから、きっと何処かで会えると思う 》
「会えないよ! だって俺、お姉さんの名前さえ知らないんだよ? 会えないよ〜〜」

《 コラ! 会えないよ〜とか、思ってるでしょ? 私はね絶対会えると信じてるんだよ? だから先に行きます》
「お姉さん・・・・・信じるの?」

《 ケイタ君も信じてよ? 私に会えるって、信じて? 2人で信じたら、きっと会えるから!》
「・・・・・・・うん、信じるよ。 俺はお姉さんに絶対もう1度、会える!!!」

《ケイタ君・・・・・・・守ってくれてありがとう・・・・・・》
「お姉さん・・・・・・・」


そう、会えると信じよう・・・・・・・だって、お姉さんがそう言うんだもん! 俺も信じなきゃ!!!


俺は昼に原チャリを受け取り、家へと帰ったんだ。



それからしばらくしてアンダーアンカーに呼び出された俺は、学校帰りに行ったんだ。


「網島研修生、本日は新しい仲間を紹介します」
美作部長はじめ、瞳子さん、桐原さん、水戸の御隠居まで勢揃いでさ、何事かって見たんだ。

そしたら・・・・・・スラリとした後ろ姿が、見えて・・・・・・・まさか?


「美作 聖(みまさか・せい)、この度アメリカから帰国したアンダーアンカーの仲間よ」

「 お姉さんっっ!!! 」


部長の声も何もかも吹っ飛んで、俺はお姉さんに抱きついてたんだ。

あの夜、優しく抱きしめてくれたお姉さんの香り・・・・・・

柔らかで滑らかな肌・・・・・・

全部、全部、お姉さんだぁぁ〜〜〜〜


「・・・・・・ふふっ、よしよし・・・・・」
「お姉さん・・・・・お姉さん・・・・・・」

やっと会えた!って喜びや、本当に会えたんだって幸せや、なんかもう色々で、俺はまた泣いてたんだ。

「泣かなくていいよ? ケイタ君!」
「でも・・・・・でも・・・・・俺、嬉しくて・・・・・」

やっとお姉さんから離れた俺だけど、嬉しくてまた抱きついたんだ。


「・・・・・・・いい加減にしろっ!!! 聖から離れろっ!!!」
バリって桐原さんに引き剥がされた俺に、瞳子さんが教えてくれたんだけど・・・・・

「桐原さんね、ずっと聖ちゃんに片思いしてるの! だから、聖ちゃんに近寄ると怒るんだよ!」

そうなんだ・・・・・・あれ? どうしてお姉さんが、ここにいるんだろう???


話を聞いてなかった俺は、部長に叱られつつ、もう1度説明してもらったんだ。


「美作 聖・・・彼女は10代の頃からアメリカに行き、サイバーエージェントとして腕を磨きつつアンダーアンカーのアメリカ支社を任せていたんですが、本部である日本で活動してもらう事になりました。 今まではアメリカと日本を往復していましたが、これからは日本にいてもらいます」

「美作 聖さん・・・・・・聖さん・・・・素敵な名前ですね! ん? でも美作って?」
「私ね、美作千草の妹なの! 年は離れてるけどね」

「こいつは天才だ。 12歳で大学を卒業し博士号を取った。アンダーアンカーのシステム開発もコイツが手掛けてる」
「12才で、博士・・・・・・・すごいですね!」

「お前とは月とすっぽんだな・・・・・・研修生!」
「桐原さん・・・・・・」

すぐに嫌味言うんだから・・・・・・


「これからよろしくね、ケイタ君♡」
「はいっ! こちらこそ、よろしく・・・・・」

握手を交わす俺と聖さんを、ジッと見ている桐原さんが、ぼそりと呟いたんだ。


「だが1つ疑問だ・・・・・研修生は聖とどこで知り合ったんだ?」
「そうね、どこでどうやって知り合ったのかしら? 姉として私も知りたいわね」

「はぁーい! 私も知りたいぃぃ〜〜」


ジリジリと迫ってくる皆に、顔が引きつってしまう・・・・・・


「ケイタ君、行こう!」
「え? ・・・・・・はいっ!」

聖さんが手を伸ばしてくれた。

俺はその手をしっかりと握って、2人でその場から逃げたんだ!


「あっ、おい! 待てっ!!!」
「待ちなさい! 何か言えない訳でもあるの?」

「ええ?? ますます聞きタァーーい」

「「「 待てぇぇ〜〜〜」」」

後ろから聞こえる3人の声に、聖さんは笑ってる。

「逃げちゃお!」
「はいっ!」

俺たちは、どこまでも逃げ続けたんだ。。。


「若いモンは、いいなぁ〜〜・・・・・」
後には、水戸の御隠居の声が、ポツリと聴こえたのでした。。。





あはは、書いちゃいましたね(笑)

ケータイ捜査官に、ハマってます!

もしよかったらコメントなど、感想聞かせていただけると嬉しいです!
関連記事

コメント

Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも一覧


Cat Home

暁の唄

ちび眼鏡日記

ひとりごと

月が浮かぶ夜

まきまきまき

うみにふわりふわり

snowdrop

みやびのブログ

よみよみ

SweetBlackな世界

日々のこと

きみと手をつないで

shibushibuuu

ゆめの世界

井の中の蛙

月の舟 星の林

古いおもちゃ箱

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR