祝☆2000打拍手記念 《焔》~スンマン&ポジョン~

月子様のリクエストです☆
ポジョンの嫉妬からの甘い展開ということで、出来上がりましたが・・・・・・如何でしょうか?(ドキドキ)

月子様のみ、お持ち帰りOKです!  月子様、満足されたでしょうか? よろしければ感想お待ちしています

***

はぁ・・・

この頃の私はいつも・・・  溜め息をついてしまう・・・   理由など簡単なこと・・・  私の想い人が原因なのだ

私は花朗ポジョン!  母は誰もが恐れるミシルであり、父は軍部の将軍ソルウォンである

そして、密やかな情人は聖骨の公主であるスンマン様・・・

あの冴え渡る月の様な御方に魂を奪われてから、叶わぬはずのこの想いに・・・  あの御方は応えてくれた

天にも昇る心地とは正しくもこの事なのだ

今までの我が人生で味わった屈辱が、一つ残らず報われたような・・・  いや、もしもスンマン様を得られる為にこれまでの屈辱が必要だったと言われれば、私はどんな事でも受け入れよう

我が宝・・・  至宝の御方・・・  スンマン様の為ならばこの命いつでも差しだそう・・・  そう想う我が宝は・・・  

はぁ・・・

だが、その宝が・・・  我が悩みの種でもあるのだ

スンマン様・・・  貴女は何故、公主の身分を持ちながら・・・  その様に・・・  はぁ・・・  ああ・・・  私の悩みは尽きないのか・・・

***

事の発端は、金儲け主義のもう一人の公主トンマンが催した《花朗イケメン選手権》だった

それまでは宮中でしか知られていなかったスンマン様の存在が、家の奥深くで暇を持て余している貴族の奥方や娘達に知られてしまった事にある

スンマン様は基本、男装され騎馬隊をしごいてらっしゃるが・・・  その美しく凛々しく雄々しい姿を一目見ようと娘達が押しかけた事から始まる

中にはチュンチュ公の妻となった我が娘ポリャンもいて、他の娘共と盛り上がっていると聞いている

あ・・・頭が痛くなる・・・  そんな噂に目眩を起こしそうな私だが、父のソルウォン公は穏やかに且つ面白そうに笑うばかりで・・・

「良いではないかポジョン  ポリャンも宮を賜りはしたものの他に友もおらぬ様子・・・  スンマン様を見ていて心が晴れるのならば良いではないか」
「しかし父上!  チュンチュ公の奥方としてもう少し淑やかに過ごしても」

「・・・噂ではチュンチュ公と揃って見物される事も多々あると聞いたぞ」

地獄耳の父上が言うのならば本当なのだろう・・・  チュンチュ公か・・・・・・

まだスンマン様を狙っているのか・・・  油断はならないな

「それより・・・  お前は此処に居て良いのか?  スンマン様の護衛花朗なのだぞ?」

此処とは軍部なのだが・・・  私はスンマン様の命により軍部所有の騎馬隊と、スンマン様の騎馬隊の合同演習をするために日時などの決め事を知らせに来ていたのだ

「仔細は分かった  こちらの日時を調整して知らせよう・・・  お前はスンマン様の御側に戻りなさい」
「はい 父上」

私は軍部から出てスンマン様が居られるであろう騎馬隊の訓練場へと向かった

***

また・・・  まただ・・・  私の胸をじりじりと炎が舐めていく・・・  嫉妬の炎が我が胸を《じゅうじゅう》と焦がす、嫌な音と臭いが感じられる

私が騎馬隊の練習場につけばスンマン様が娘達に囲まれていた

「スンマン様お疲れになりましたでしょう? 冷たいお水をどうぞ」
「汗もかいておられますね・・・此方でお拭きになって!」
「お暑いでしょう? 日射し避けの中に入って下さいませ・・・」

きゃいきゃいと騒ぐ娘達を眺めながら、ふと羨ましいと思う私は何なのだろうか?

何が羨ましいのか・・・・・・自分の気持ちを見つめれば・・・簡単には分からずに胸の中にモヤモヤとしたものだけが残ってしまった

「スンマン様・・・  汗がここに  私が拭いて差し上げます」

娘の一人がスンマン様の顎に伝った汗を布で拭き取ろうと手を伸ばす・・・  その手をスンマン様の長くしなやかな手が掴み布を引きだした

そうして娘の手の甲に唇をつけて何事か囁き・・・・・・余りの事に娘は気を失ったようだ

周りの他の娘達は唖然・呆然の様子で口もきけない有り様のよう・・・

はぁ・・・  流石と云えば流石ですね、スンマン様。

余り煩わしくなると今の様に娘達を黙らせてしまうのだから・・・  だから私は娘達にさえも嫉妬の焔を燃やしてしまうのだ

貴女に触れるものは私だけでいい・・・  などと私が言えるわけがないのだが・・・  聖骨の公主に・・・  雲の上に棲むのと同じほど尊い貴女を独占したいだなどと言える筈が・・・・・・ない

だから私は離れた場所から眺めているだけ・・・  それだけなのだ・・・

「お前達はもう家に帰りなさい!」
「兄様・・・  分かりました」

娘達を蹴散らす様に来たのは貴族の若様達・・・・・・私の新たな頭痛の種だ

この者達は有力な貴族の息子達で父親は各々裕福で宮中にて発言も許されている程の貴族だ

だが息子といえば・・・  花朗にもならず宮中に勤めもせず家から金子を持ち出し、徒党を組んで街をぶらぶらしている遊び人ばかり

母ミシルと繋がりがある貴族の息子達だから私も無下にはできないのだが・・・

はぁ・・・  難儀ばかりが目の前にあるようだ

***

「これはこれは聖骨の公主でありながら騎馬隊を指揮しておらるるスンマン様ではありませんか」

「貴殿方も馬に乗りに来たのかな?」
「はっはっはっ・・・  まさか!お戯れを」

七、八人の貴族の息子達がスンマン様を囲もうとするので私は慌ててスンマン様の隣に立った

「ポジョン殿か・・・」

ニヤニヤと馬鹿にしたように笑う輩達に拳を握るも、いつもの事と気持ちを落ち着かせる

「いつも街でお見かけする貴方がたが騎馬隊の練習場に何のご用でしょうか?」

「いえね街の遊女で遊ぶのもいい加減飽きちゃって・・・  噂に聞く聖骨の公主様を拝見しようと来ているんだ」

それでか、ご苦労なことだ・・・  だがお前達がスンマン様に何か仕掛けようとするのは分かっているのだ

「くすっ・・・  私は遊女のように金で遊ぶつもりはないからな  入隊希望者以外は即刻お帰りいただきたい」
「まぁまぁ・・・そう言わずに如何ですか?  私達と親交を深めるため酒など酌み交わしませんか?」

何を! 何を言っているのか判っているのかこの男は!!!

聖骨の公主と酒席を共にしたいとねだるなど何という不遜な事を!!!

こやつらの父親ならば宮中においてスンマン様の実力を知っているだろうが、家に寄り付かずに遊び歩いてばかりの放蕩共が・・・  スンマン様の配下に我が母ミシルが居るなどとは夢にも思ってはおらぬのだな

「さ、我等と街へと繰り出しましょう」
「良い店を知っておりますよ!」
「そうそう邪魔者も入らず我等だけで飲めますからね」

馴れ馴れしくスンマン様の肩を抱いて歩き出そうとする男を見て、私の中で何かが燃え上がり・・・  何かを焼ききってしまった

「お離し下さい」

私は一言そう言葉をかけたあとスンマン様の肩にかかった男の腕を叩き落とした

「何をするのだポジョン殿」

「ふっ・・・  それは貴方に返す言葉ですね  聖骨の公主のスンマン様の御体に手を触れるだなどと、我が母ミシルが知れば命など消し飛んでしまいましょう」

「ふん! ミシル璽主がこんな公主に力を貸すわけがない!」

こんな公主だと・・・  我が宝を、こんな、だなどと・・・  私は一瞬で沸点にたぎった怒りに腰の剣を握った

尋常ならざる私の睨みに男達の顔面が蒼白になるが・・・  頭になっている地位の高い男が震えて青ざめながらも、私を見下して嘲笑う

「私を斬るか? 私を傷つければポジョンお前も無事にはすむまい! 何せ私の父は大貴族だからな!」

関係ない! 元より命など惜しくはない・・・・・・我が宝を侮辱した罪を命で購って(あがなって)もらう

「ポジョン・・・  ここは退いてくれ」
「スンマン様・・・」

スンマン様の手が私の剣を握る手に重ねられ、その切れ長の凛々しき瞳が私を・・・  覗き込む

「悪いが私はそなた達の相手をするほど暇ではないのでな・・・  お引き取り願おうか」
「何だと! 俺の父を知ってるのか? 俺の父はな~」

「ピダム! こいつら馬で追い散らしてくれ」

いつの間にか後ろに訓練を終えたピダムと騎馬隊の面々が並んでいた

「何したんだ こいつら?」
「私を遊び女の様に扱いたいのだそうだ」

「へぇ~~~ こいつら馬鹿だなぁ・・・」

ニヤニヤと顎を触りつつ馬上で笑うピダムに、私は悪い予感しかしない

「おい皆! 騎馬隊の指揮官を娼婦と同じに扱うだなんて、許せるか?」

ピダムが後ろの騎馬隊にそう声をかければ瞬きの間に人馬共に怒りが膨れ上がっていく

(俺達のスンマン様を娼婦扱いだと?)
(親の金を使うしか能のないボンクラ子息がスンマン様を侮るだなど・・・)
(蹄の塵にしてやろうぜ)
(ヴィヒヒ~ン!!!)

「お前等~遠慮なくやっちまえーーー」

ピダムの号令で一斉に走り出した人馬に命の危険を感じたのだろう男達が必死に走って逃げ出した

「「「ひぃ~~~~~~」」」

「俺も遊んでくらぁ~」

ピダムも後を追っていけば其処にはスンマンとポジョンの二人きり・・・  ポジョンは燻る胸が痛むように顔をしかめている

「ポジョン・・・  どうした?  近頃そなたは何かを憂いているな」
「・・・貴女のせいだ」

「ポジョン?」

「貴女のせいです! 男だろうと女だろうと貴女の目に映る者達全てに嫉妬してしまう・・・  胸が焦げるように痛むのです・・・」

何を言っているのだ、私は・・・  私のような身分の者がスンマン様の情人になれただけでも奇跡なのに・・・  独占したいなどと、不相応なことを・・・

「ふふっ・・・ポジョン・・・ 嫉妬か?」
「・・・」

自分の今の言葉があとから堪らなく恥ずかしくなって・・・ 私は俯き・・・ それでも納まらない感情に其処から離れようとした

「どこに行く・・・ 離れるなポジョン」
「スンマン様・・・」
スンマン様に腕を捕まれて歩いていけば、そこは騎馬隊の執務室で・・・  入って直ぐにスンマン様の唇が私のに重なった

***

「はぁ・・・ん゛う゛ん゛・・・」

始めたのはスンマン様でも、貴女の唇に触れた瞬間から私は止まらない・・・  止められないんだ

舌を入れスンマン様の口内を余す所なく蠢かせ舌を絡ませ吸い上げる・・・  頬を染めながら目を瞑り、私の服を貴女の手が握る

深く呼吸さえ赦さない口付けにスンマン様の息が上がってしまうが・・・  構わない・・・  貴女の唇を、舌を、唾液を、味わい・・・  私だけのものよと、祈るように想いの全てをぶつけてしまう

漸く離した唇からは銀の糸がかかり、儚く消えていく・・・  それが、何故か今日は酷く寂しくて・・・

やっとできた呼吸にスンマン様の肩が大きく波打っている・・・  ああ、 苦しめてしまった

「・・・ばか・・・もの・・・このよ・・・うな、口付け・・・昼になど・・・するな・・・はぁ・・・」
「スンマン様・・・  申し訳ございません」

私は深々と頭を下げながらも目の前の貴女の潤む瞳に魅せられる・・・

「馬鹿ポジョン・・・  でも、好きだ」
「スンマン様・・・」

「お前が・・・ポジョン・・・お前だけだ  私にはポジョンだけ」

真っ赤になった愛しき貴女が私を好きだと・・・  何度も繰り返し・・・  ああ・・・何という・・・  何という・・・  幸せなのだ

「可愛らしいスンマン様」
「!!!  そんな言葉を私に向かって言うのはポジョンくらいだぞ」

「可愛らしい方を可愛らしいと正直に言って何が悪いのですか?」
「//////  馬鹿者・・・」

照れてしまったスンマン様の真っ赤な頬に手を触れて・・・  私はこの想いを込めて・・・  今、一度(ひとたび)の口付けを贈ろう・・・

この命さえ貴女の為ならば捨てられる・・・  私の宝・・・  私の総て・・・  私の命より大事な、想い人よ・・・

「・・・んっ・・・ポジョン・・・すき・・・す・・・きだ・・・」
「愛しています スンマン様・・・」

永遠(とわ)に貴女の御側に・・・  私が願うのは ただ その一つのみ・・・・・・

***

ドキドキ・・・  久しぶりのポジョンで嫉妬に悶える彼を書きましたが、悶えさせたあげくにエロテロリストの彼が大人しくなっています

きっと精神的に満たされた喜びに浸っているんでしょうね・・・・・・  しかも時刻は昼ごろですし、場所は執務室ですし・・・

月子様に捧げます

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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