①:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

これは緋翠様のブログにて盛り上がった企画ネタでございます。
気楽に娯楽に楽しんでください(^o^)/

出したい人達を勝手に出してるのでムンノ公がでてますし、風月主でないチルスクも参加してます。
お遊びとして……楽しんでね!

※※※

「どうされました?……姉上」

ある日の午後のひととき……習慣になりつつあるトンマンとスンマンのお茶の時間が穏やかに流れていく……

愁い顔……というよりは顰めっ面なトンマンにスンマンが尋ねた。

「実はな、王室の財政が……金がないのだ」
「ふふ……それは困りますね」
薫りのよい茶を一口飲みながらスンマンが微笑んでいる。
「スンマン何か良い知恵はないか?」

「そうですね……姉上は幼き頃タクラマカン砂漠で育ったのですね」
「ああ……」
「私は中原でよく市場を見て回りました」
「ふむ」

「市場を見ていて思いましたが………金は在るところから搾り取ればよろしいのでは?」
トンマンが面白そうに従姉妹を見る……この美貌の従姉妹と話しているとどんなに顰めっ面をしていても最後は笑顔にしてくれるのだ。

「何か催して……見料を取る」
「ふふ……貴族の奥方や娘は退屈を持て余してます、ついでに金も……」
「貴族の奥方……何か食いつく催し物とかは無いかな?」
「姉上、花郎達がいますよ…女を動かすには男で釣るのもいい…元手はかかりませんし」
「そうだな!元手がいらないのは何よりだ」
ニヤリと笑うスンマンにトンマンも同じ様に笑う……

少し考えたトンマンが昔、町の美しい娘を選ぶ会があった事を思い出した。

それをスンマンに話し………二人の公主は悪戯っ子のように瞳を煌めかせて話していた。

※※

「……何ですと?スンマン様いま何と?」
「ふふ……新羅の華である花郎達の一番を決める大会を催したいのです」
「また何を思い付かれるやら……退屈しませんね公主様方は」

ほほほっ……と笑うミシルにスンマンがニヤリと笑って耳元に近づいた。

「………………如何ですか?」
「あら…それは楽しそうな…」
「ではミシル璽主も賛成ということで……」
「ほほほっ…久しぶりに愉しくなりますね……私も絡ませて頂きましょうか……」
「ふふ……」
「ほほほっ…」

二人の笑い声に何故か母の宮を訪ねたポジョンの背中に悪寒が走った。

※※※

徐羅伐の町中に告知が出て、もちろん貴族の奥方達にも告知が回った。

「おいおい……花郎達の一番を決める大会だとよ」
字の読める者が話して聞かせていた。

「まだ続きがあるぞ」
「何だよ何て書いてあるんだ」
「なになに……食い物の屋台を出したい者は王宮まで申し出よだってさ。もちろん場所代は要るが……」
「じゃ、俺も出そうかな」
近くの店の主人が早速王宮まで飛んでいった。

「見料を払えば俺達も見物できるって」
「行きたいな~」


ざわざわとした喧騒の中、ピダムはヨムジョンの店に居た。
「おい、ピダム!聞いたか今度の花郎の大会」
「ああ……でも俺には関係ない」
「一番になるってのは名誉な事なんだろ?」
「ふん!……名誉で腹は膨れないよ」

少し前に、すっ……と扉が開いてスンマンが現れ、その唇に白い指を立ててヨムジョンに黙るよう示しピダムの後ろに立って聞いている。

「副賞は公主との1日デートだがな」
「スンマン!……何だと!」
「1日中、アルチョンも護衛も侍女もいない姉上と二人っきりになれる権利だ」
「え゛え゛!」
「まだ発表はしていない……当日のお楽しみなんだが……そうか、ピダムは不参加か」
ニヤニヤと笑いながら見るスンマンにピダムがぶんぶんと首をふった。

「出る!俺も出るから!」
「歌舞音曲と武術、それと当日の人気投票とあるのだがピダムは何にでる?」
「全部出る!」
「ふふ……正直だな」
「俺が一番になって………こうしちゃいられない稽古するか」
ピダムが部屋を飛び出していった。


「ヨムジョン………頼みがあるのだがな」
艶やかに笑むスンマンの頼みを断ることのできないヨムジョンがニタリと笑いながら頷いた。

「何でございましょ~~スンマン様」
「大会の日にな………………………」
「ああ~!それは儲かりますね」
「お前に仕切り元になってほしいが……儲けは三分七で……」
「分かりました、お任せ下さい」
「ふふ……頼むぞ」
「忙しくなりますね~」
「愉しいだろ?」
「そうですね……やはりスンマン様は素晴らしい方です。退屈しなくてすむ」
「くっくっくっ……ではな」

スンマンを見送った後、ヨムジョンも忙しく部下を呼び指示していた……ニタニタと楽しそうに。

※※

大会当日、王宮に設えた場所に屋台が出て賑わっていた。

王宮に見料を払い入るときに貰う紙には全ての催し物と順番が書いてある。

「何だと!大会は花郎同士じゃなく風月主経験者と対戦だと?」
ピダムが叫ぶ
「じゃ、師匠やチルスクってオッサンも出るのか?」
「それに歌舞音曲にはミセン公が出る」

花郎達の執務室に現在の花郎達が一同に居た。
「あの方は武術はからっきしだが音曲には天腑の才があるのだ……勝てるわけがない」

「なぁー誰かと組んでもいいのか?」

「舞と音で組んでも大丈夫だ!」
今日はトンマン公主の護衛は休んで参加しているアルチョンが大会約束と書かれた書類を見直している。

「そうか……」
考え込んだピダムが部屋を飛び出しスンマンを探し出した。
「スンマン!俺と組んでくれ!」
「ふふ……私は花郎ではない」
「花郎の主だぞ!資格はあるだろう」
「……まぁ、あるな」
「舞は出来るか?笛は?」
「ピダムは?何がしたい?」
「俺は……」
「では二人で出るか」
「あ!……公主様との1日デートって俺に譲ってくれないか?」
「くっくっくっ……分かった。その代わり貸しだからな…後で返せよ」
「じゃ、申し込んでこよう」

※※

「あら…奥様も来られたの?」
「ええ…娘にせがまれて」
「うちもそうです…まぁ、娘に合う花郎がいたら縁談話を薦めたくて」
「うちもですわ……」

奥様方の目的はどうやら娘の婿選びにあるらしい、花郎達を直接見る機会など無いに等しい貴族の奥方達にとってはまたとないチャンスだった。

「さてと、そろそろ始まるはずですわね」
「あ!王様が来られましたわ」


「陛下のおなぁーり~」
内侍のかけ声にうやうやしく頭を下げた皆を見回し王は喜んだ。
「おお!空いてる席などないではないか……皆、新羅の花郎達に関心があるのだな」

トンマン公主とミシル璽主、上大等や大等達が舞台のすぐ側の貴賓席に座り見物客達は見料によって場所がわけられている。

会場をぐるりと囲む二階席の前列には小さな卓が置いてある桟敷席もあり、後は席だけが並んでいる。
見料が高いだけあって二階は貴族の奥方達ばかりだった。

一階は席だけが並びその奥は立ち見だった。

色とりどりの服を着て髪飾りも付けた若い貴族の娘達もきゃいきゃいとかしましく見ている。

その中で一つの桟敷席に艶やかな一団が座っていた。
周りの奥方達とは雰囲気が異なり……浮いている

「あの方はどこで出られるのかしら?」
一際艶っぽい美女が楽しげに会場を見回している。
「主様はどこでしょう……」

その時、太鼓の音が鳴り響いて開始の時間を知らせた。

※※

「今から花朗対元風月主の対戦を始めます!」
ユシンの声で大会が始まった。

「尚、部門は音曲、武術、人気投票とあり各部門の第一位の花朗には名誉の旗が贈られる」

会場にいる花朗達が威勢良く叫んでいる。
「そして部門賞として第一位の花朗はトンマン公主とスンマン公主どちらかとの1日デート券が贈られます!」

「元風月主の皆様が勝った時は名誉とミシル璽主との1日デート券が贈られます」

何故か会場が一瞬静かになり、次いで沸き返った。

「今から風月主経験者と現花郎の歌舞音曲の比才を始める……出場者は前に」
風月主ユシンの声が高らかに宣言した。

「はぁ~はっはっはっ~…私に音曲で勝とうなどと言う怖いもの知らずは誰だ~」
扇をふりふり会場にやってきたミセンが得意満面で待っている。

にやにやと会場を見回していたミセンが、あの艶やかな桟敷席に目を止めた。

「あれは!」

「くっくっくっ……ミセン公は眼が早い…」
スンマンがピダムと共に出てきていた。

「スンマン様!…あれは」
「ふふ……徐羅伐で一番の妓女だな」
「あれほどの妓女になれば客を選ぶ……私もまだ床を共にした事が無いのです!」

その妓女が仲間と仕える下男と賑やかに手を振っていた。

「主様~~あちきも応援しております~」

ミセンがきょろきょろと周りを見回して誰に手を振っているのか探している。
「誰だ、誰だ~…徐羅伐一番の妓女が応援するなど!……そのように羨ましい男は!誰なのだぁ~」

会場で叫ぶミセンにミシルが舌打ちしている。
「何を騒いでおるのだミセンは!」

可笑しそうにトンマンがミシルを見ていた。

ほほほっ…と何事もないようにトンマンを見て微笑み、ミセンに小さく舌打ちした。


「主様~…スンマン様~」
艶やかな妓女が応援していたのはスンマンだった。

「ふふ……男でなくてすまないな、ミセン殿」

呆然とスンマンを見るミセンに微笑むと一階席の通路の中程まで駆け抜けたスンマンが、その勢いのまま椅子の背に足をかけ跳んだ……

ふわり…と二階の通路に着地したスンマンが艶やかな妓女の前に進み、そのたおやかな躯を抱きしめた。

「よく来てくれた……スジョン」
「主様のためですもの……お出になるのを楽しみにしております」
「ふふ……出るつもりは無かったのだがな……」
「さ、喉を潤して下さりませ」
酒を一杯飲むと、にこやかに一階に降り立ったスンマンだが……

「スンマン様、先に進みません。二階席には後で行ってください」
苦虫を噛み潰したような顔の進行係ユシンが注意した。

「くっくっくっ…すまないな風月主殿」

※※※

音曲の比才が始まった。

会場の舞台には琴を鳴らすミセン。

笛を吹くスンマンに剣舞のピダム

小太鼓を鳴らすイムジョン

琴のテナムボ

笛のポジョンが居た。

他の花朗達は尻込みして出てこなかったようだ。

「これだけですか~……近頃の花朗達は余程武骨な輩ばかりと見える」

ぶつぶつと文句を言うミセンはチラチラと徐羅伐一の妓女スジョンを見ている。

どうやら良いとこを見せて客になりたいようだ。

「ユシン殿!私が演奏するからそれを聞いて腕に覚えがある者が入ってくればいい」
「は、はぁ~」
「ユシン殿?生返事などして……さては貴方!音曲に興味ありませんね!」

その通りなユシンが困ったように頭をふっている。

「ならば……連奏というのは如何ですか?」
ふいに黙っていたポジョンが叔父のミセンに話しかけた。

「連奏ですと?」
「はい、皆が先に演奏して叔父上が入ってくれば……ピダム朗が剣舞しますから盛り上げて下さい」
しれっと叔父に注文したポジョンがちらり……とスンマンを見た。

……ふふ……感働きの良い男だなポジョン…
スンマンがポジョンにだけ判る眼で微笑んだ。

「分かりましたよ!お客様をお待たせするのも気が引けます……始めましょう」

曲は先に発表になっていた。

「では私から」
スンマンの笛が清涼と流れ始めると……ピダムも剣舞を始めた。

ピダムの動きに併せてながらのスンマンの笛は見事だった。

「ほぉー……スンマンは笛も見事だの」
王が感嘆するとトンマンも驚いていた。
「はい陛下…本当に見事ですね」
「スンマンの笛は中原でも随一で聴きたい者が宴に呼ぼうと必死になっていました」
横に座っていたチュンチュが艶やかな笑みを浮かべながら解説している。


「スンマンの笛は見事なのです」
どこか懐かしむように聴いているチュンチュ……


大会は始まったばかりだった……

※※※※※

長くなると思いますが……楽しんで書いてます(笑)

私が書くとスンマン贔屓なんで……(笑)
     

②:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

何か楽しいです☆
楽しすぎて終われそうにないです。
弱ったなぁ~……どこか削らないと(できるか自分!)

※※※

音曲の比才が始まった。
スンマンの清涼な音色の笛にピダムの剣舞が見事に合って……まるで動く絵画を観賞しているような、そんな気持ちに観客達がなっていた。

次いでポジョンの笛が邪魔にならないように重なっていく……
スンマンの音色を深めるように敢えて低い音色で連奏するポジョンにスンマンが吹きながら……少し視線を絡ませた。

そしてイムジョンの小太鼓が、テナムボの琴が重なりあい素晴らしい音曲となり会場に鳴り響いた。

「あの剣舞の者、素晴らしい動きだな」
「ありがとうございます陛下…」
真平王が言うとムンノが頭を下げた。

「ピダムにこの様な才があったとは……」
トンマンも心なしかうっとりとした声で呟いている。


ピダムの力強い腕が見事に剣を操り空気を切り裂き、跳躍し空を飛び、くるくると回りながらも優美な舞いに皆が感嘆している。

「これでは引き立て役にしかならないではないか!」
一人、憤慨しながらも琴を弾き始めたミセンはやはり上手かった。

皆の演奏が引き立てあい素晴らしい音色に客席からも溜め息が其処ここから聞こえてくる。

曲が終わり、しばし余韻が続いた後、客席から割れんばかりの拍手が鳴り響くとミセンも得意満面の笑顔で扇を振っている。

「では演奏が終わりましたので陛下とミシル璽主、トンマン公主とで決めて戴きます。……しばらくの間、お待ちください」
進行係ユシンが告げると真平王の側にミシルとトンマンが寄って話し始めた。


「ふふ……暇だな……ポジョン殿、一曲吹こう」
「では別の曲で……あの曲はご存知ですか?」
「ああ……それで良い、賑やかにいこう」

また吹き始めたスンマンにポジョンの笛も重なった。
「なら私も」
イムジョンの小太鼓が入り一気に賑やかになった曲に客席も大喜びだった。

「ならば私も」
ミセンもウズウズと腕がなり、演奏に加わった。
「父上がなさるなら私も……」
テナムボの琴も加わり……一階の立ち見の民が踊り始めた。

「主様は退屈がことのほかお嫌いですものね……私も踊りたいわ」
スジョンが二階からしずしずと降りてきて踊りに加わった。

「まぁ……楽しそう~」
「貴女方はいけません、貴族の娘がはしたない!」
「え~!!」
娘達は不満気に頬が膨れているが母親達は頑として許さなかった。

「それにしても……スンマン公主様は笛も御上手ですわね~」
「ええ!前に献上馬で我が家に来られたときも素敵でしたわ~」
「献上馬……とは何ですか」
「あら!奥方様知らないんですか?」

かしましく話しに花が咲くのは娘も母親も変わらない……

※※※

「スジョン、二階席にお戻り……ここだと皆がお前に見惚れて勝負にならない」
「主様は?……もうお出にならないのなら御一緒に参りましょう」
「ふふ……結果を聞けばスジョンの側に参ろうか……」
スジョンの頬を撫でたスンマンを後ろからじっとポジョンが見ている。

スジョンが二階席に戻っていくと結果をミシル璽主の声が告げていた

「結果を申しましょう……音曲の部の部門賞は……素晴らしい剣舞を披露したピダム朗です」

「おっしゃー」
ピダムが無邪気に喜んでスンマンを抱きしめた。
「お前の笛のお陰だよスンマン!」
「ピダム……落ち着け!あまり派手なリアクションすると頭の固いのが騒ぎだす……失格になるぞ」
「うっ!嫌だ……」
大人しくなったピダムを見てミシルが頷き尚も言葉を続けた。

「尚、音曲という点ではミセン公の琴が部門賞を獲得し、ミセン公の琴と同じくらい素晴らしい笛だったスンマン公主を特別賞とします」

「やったなスンマン!」
「………」
「どうした?スンマン?」


ピダムが眉を寄せたスンマンを不思議そうに見たが、スンマンはミシルの前に進み出ていった。

「ミシル璽主」
「はい、スンマン様」
「私の笛に併せてくれた者に特別賞とやらを譲りたいのだがな……」
「スンマン様?」
「私の笛は綺麗に聞こえるが攻撃的でな……私の音に寄り添い深みをくれたポジョン殿の笛が無ければ感嘆など得られぬ」
「では特別賞は……」
「ポジョン殿がふさわしいだろう……良いかな?」
「ほほほっ……御意にスンマン様」
軽く頭を下げたミシルに観客達が驚いていた。

「では特別賞はポジョン朗に!」
観客達が拍手を打つなかポジョンは申し訳なさそうにスンマンを見て近づいた。

「スンマン様……私は賞など要りませんが……」
「そういうな……お前の笛があったからこそ私も気持ち良く吹けたのだ」
「ですが……」
「特別賞……賞品はなにかな?楽しみだなポジョン殿」

朗らかに笑いかけるスンマンを見詰めながらポジョンの眼が熱くなり……小声で愛しい人にしか聞こえぬよう呟く……
「特別賞より……貴女が欲しい……」

ポジョンの言葉にスンマンの瞳が…ほわり…と細められ微笑んでいる

咲き誇る大輪の牡丹のような艶やかな微笑みがポジョンに向けられた。

その微笑みを見た貴族の奥方達は元より娘達も………頬を染めて、うっとりと眺めている。

会場にピンクのハートがたち昇り舞っている様子にトンマンが、キョトンとした顔で呟いた。

「皆、酒でも飲んでるのか?……二階席から怪しげなピンクの物が……奇怪なこともあるものだ」
と、呟いていた。

※※※

「次は武術部門です!全花朗は会場に出てください」

「ちっ!!煩わしい……だがミシル璽主も主催者ならば、やむをえまい……」
ソクプムも含め全花朗達が出てきた。


「対戦はソルォン公、チルスク朗、ムンノ公の三人のうち誰かとなります……今からクジを引きます」
次々とクジを引き対戦表に書き出されていった。

三つの組みに分けられた花朗達はクジを引いた順番通りに花朗達で対戦していき、最後に勝ち残った者が晴れてソルォン、ムンノ、チルスクと勝敗を決めることになっている。

「では始め!」
前風月主のホジェがここからは進行役になり開始の声を響かせた。

次々と対戦しソルォンもムンノもチルスクも楽しげに花朗達を見ている。

そして各々の決勝戦を前に一旦休憩が挟まれた。


最後に勝ち残った者は……ピダム・ユシン・ポジョンの三人だった。

観客達も迫力ある花朗の立ち回りに興奮し喜んでいた。


「民達も喜んでおるの」
真平王が観客達の様子に嬉しそうだ。

「はい、陛下」
隣に座るトンマンがにこやかに答えて満足気に頷いている。
「トンマン公主が企画したという今回の催し物……恒例にしてもよいかもしれませんね」
チュンチュも艶やかに微笑みながら進言する。

そこへ二階席から戻ったスンマンが自分の席に座った。
「陛下お楽しみ頂いてますか?」
楽しげに瞳を煌めかせる姪に笑う真平王。
「スンマンの方が楽しんでいるようだ」
「はい陛下、スンマン楽しんでおります」
「ほほほっ……スンマン公主もお出になれば宜しいのに」

黙っていたミシルがスンマンに微笑みながら話しだすと、スンマンも艶やかに微笑んだ。

「私が出れば花朗達の面目が潰れましょう……今回は見ている方に回ります」
ちらり…とトンマンを見たスンマンと、トンマンが視線を合わせ……小さく頷き笑いあった。

「姉上……ピダムを応援しては如何ですか?」
「一人を応援しても不公平であろう」
「少しだけでいいのですが」
「私は主催者だ、公正を保つ為には誰の応援をもできぬ」
「くっくっくっ……ピダム可哀想なヤツだな……」

きょとんとしたトンマンを見てスンマンが笑っていた……

※※※

ユシン、ピダム、ポジョンは各々の天幕で休んでいた。

「つっ……少し肩を痛めたか……」
ポジョンが一人、先程の試合で痛めた肩を冷やしていると……入口の幕を開け誰かの気配がした。

「サンタクか?……誰も入らないように言っておいたぞ」
振り向きもせず言い放つポジョンの後ろで……誰かが笑った。

「くっくっくっ……私も閉め出されるのかな」
「あ……スンマン様、申し訳ございません。来られるは思ってもみなくて……」
「肩が気になってな……」

つかつかと歩み寄り服を開かせ肩を触るスンマン……
「痛いが我慢しろよ」
腕を持ち肩を触る手で確かめながら……腕を脇に挟んで、ぐっ!と引っ張り…角度を変えて押し込んだ。

「う゛……」
「応急処置だが……だいぶ違うだろう」
「ああ……違います。痛みが無い」

「ふふ……我慢したご褒美だ………」
寝台に座っているポジョンに屈んだスンマンの唇が重なった……

唇が離れようとする前に逞しい腕がスンマンの躯を抱きしめ……ポジョンの膝の上に座らされ……深くなる口付けに酔いしれる……
「…んっ……あっ……」
服の紐を解き現れた首から胸の白い肌をポジョンの唇が辿っていく……

「あっ…あっ…んっ…ポ…ジョン……」
「スンマン様……」
「止めよ……」
「嫌です……」
「や…やめ…」
「……」
服の前を開き現れた胸を吸われ……仰け反りポジョンの頭を抱きしめた……

「やめ……ポジョン…お願い…はぁ~あっ…」
「……スンマン様?」

埋めた胸から常に無い言葉のスンマンを訝しく思い顔を上げたポジョンがスンマンを見ると……

頬を染めたスンマンがポジョンの頬を撫でた。
「大事な試合の前に……抱いたら駄目だ……私は……お前を……拒めない……」
「拒めない…とはどうしてですか?」

「馬鹿者!………欲しいのは……同じなのだ!」
目の端も赤く染めたスンマンがそっぽを向いている。

……照れてらっしゃる時の貴女の癖だ……ああ……可愛らしい……今すぐに欲しい……

だが試合前に無理なのは十分に分かっているポジョンはもう一度口付けてスンマンを解放した。

「今宵……今宵、貴女は私のものだ……」
「ああ……宮に来い……」
「はい、スンマン様」

ふっと微笑んだスンマンが愛しいものを見る眼でポジョンを見て……天幕を出ていった。

……あの様な眼をされて私を見られるようになった……なんという幸せ者なのだろう…私は…

どんな賞より、どんな褒美より、名誉よりも嬉しい宝物がポジョンに増えた。

一人、静かに微笑んだポジョンは服を直し気合いを入れ直し試合に備えるのだった。

※※※

「それでは決勝戦の開始です」
ホジェの声で始まった武術部門の決勝戦!

対戦表にはこう書いてある

・チルスク対ピダム
・ソルォン対ユシン
・ムンノ対ポジョン

観客達は誰が勝つかで騒ぎ始めた。
一階席や立ち見は庶民が多く男達も多かったからか余計ざわざわと騒いでいる。

「いよいよ大勝負だな」
「ああ!おれ酒でも買ってくるわ」
「さっきの休憩で買ってきとけ……俺の分けてやるよ」
「さっきさぁ~誰が勝つかで賭けやってて、そっちで時間とられちまったんだ」
「賭け?……なら俺もちょっと行ってくらぁ~」
「おぅ!」

酒や肴を売る店々の中にヨムジョンが得意の口上で捲し立てていた。

「さぁ~徐羅伐一の花朗は誰かなぁ~……賭けて賭けて~」
「おい!ムンノ公でもいいのか?」
「お客さん、それじゃ~賭けにならないよ!花朗だけだよ」

そんなやりとりを繰り返しながら帳面に記帳していく部下達に任せ、ヨムジョンも会場に出向いた。

「へっへっへっ……世話するだけで儲かるなんて……お楽しみは次だしね~……スンマン様はやはり素晴らしい方だ」


へぇ~へっへっへっ……とヨムジョンの高笑いが辺りに響いていた。

※※※

すみませんm(_ _)m
続きます。

短く終わらそうと思いつつ……楽しいので思いっきり書きます(笑)

4話で収まるといいのですが……お付き合い下さいませ
     

③:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

ぶ……武術部門やらなきゃよかった~(ρ_;)
自分の文章力の無さに涙しました。

※※※

「最初はソルォン公対ユシン朗……尚、試合は相手が参ったと言うか、先に三本相手の体に打ち込んだ方の勝ちとする!」
ホジェの声に二人が進み出て会場は沸き上がった。

「よろしくお願いします」
ユシンが頭を下げればソルォンが微笑む。
「私も試合は久々だ……よろしくな。では」

静かに木刀を構えた二人が打ち合い始める。

「やぁ!」
「はあ!」

ユシンが打ち込めば木刀を斜めに構え、受け止めるというよりは流していくソルォン。

「あれは…」
スンマンが呟くとトンマンが聞いてきた。
「どうした?スンマン」
「さすがというか……ソルォン公もやりますね」
「ユシン殿が優勢に見えるのだがな」

「姉上……ユシン殿は一撃一撃力を入れて打ってます」
「ああ……ユシン殿はいつもだが」
「対してソルォン公は力を入れず受け流しています」
「?……どういうこと?」
「十の力で打ち込む者と二の力で横に流していく者と……どちらが先に疲れますか?」

「ユシン殿が敗れるとスンマンは言いたいのですか?」
チュンチュが面白そうに笑みながら言うとトンマンが驚いた。

「だが、ユシン殿は若い……体力が違うだろう」
「姉上……打ち合いとは一瞬の隙で変わるのです……ユシン殿は生真面目な性分が今は禍となってます」

じっ……とミシルが聴いて頷いているのをトンマンは見逃さなかった。
「ミシル璽主もスンマンと同意見のようですね」
「さすが源花(ウォンファ)ですね」

トンマン、スンマンの席の近くに移ってきたミシルに、艶やかな微笑みで気持ちを隠してチュンチュがミセンの側に移って行った。

「ほほほっ……ソルォン殿は昔、ムンノ殿とも比才をした実力の者、たとえ年がいったとは云え戦い方を知っています」

「ふふ……ユシン殿には悪いがまだ青さが抜けぬのだな」
「スンマンの方がだいぶ年下なのに……スンマンはどういう稽古をしていたのだ」
「私もお聞きしたいですわ」
「ふふ……酒でも飲みながらでないと口は開きませんよ」
艶やかに微笑みながらもミシルを見るスンマンにミシルもまた、微笑んだ。

「ならば明日の夕刻に私の宮で用意させましょうか?」
「ん~……どうせなら楼閣で今回の試合の参加者の慰労会をしませんか?」
「スンマン……それは図々しくないか?」
トンマンがスンマンをたしなめたのも無理はない……慰労会ならば主催者としてトンマンがしなければならないのだ。

トンマンもスンマンと話し合って酒と肴の費用は必要経費として考えていた……が正直、飲んべえだらけの花朗達の酒代は痛かった……

「スンマン様の仰せのままに……御用意いたしましょう」
「やった!それでこそミシル璽主だ!」
子供のように喜ぶスンマンがミシルを抱きしめた。

「あらあら……」
「……ありがとうミシル璽主……」
ミシルの耳元で囁きすぐに離れたスンマンだが、じっ…と見詰めた眼が煌めいていた。

「ほほっ……喜んで頂けてなによりです」

真平王が後ろから一部始終を見ていて……呆然としていた。
「あのミシルが年若のスンマンの頼みをきくとは……」

王が呆然としている間にも打ち合い続けたソルォンとユシン……二人に違いが出てきている。

額からというより全身で汗を滴らせているユシンに対して、ソルォンは何処吹く風の涼しげな顔のまま……

荒い呼吸が表すようにユシンは疲労から注意力が落ちていた。

その隙を逃さずソルォンが攻撃し、呆気なくユシンは三本取られて負けてしまった。

「ソルォン公ありがとうございます」
「ユシン朗、兵法を学びなさい。そうすれば貴殿はもっと伸びる」
二人が握手して爽やかに終わった。


「ソルォン公の勝ちです!……次は国仙ムンノ公対ポジョン朗!」

二人が会場に入ってきた。

※※※

「国仙ムンノ公、貴方と試合ができるのは花朗としての誉れです」
ポジョンが心から喜んでいる様子がその清々しい笑顔から伺えた。

「お互い力を尽くそう」
ムンノ公の声に頷いたポジョンと二人、木刀を構えて始まった。

「はあー!!」
気合いも勇ましく打ちかかるポジョンを難無く避けながら……だが、ムンノからは一向に打ち込みが無かった……

「てやぁー!」
ポジョンもムンノの動きに慣れてきたのか段々打ち込みが鋭くなり、避けにくくなったムンノが木刀で受けるようになってきた。

「ふふ……子供のように嬉しそうな顔をして……」
ポジョンの様子にスンマンが楽しそうに笑っている。

「はあー!」
打ち込んだ木刀を払われ胴を打たれたポジョンが直ぐにまた構え直す……ムンノが打ち込み始めると、しばらくは受けていたが……残り二本を取られ勝負は終わった。

負けたポジョンが爽やかに笑いながらムンノに頭を下げた。
「ありがとうございました。」
「ふむ…筋が良い、精進すればもっと強くなるだろう」
「頑張ります」

終始嬉しそうな顔をしたポジョンが天幕に戻っていった。


「ムンノ公の勝ちー!……次は最後の武術部門の試合です…チルスク朗対ピダム朗」


「いよいよだな……」
スンマンが楽しそうに……足を組み直し座り直す。

※※※

天幕の中、ピダムは静かに気の流れを呼吸で整えていた。

「ふぅ~……はぁ~………」
清涼な気を取り込み、身体中に巡らせ外に出す……それを繰り返しながら丹田に力を蓄えていく。

やがて身体中に力がみなぎると顔付きまでも変化した。

会場に出ていけば同じ様にチルスクも出てきていた。

「ではこれより武術部門の最後の試合を始めます!」
ホジェの声に二人が進み出て構える。


「若造、手加減などせぬぞ」
「ふん!望むところさ!」

「開始ー!」


「やぁー」
「はぁ!」

二人の試合は今まで見ていた観客達の度肝を奪った。

激しく打ち合い、打ち込む二人が右に左にと移動している。
見事な動きに共に手練れという事は武術に縁遠い観客達にも分かりすぎるほどに分かっていく……


「すごいな……ピダムがこれ程とは思ってなかった」
トンマンが感嘆しながら呟いている……

「姉上……ピダムは素晴らしい剣士です」
「ああ……そうだな」

ピダムが打ち出す木刀がチルスクを追い詰めていった。
なにせチルスクが出す木刀を素早く動きことごとく避けていく……

「くそっ!」
「俺が勝つんだ!」

ふいに足に打ち込み始めたチルスクの猛攻に堪えきれず一撃を受けたピダムが足を引き摺りだした。

「これでちょこまかと動けまい」
「動かなくったって平気だよ」

構え直したピダムが反撃にでる……と、激しく打ち込まれたチルスクがよろけて胴に受けた。

「ピダム朗、一本!」
ホジェの声に勢いづいたピダムが尚も攻め込む……

緊迫した勝負に皆が見入った試合はそのあとだいぶ時間がかかり……やっと終わりに向かう

「今、何対何だ」
「姉上!二対二です!次を決める者が勝者です」
トンマンが聞くとスンマンも興奮して答えた。

「ほほほっ……御二人とも興奮されて……私も手に力が入る……良い試合だ……」
ミシルさえ魅了される二人の試合に会場に居る皆が魅せられていった。

「ピダム!頑張れ!」

興奮したトンマンの声が……ピダムに届くと一瞬動きが止まったが次には今までより激しく打ち込み……


「ピダム朗、一本!……これで勝者はピダム朗と決まりました」

二人とも肩で息をして、激戦を物語っていた。

「さすがムンノの弟子と言っておこう」
「あんたも凄いさ……俺がここまで手こずるなんてな」

二人共に、ニヤリと笑いあい場を出ていった。

「ピダム……足を見せてみろ…」
闘技場の入口にいたスンマンがピダムに肩を貸し天幕に入った。

「何てことない」
「ふふ……見せてみろ」
「いいよ~……うっ!」
寝台に寝かせたピダムの靴を脱がせ、膝の上にピダムの足を乗せて触るスンマンがホッとした顔をする。

「…骨は大丈夫だ……足首を打たれて腫れているな」
「おい!……聖骨の公主が…足なんて触るなよ」
「ん?……お前だとて私の肩の手当てをしてくれただろう」
「そりゃそうだけど……」
「それに……姉上からも頼まれたからな……手当が済めば姉上が見舞いにくる」

「何だと!」
寝転んでいたピダムがガバッと起き上がりスンマンの肩を掴んだ。

スンマンは寝台に腰掛けピダムの足を膝に乗せていたため……ピダムがバランスを崩してスンマン諸とも後ろに引っくり返ってしまった。

「スンマン様、膏薬を御持ちしました」

タイミング良く……いや、悪くポジョンが膏薬を手に天幕に入ってきた。

「何をしているのだ!!」
慌ててピダムをどかしてスンマンを起き上がらせたポジョンが、ひしっ!!と抱きしめる。

「スンマン様……スンマン……無事でよかった……」
「ポジョン……苦しい……落ち着け」
「あ……申し訳ありません」
やっとスンマンを離したポジョンが床に転がっているピダムを起こした。

「怪我人を突き飛ばすなよ~」
「すまん……つい」
「くっくっくっ……ポジョン……すまないがピダムに膏薬を貼ってやってくれ、私は姉上に様子を伝えてくる」

クスクスと笑いながらも……どこか幸せそうなスンマンがトンマンにピダムの怪我を報告しに行った。

※※※

「そうか……ならば顔を見に行こう」
トンマンと侍女がピダムの天幕に向かった。

「ピダム大丈夫か?」
トンマンが入るとポジョンが膏薬をピダムの足に貼り終わったところだった。

「公主様、たいしたこと無いのにスンマンが大袈裟で……」
ピダムの照れ隠しにポジョンがムッとして包帯を巻いた足をポンっと叩いた。

「いて!!何すんだよ」
「たいした事無いのだろ?……ならばこのくらいで痛いと騒ぐな」
ポジョンはさっさと片付けて天幕から出ていった。

「無理はするなよ」
「へへっ」
嬉しそうににやけて笑うピダムにトンマンも小さく噴き出した。

「どうした?」
「公主様に心配してもらえて……へへっ」
「嬉しいのか?……お前はときどき子供になるのだな」
そう言いながらもトンマンも微笑んでいる。

※※※

「武術部門はこれで終わります。尚、部門賞はスンマン公主様から発表されます」
ユシンが告げるとスンマンが変わりに進み出てきた。

「部門賞は、チルスク朗を破ったピダム朗になりました。……ソルォン公とムンノ公にもそれぞれ賞品を渡します!」

玲瓏と響く声が会場を占めていく。

「次はこの大会に出場した者の人気投票となります……見料を払った時に貰った札を大事に持っていて下さいね」
「キャー!スンマン様すてき~」

にこっと微笑んで席に戻るスンマンの後ろから黄色い声援が貴族の娘達から上がっていた。

どうやら間近でスンマンを見たいが為、二階席から降りてきていたらしい。

「一度、休憩に入ります」
ユシンが進行役に復帰していた。

「お兄様!」
小声で呼ばれたユシンが振り返ると妹のムニが手招きしていた。

「来てたのか?」
「母上も来てるわよ……母上は王様達の席だけどね」
「では黙って来たのか?」
「仕方ないじゃない……見たかったんだから」
ぷぅ~と頬を膨らますムニは幼さが残る少女だが……意外に鋭い観察眼を持っていて父もユシンも頼りにしている。

「あれがトンマン公主様……お綺麗な方よね……お兄様が一族も家族も捨てようと思った方だもの……素敵じゃないと許せないわ」
「ムニ!!昔の事だ。今は私の主君だ……滅多なことは言うんじゃない」

「ふふ……面白そうな話しだな」

ユシンの後ろから肩を掴み、にこにことユシンの顔の横からスンマンの顔が覗いた。

「スンマン……公主様……」
さぁ~っと顔から血の気が引いたユシンと、きゃっと嬉しい悲鳴を上げたムニと、にたぁ~っと笑うスンマンと……三者三様の様子がなぜかその場の空気を固まらせていた。

ユシンは一人、空を仰いで溜め息をついた。

※※※

さて次はいよいよ人気投票☆です
     

④:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

更新遅れて、すみませんm(_ _)m

さて人気投票という山場になりました!(まだ休憩中の話ですが(笑))

一話では終われないので皆様、引き続き見てくださいね~(ついてきてね~)

なお、文章力もストーリーも素晴らしい花朗大会は【緋翠様のブログ】で書かれておりますので、そちらもどうぞです。
リンク先にありまぁーす♪♪♪

人気投票の後は、宴会ですかね(笑)

※※※

「ムニ殿、今度私の宮に遊びに来てくれないか?」
「え? よろしいんですか」
嬉しそうに驚くムニの肩に、そっと手を置き耳元でスンマンが囁いた……

《先程の話をゆっくり聞かせてくれないか?》
妙に背筋が、ぞくり……と響くスンマンの声に真っ赤になりながらもムニが何度も頷いていた。

「さ、席に戻った方がいい……ユシン殿に私が睨まれるから」
にこやかに微笑んだスンマンを間近で見て……夢見心地で席に戻っていったムニは友達とキャーキャー騒いでいた。

「スンマン公主様……」
「ふふ……何ですか? 風月主」
「……何でもありません」
「ふふ……」
楽しそうなスンマンがユシンを眺めると、スンマンの視線を浴びて落ち着かなくなるユシンだった。

「さぁ~て、ヨムジョンは働いてくれてるかな?」
広場の方へ行こうとしたスンマンの側にポジョンが寄り添い一緒に歩いていく。

「……これから私は貴女の護衛花朗として御側に仕えようと思います」
「ふふ……ならば、お前は私の闇をつぶさに見ることになるな」
「よろしいのですか?」

「お前ならな……他の者ならばまいてやるが……ふふ…姉上に侍衛府への許可をもらうか」
「スンマン様のお許しが出てよかったです」
ほっとした顔のポジョンと広場に着いたスンマンがヨムジョンの真後ろに立つ。

「ヨ~ムジョン!」
「わあ゛~」
「くっくっくっ……」
「スンマン様~よしてくださいよ……私この頃心臓弱いんですから~」
「ふふ……賭けの結果はどうだった?」

ヨムジョンが言おうとして……ポジョンを見た。
スンマンが頷くと安心したのか話し出す。

「民はまだピダムを知りませんでしたから大儲けできました~ひゃはっはっはっ~」
「そうか……では次の人気投票の件だ。ちゃんと貴族の奥方に回覧したのだな?」
「はい~それはもう、へそくりのある奥方には全て回しました~」
「関心はどうだ?……集まってるのか?」
「はい~問い合わせが続々と集まっております」
「ふふ……楽しみだな」
「そちらのポジョン様にも集まってます~意外に人気ですね!」
「ヨムジョン……うまくやれよ」


広場を後にしたスンマンが人が少ない方へと歩いていった。
「……ポジョンが……」
「私が何か? スンマン様……如何されました」
少し顔色が変わったスンマンを目敏くポジョンが尋ねた。

「仕方ないとはいえ……嫌なものだな……」
「は?」
意味が分からずにスンマンを見るポジョンに、ニヤリと笑うスンマン。
「あとで分かる」
「また貴女は……企んでらっしゃるのですね」
「ふふ……楽しみだな」

※※※

「ふへっ」
「どうした、ピダム」
休憩中にトンマンの元へと来ていたピダムが、にたにたと笑っていた。

「楽しそうだなピダム」
「公主様、何処に行きたいですか?」
「ん?……そうかデート券か……」

ピダムがにやついていたのはデート券でトンマンと何処に行こうかと考えて……考えるだけで嬉しくてニヤついていたのだった。

「弁当持っていきますか?山なら鶏を捕って炙って食べますか?」
「ふむ……そうだな自作農も順調そうだと報告があったから一度、見に行きたいし……」
「公主様の行きたい所に俺もついていきます」
「他に行きたい処も考えておこう」
「はい!!」
嬉しそうなピダムに、トンマンも微笑んでいた。
二人の会話が若干ずれていても……いつものことだった。


後ろで聞いていたスンマンが………
「なぁ……ポジョン」
「はい、スンマン様」
「デートって、視察地を廻るものだったか?」
「……違うような気もしますが……」
「私も違うような気がするが………ま、本人達が喜んでいるからよいのかな」

くっくっくっ……と可笑しそうに笑いながら二人を見るスンマンにポジョンが意を決して聞いた。

「あ……あの!スンマン様」
「ん?何だポジョン」
「私の戴いた特別賞とは何でしょう?」
「私も知らぬが……デート券と同じではないのか?」
「あ…あの!…それならばスンマン様は何処に行かれたいですか?」

ポジョンが言うとスンマンはニヤリと笑いながらポジョンの耳元に口を寄せ囁いた……

何を言われたのか……瞬時に真っ赤になったポジョンがスンマンを嬉しそうに見つめている。

「す……スンマン様!…それならば…今宵にでも……」
「しっ……」
白い指がポジョンの唇を止めて、二人を見ているトンマンとピダムを示す。

「……スンマンは何処に行くのだ?」
トンマンが朗かに聞くと……赤くなったままのポジョンが顔を背け、スンマンがニヤニヤと笑っていた。

「公主様、聞かない方がよいかと思われます」
アルチョンが何となく察して……憮然とトンマンに待ったをかけた。

「気になるのだがな」
好奇心が旺盛なトンマンにとって分からないという事は一番我慢できないのだが………今は止めておこう、明日の宴で酒を飲ませ白状させればよい……と、腹黒く企んだ笑顔でにんまり笑った。

「姉上……愉しそうですね」
「スンマンこそ……花朗大会は良い催し物だな!」
「ふふ……楽しい催しですよね」

にっこり!と、笑いあう公主達に何故か周りのピダムとアルチョン、ポジョンが身震いしていた。

※※※

「花朗大会~最後の比才!……人気投票の始まりです~」

銅鑼の音とサンタクの呼び声に観客席に戻ってきた人々が楽しげに話している。

「なお~風月主ユシン様も出場なさるので~僭越ながら私が進行係りになりまぁ~~~す!」
「お前だけで大丈夫なのかぁ~」
サンタクの進行係りにチュクパンがヤジを飛ばして笑いを誘っている。

「え~~っと!歌舞音曲部門と~~…武術部門の出場者は~全て演舞場に出てきて下さいませ~」

ぞろぞろと演舞場に出てきた花朗達を見回してサンタクが観覧席の方へ声をかけた。

「あの~~ソルウォン様とムンノ様とミセン様とチルスク様も出てきて下さいませ~~」

「私達もですか?」
ミセンが満更でもない顔をしてソルウォンとムンノとチルスクを追い立て演舞場に出てきた。

「はいはい!行きますよ~ソルウォン殿も姉上ばかり見てないで!……チルスク、寝たフリは時代遅れです!……ムンノ殿、髪を気にするとは意外ですね……」

スンマンが演舞場にいる花朗達を見回して面白そうに見ている。
「姉上は投票するのですか?」
長い足を格好良く組んだスンマンが隣のトンマンに話すと……
「スンマン……貴女にも貢献してもらうぞ」
にんまりと笑うトンマンにスンマンが首をかしげる……

「あの~~~スンマン様も出場者ですから此方に来て頂きたいのですがぁ~~~」
「は?…私もか?………ふふ……姉上、謀りましたね……」
「私の読みではスンマンが一番稼げそうなのだ!励んでくれ!」

からからと笑うトンマンに微笑んだスンマン。

「分かりました……励みましょう!」

艶やかに微笑んだスンマンが、すらり!と立ち上がり……優雅にトンマンの前に跪ずくと二階席の貴族の娘達が騒いでいる。

「姉上の御心に添うようスンマン全力であたります……」
トンマンの手を取り指に口付け……その仕草に二階席の貴族の娘達からキャーキャーと黄色い叫び声があがった。

「スンマン様~~~」

演舞場に出てきたスンマンに声援が飛ぶ……と、その方向にスンマンが手をふるとあちこちからスンマンを呼ぶ声が広がった。

「これはスンマン様の勝ちですかね」
ソルウォンがにこやかに話しかけた。
「ふふ……そうとも限りませんよ。虚ろいやすいのが女心と聞きますからね」
「そうですかな?」

人気投票の説明がサンタクからあった。

見料を払ったときに渡された木の札に名前を書いて、出場者が並んだ演舞場でその者の前に置かれた箱に木札を入れていくらしい。

「なお~~~木札を入れた方達だけで、その出場者に入札してもらいます」

「一番高値の方、御一人に限り~~その出場者と清遊へ行っていただけます!」

「やいサンタク!…お前の説明は堅いんだよ……いいですか?奥方様と娘さん達!」
いまいち理解してなかった説明をみかねてチュクパンが割り込んできた。

「木札をお目当ての方の箱に入れますね!」
うんうんと娘達が聞いている。

「この木札に名前を書いとくと、後で競りに出られるのです」
「競り?……何の?」
ユシンの妹のムニがきょとんとチュクパンを見ていた。

「あ!ムニ様も来てたんですか?」
「いいから説明して」

「はいはい、え~っと何処までだったかな~」
「木札に名前を書いとくといいんでしょ」
「そうです、同じお目当ての方に入れた者同士で競りをしてもらって~~一番高値で落札された方が! お目当ての方とデートができるんですよ」

娘達がチュクパンをじっと見ていた……こんなに大勢の若い娘達に見つめられ、チュクパンは柄にもなく照れていた。

「という事は……高値を出したらスンマン様ともデート出来るの?」
「もちろんです!……あれ?…そうだよな」

「きゃーキャー~スンマン様と、デートできる~~~~~」「うそ! ほんとなの~スンマン様と?……デートぉ~~」

一斉に娘達が母親の元に走って行った。

中には下にいる父親の元に走って行った娘達もいた。

だが娘からその話を聞いた貴族の父親達は皆同じ考えを思いついて……さっそく手持ちの金を数え出す者もいた。

中には家まで使いの者に金を取りに行かせる貴族もいる。

「高値を出してスンマン公主と息子をデートさせモノにさせれば……」

「聖骨の公主とデートなど出来る機会はないんだ……うまくいけば王族の一員になれる」
「こうしちゃおれん!家の夫人はどこだ?……話をしなくては!!」

父親達のどす黒い考えと、娘達の桃色の妄想が王宮を包み始めた。

「新しい催し物に皆が活気づいておる……よいことよのう……」
王は何かを勘違いし、王妃も嬉しそうに頷いていた。

※※※

ずらりと並んだ箱と出場者の前を二階から下りてきた貴族の奥方と娘達が次々と箱に木札を入れていく。

それを眺めながら……ミシルが微笑んでいた。
「ほほっ……貴族の奥方は花朗達に娘達はほぼスンマン様に札を入れていくわ……」
そう言えばこの席も見料を取られ木札を貰っていたな……

「誰に入れようか……」
ふむ……と、考え始めたミシルが侍女に木札を持たせやりにいかせた。

「ミシル璽主は誰に入れたのですか?」
トンマンが聞くと……
「ほほほっ……」
新羅の古狸は笑っているばかりだった。

「さて、皆の落札価格は王室を潤してくれるだろうか……」
トンマンの呟きがいつの間にか席に戻っていたチュンチュにも届いていた。

艶やかに微笑みながら側にいる叔母と演舞場で花朗よりも美しい男振りをふりまく叔母とを見比べていた。

「落札か……面白い」
……スンマンが金で買えるのなら簡単なのにな……

チュンチュの手の中にはヨムジョンから貰った木札が握られていた。

くすくすと笑いながら愉しげに微笑むチュンチュが侍女に含ませ木札を預けた。
「ふふ……楽しみだな」

ふとミシルが何かを感ずいてチュンチュを気づかれないよう見やる……


人気投票の列はまだまだ終わりそうもなかった……

※※※※※

ひぇ~更新遅れちまいました。

もぅ~悲惨な話しか浮かばなくて困りました(闇色の月でソクプムに最後までやられちゃったスンマンとか……狂うか自害かポジョンと別れるかしかないので削除しました)

明るい話がいいですよね☆
     

⑤:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

進みが遅くてすみませんm(_ _)m
何か野暮用が多くて……

※※※

「人気投票で私がピダム様に木札を入れるのですか?」
タンシムがきょとんとスンマンを見上げていた。

花朗大会が始まる日の朝、タンシムの作った朝食を食べながら頼むスンマンだった。

「ああ……金子なら私が用意してあるから木札を入れてほしいのだ」
「分かりました……でも」
「ん?……どうしたタンシム」
「ポジョン様でなくて良いのですか?」
幼さの残る可愛らしい顔で鋭いことを言うタンシム

敬愛する主が『ぐっ!』と喉をつまらせ、少々焦っている様子に首を傾げながらもタンシムは答えを待っていた。

「一枚しか手に入らなかったのだ……ピダムは女に慣れていないし……仕方ないさ」

そう言って肩を竦めたスンマンを思い出しながらタンシムが侍女の服を脱ぎ町娘の格好で人気投票をしに演舞場に来ていた。


貴族の娘達の最後に並んでピダムの前にある箱に木札を入れ……ついでに中を覗くと……
「少ない……」
《何で?ピダム様って顔は良いのに……》
まじまじと目の前に不貞腐れた顔で立っているピダムを見上げたタンシムに、ずっとそっぽを向いていたピダムが気がついた。

「お!タンシム」
「ピダム様…どうして木札が少ないのですか?」
「……タンシムあっちの端っこ見ろよ」
ピダムの指が指し示す先には……
「あっ!スンマン様!……えっ?スンマン様は花朗じゃないですよ?  何でお並びになって……」
「スンマンの前の箱見ろよ~~木札が溢れるから二つ目の箱だぜ~」

「きゃっ…さすがスンマン様!……お衣装もっと華々しいのを御用意すればよかったわ……」
スンマンの衣装係りとしてタンシムは後悔していた。
《今日の衣装は控えめなのよね~》

ピダムの前を通り過ぎ列の流れのままに歩いていくタンシムが花朗達の箱の中を覗いていく

《ほとんど入ってないわ~……まだピダム様って入ってる方だったんだ》

へ~……っと感心しながらキョロキョロと見ていたタンシムの肩や体を掴む腕が伸びた。

「きゃっ!」
「お前見たことあるぞ……王宮の侍女だろう」
「少し相手をしろ」
「放してください」
「侍女のくせに花朗に逆らうか……退屈しのぎに相手をしろ」
無遠慮にタンシムの体をまさぐる手は音曲も武術でも良いとこのない花朗達だった。

「止めろ……」
「止めぬか!」
静かにかかった制止の声と一喝する声に、渋々と離れた花朗達の手からタンシムが解放された。

「アルチョン様、ポジョン様!」
「行きなさい」

タンシムを列に戻して微笑むポジョンと、まだ花朗達に文句を言っているアルチョンに頭を下げたタンシムが前に進んでいった。

《スンマン様の可愛がる侍女に何かあっては、あの方が悲しまれる……》
ポジョンがアルチョンを促し自分達の立ち位置に戻った。

※※※

「さぁ、私も木札を入れてきましょう」
手に木札を持ったスジョンがたおやかに歩きながら……一人一人の花朗を眺めていった。

その艶やかに微笑む顔と柔かな肢体に、男達の釘付けになる視線を浴びながら……ゆっくりと進む様はさすが徐羅伐で一番の妓女だった。

「くすくす……」
男達の視線を集めたスジョンが、ふとポジョンの前で止まった。

「見つけたわ……」
「は?」
にっこりと微笑んだスジョンがポジョンに木札を入れた。

「何か間違えてないか?……私はそなたと面識は無いが……」
「くすくす……よいのです」
くすくす……と微笑みながら通り過ぎるスジョンにミセンが声をかけた。

「もぅーし、そこの美しい方。少し話さぬか?」
「あら、これはミセン様」
「私を知っておるのか?  だぁ~はっはっはっ~~そうか、知っておるのか!!」
扇をふりふりミセンが得意顔で傍らのソルウォンやチルスクを見た。

「はい、徐羅伐一の洒落男と評判でございますもの」
「そ~か、そ~か……なぁ、スジョン殿、今度店の方に行くから私を客にしてもらえぬかな~~」
「くすくす……この様な場所でミセン様ともあろう御方が野暮ですよ」
「こりゃ失礼した!はぁ~はっはっはっ!」
ちらり…と色艶の溢れた流し目をミセンに送り、歩き続けたスジョンがスンマンに礼をして席に戻っていった。

「ふふ……スジョンがポジョンに入れるとはな」
くつくつと笑うスンマンに隣のソルウォンが興味深げに見ていた

※※※

「では~木札を集めて集計いたしますから、その間またまた休憩になりまぁ~す!」
サンタクの声とともに演舞場に立っていた花朗達も元風月主達も散っていく。

トンマンが集まった木札の状況に何か考えている。

「姉上……どうされました?」
「ああスンマン……お前に票が集まりすぎて面白くないのだ」
「やり過ぎましたか?」
「ん~~誰も入れない花朗がいるとは思わなかったぞ」
「そうですね……私も思いませんでしたね」
クスッと笑い合う公主二人がどう儲けるか相談を始めた。

「さて、どうするか……」
トンマンが言いたいのは票が集まりすぎたスンマンを落札するのに大金は落ちるだろうが一人分だけでは財政は潤わない……

「大金をがばっと欲しいのだがな……」
「ならば……これは如何ですか」
「なんだ?」
「金一両で抱きしめる……金五両で口付ける……とかは?」
「スンマン……それは幾らなんでも……聖骨の公主だからな」
「ふふ……もちろん女性だけですよ……男は駄目です」
「んー……ならば一番高値の者が清遊で、二番目に高値が口付け、三番目の高値を出した者が抱擁というのはどうだ?」
「宜しいのでは?」
公主二人が微笑み合う後ろでポジョンが複雑な顔をしていた。

「では姉上、少し休憩してきます」
スンマンが去った後、トンマンはまだ考えていた。

「握手だと数をこなせるな……さて幾らにするかな」
……完全に楽しんでいる商人トンマンが頭の中で算盤を弾いていた。

「ふむ……握手を金一両にすれば……二百人で二百両か……娘達の懐具合しだいだな……ピダァ~ム!!」
一声かければ駆け寄ってくるピダムを満足気に見たトンマンが命じたのは……


「娘達の懐具合……ですか?」
「ああ!休憩が終わるまでに調べてくれ」
「分かりました」
一礼して去ったピダムを見てトンマンも喉を潤しに立ち上がった。

※※※

「結果を発表いたしまぁ~~~す」

銅鑼の音のあとサンタクの言葉に票の入らなかった花朗達数人が面白くなさそうに毒づいていたが王の御前である……大人しくするしかなかった。


「結果は~~一番はスンマン様!三百二十四票!!」

「二番はソルウォン様~~百十五票!!」
「三番はミセン様!五十一票!!」

「四番はポジョン様!五十票!!」

「五番はピダム様!三十三票!!」

「六番はテナムボ様!三十票!!」

「七番はホジェ様!十二票!!」

「八番はアルチョン様!十票!!」

「九番はユシン様!八票!!」

「十番はパグィ様!七票!!以上となります」

サンタクの発表に笑顔になるもの拳を小さく胸の前で握る者と様々だったが……名前を呼ばれなかった花朗達は青ざめた後、真っ赤になって演舞場から退出していった

「それでは~~~今から入札に参ります~~お名前を呼ばれた方は演舞場の真ん中にお立ちくださぁ~い」
「木札を入れた方は出場者の回りに集まって下さい~~」

サンタクが声を張上げ進行している。

「まずはパグィ様、ユシン様、アルチョン様、ホジェ様~~」

呼ばれたものは演舞場に立ちヨムジョンの部下達が手際よく入札を仕切り次々と決まって行った。


「やはり競る人数が少ないと上がりも少ないな……」
頭の中でパチパチと算盤を弾くトンマンにピダムから報告があった途端、にんまりと笑った。

「よし!握手会をして稼ぐぞ!スンマンが頼みの綱だ」
思わず仁王立ちになったトンマンにスンマンが楽しそうに笑う。

「くっくっくっ……姉上の商魂には参ります」

「稼がなければならないのだ……自作農に援助する農具の鋼代が足りないのだ!!」

気合いの入ったトンマンがもっと高値がつくように祈ると側のスンマンがヨムジョンに目配せした。

「おいお前達……高値になるように誘導するんだぞ……ピダムの時以外わな!」
「はい!」

そしてまた競りが次々と終わっていった。

「さぁ……次はミセン様とポジョン様だ」

※※※※※

はぁ~……遅くてすみませんm(_ _)m

突然、先に進めなくなって……子供が風邪ばかりでやっと治ったら今は私が(泣)

年内には終わらせるよう頑張ります

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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